2014.10.21 TUE - 動画ブログ
年収1億円の読書!古典から最新の経済理論を活かして経営現場で稼ぐ読書
例えば、これはアメリカのデータですが、経営学を学んだ人と哲学を学んだ人の初任給を比べると初任給こそ経営学の方が高いのですが、伸び率では哲学の方が上で経営学を引き離します。そして、経営学よりも経済学の方が初任給も伸び率も勝っています。情報工学は最初の内は高いのですが、結果的に伸び率が一番低く、最終的には一番低くなってしまいそうです。まさにテクノロジーは日進月歩。学んでもすぐに廃れてしまう。
データ元 http://www.payscale.com/
では、日本で経営学と哲学と経済学、更にITの本。この中でどの本が売れているでしょうか?紀伊國屋書店の棚に行ってもまず、マネジメント、マーケティングなどの本がどーーんと置いてあり、経済学や哲学の本は奥の方に置いてあります。更に言うと学問的なマネジメント、マーケティングの本よりももっとわかりやすい自己啓発や営業本、ビジネス書が一番売れやすいところに平積みになっています。
実際、紀伊國屋書店のベストセラーランキングを見ましたが、経済学、哲学は1〜20位に一つも入ってませんでした。自己啓発っぽいのはちらほら入ってますね。
紀伊國屋書店 マンスリーベストセラーランキングより
http://www.kinokuniya.co.jp/disp/CKnRankingPageCTop.jsp?vTp=m
つまり、経営学、情報工学、経営学、哲学を比べてみるとわかるのは一見すると『すぐに売上に繋がりそうな学び』『すぐに年収アップするような本』に飛びつけば飛びつくほど最終的な利益率、年収アップには繋がらない、と言う事です。考えてみれば当たり前ですよね。10年後、20年後を見据えて経営したり、自分を成長させようと考えている人と、とりあえずすぐ、今日にもでも、今月末にでも儲けたいと思う人、どっちの人の方が最終的に成功するか。
私はいつも、興味の無い本を読もう。古典を読もう。すぐに役立つ本よりもマクロ的な視点が学べる本を読もう、と話していますが、資本主義の本場、アメリカではまさにそれがデータでも現れている。日本だと事情が違うかもしれませんが、同じように調べてみると面白いかもしれません。
個人的にはビジネス書、経営者の自伝、自己啓発本ばかり読んでいる人と、経済学、哲学、リベラルアーツを学んでいる人とどっちの方が10年、20年スパンで年収がアップするのか、そういう統計データを、最低でも10万人単位でとってみたいね。大変そうだけど(笑)
ただ、これはあくまで年収アップ、利益率アップという視点でしか観てない読書です。最終的に人生を豊かにする、興味の無い本を読みましょう、と言う観点で言えば、哲学ばかり読んでいる人は逆に営業の本屋自己啓発書(思考は現実化する、七つの習慣、人を動かす等々)を読んだりする方がいいだろうし、自己啓発ばかり読んでいる人は全く別の、マルクス、アダム・スミスどころか、トマスアクイナスやルター、カルヴァンなどを読んだ方がいいだろうしね。ちなみに清水さんは全部読んでます。
ま!ようするに今日も読書だぜ!ってことで(笑)
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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