2018.08.22 WED - 動画ブログ
自分にとっての世界一辛い出来事も、世間全体から見たら良くあることに過ぎない、と考えるメリットとデメリット。
(と、ここまで読んでもわかりませんが、なんとこれ、実は烏賀陽さんとのライブの告知文です!(笑)興味がある人は下まで読んでみましょう!)
そういう事が自分に起きてしまったらとてつもない辛いこと、それこそ世界一辛い事!という風に思ってしまうのですが、でも結局「良くあること」に過ぎない。私が今回盗られたお金は何百万、何千万とかそういう金額になるけど、考えてみたら私が監査役やってた上場企業でも監査役在任中に1億以上の横領とかあった。
良くあることだし、珍しい事ではないと捉えるデメリットとメリットがあって、自分にとっての世界一不幸な出来事!という風に捉えるデメリットとメリットもあります。
良くあることだし、珍しい事ではないと捉えるデメリットとしては「世間でも良くあることだし、自分だけが不幸じゃないし、こんなことで悲しんでる場合じゃない。」と自分の痛みは比較できない物なのに比較できる物として処理しようとしてしまいます。こうなると我慢が発生してしまい、心にとんでもない負担がかかります。
良くあることだし、珍しい事ではないと捉えるメリットとしては「世間でも良くあることなら、高い視点で見れば予防策は論理的に考えられる」という事です。父親に捨てられた子どもがどのような心理的負担を感じるのか、それについての対応策などは自分で学べます。仲間に裏切られてお金持って行かれるようなことも脇の甘さとして予防策は考えられます。
自分にとっての世界一不幸な出来事!という風に捉えるデメリットはそういう論理的な対応が一切できず、ただ自分が不幸、辛い、悲しい、に落ち込んでしまって論理的な対応策が講じられず人生余計に辛くなっていくことです。こういう風になる人は本当に多くて、弱り目に祟り目、泣きっ面に蜂、と言う言葉通り、論理的じゃないから余計に悪化させることを自分でやってしまうのです。
自分にとっての世界一不幸な出来事!という風に捉えるメリットは「心の痛みは比較できる物ではない」という事を受け入れて自分をいたわることが出来るという事です。比較して「世の中にはもっと辛い人がいるんだから我慢しよう」は痛みを癒やさない。痛みが癒えないと言うことは論理的な思考も出来ず、傷ついても立ちあがることが出来ません。
ほんと、マジで経営やっていたらとんでもない事が色々起きる。普通の人にとって、お金をとられる経験というのはなかなか無いでしょう。しかし、それはとんでもない事ではなくて、単に資本主義という剥き出しの戦場に身をさらす経営者という立場を選んだら普通にある事なのです。サラリーマンやってたらそれが見えないだけであって、剥き出しの戦場に身をさらしたら普通に体感する事なのです。
無論、資本主義だけではなくて民主主義の剥き出しの戦場も同じ様な事が起きるのでしょう。我々にとって民主主義というのは選挙の時に一番考えるのかもしれませんが、政治の現場にいる人達に取っては我々現場にいない人に取ってはとんでもない事が日常的にある意味起きるのだと思います。普通の人に取って犯罪はあまり起きないことですが、警察官にとっては日常です。命のやり取りも医者にとっては日常でしょう。
だからと言って良くあることだからなあ、ではなく、論理的に頭を回しつつ、自分の中の自分だけしか感じられない悲しみや辛さを比較することなく大切にしていきたいと思います。何か自分に辛いことが起きた時に、これらの複合的な視点を持って取り組まないと解決しない。私が不幸なの〜〜〜!!と叫んでも意味が無いし、良くあることだから仕方ない、という諦めもまた意味が無い。両面が必要だよな、と思いつつ本日は夜、烏賀陽さんとライブを行います。
ジャーナリストって取材相手に対して「その人に起きたとても重要な出来事」を取材するのですが、それと同時に記事に書く際には「その人だけではなく社会全体から見たらその事実はどういう意味を持つのか?」という論理的な視点、データの参照が大切になります。このあたりを両立させる事って本当に大変。
本日のライブでは烏賀陽さんの新作noteの告知と、上記に書いた様な話が出来たらな〜と思っております^^
事実を見つめ、考え、正確に捉えて身のあるものに変えて行くための思考方法。烏賀陽弘道さん新作note告知!
https://youtu.be/FQvzoaQIk0U
20時スタート。興味がある人はこのURLを時間になったらクリックしてください。見れなかった人も後で録画で見れます。
そう!冒頭の写真は真面目な顔をしつつ、カーミットのぬいぐるみに癒やされる、そんな2つの視点が大事!という想いを込めた写真です。
参考データ
警視庁
http://www.npa.go.jp/publications/statistics/sousa/statistics.html
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/86-1.html
フェイクニュースの見分け方 (新潮新書) 烏賀陽 弘道
http://amzn.asia/7PZfXL9
「Jポップ」は死んだ (扶桑社新書) 鳥賀陽 弘道
http://amzn.asia/dLD9QDS
烏賀陽さんのnote
https://note.mu/ugaya
烏賀陽弘道(うがやひろみち)京都府京都市出身。京都大学経済学部卒業後、17年の朝日新聞社勤務を経てフリーのジャーナリストとして活動中。自らもベーシストでありミュージシャン。音楽評論家。軍事学修士(コロンビア大学1994年)。日本外国特派員協会名誉会員。著書の福島第一原発メルトダウンまでの50年は独自の取材だけで丹念に情報を集め文章としてまとめた傑作。初心者向けの本としてはフェイクニュースの見分け方などがオススメ。知性とユーモアに溢れた顔出し実名出しの気骨のジャーナリスト(この紹介文は清水が書きました^^)
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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