2016.05.22 SUN - お知らせ
生理休暇100%取得を認めてたら超大手テレビ局から取材依頼があったけど断った理由
テレビ局からの取材については断りました。理由としては
1 取材時期(その取材時期は外せないらしい)に丁度女性スタッフが生理だった
2 生理休暇100%取得というのは『法律上普通のこと』にすぎない
この2つが大きな理由でした。
1 取材時期(その取材時期は外せないらしい)に丁度女性スタッフが生理だった
については自明の理です。生理休暇100%の会社が、テレビの取材だから生理だけど出社しろ!と言ったとしたら、ギャグでしょう(笑)ただ、テレビに出たいかも知れないので私は念のため女性スタッフに『生理だけどテレビに出たいなら来ても良いけどどうする??』と聞きました。やっぱり『いや、休みます』とのことでした。
しかも、生理というのは不思議なもので、一緒の空間で働いてると時期が重なってくるんですよ。だから女性スタッフが同じ時期に休むようになります。生理休暇100%の会社という話なのに、男性の私だけが出て取材受け付けても意味ないし、これで断りました。
次に
2 生理休暇100%取得というのは『法律上普通のこと』にすぎない
というのが私としては大きな理由でした。
生理休暇というのは
(生理日の就業が著しく困難な女性に対する措置)
第68条 使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない。
と労働基準法に書いてある普通のことです。女性が生理でしんどいなら『無条件』で会社は休みを許可する必要があります。医師の証明なども不要です。そもそも生理でしんどい女性がワザワザ病院まで行けと言うこと自体がナンセンスなのですが、たまにそういう風に言う会社がいるそうです。
そして、基本的に生理休暇は『休暇』なのでお給料は発生しません。
仕事ができないくらい辛い人を無給で休んでもらう
これのなにが『テレビで取材するほど特別な事』なのでしょうか。生理休暇100%取得というのは普通のことだと思うので、敢えて特別な事のように取材されるのは避けたいなあ、と思いました。
生理の時は是非甘いものor肉でも食べて英気を養ってほしいものです。
学校ではいじめが問題ですが、
この学校はイジメがゼロだ!すごい!
と言う風に取材されていたら何かおかしいと思いませんか?問題がないことが特別!なんて風に大きな影響力があるメディアで扱ってしまうと『問題があることが普通』につながるのでは?と思ったのです。
まあ、それでも女性スタッフがテレビに出たいならアリかなと思いましたが、あいにく生理で休み・・・取材依頼をして頂いたテレビ局の人には申し訳ないですがお断りさせて頂きました。
生理の時は取材より、仕事より、休暇、そして肉か甘いもの、あるいは睡眠です。
ここから先はオマケです。
女性は生理の時にガンガン休もう!
男性は生理のことは一切理解出来ないと潔く諦めよう!
と私は思っています。たまにいるんですよ。生理だけど頑張っちゃう女性が。そういう女性がいると『生理なんかで休みにくい・・・』という空気がオフィスに出来上がってしまいます。生理だから休む!さくっと休みましょう。
あと、男性は生理のしんどさを無理して理解しようとしてはいけません。基本的に身体の構造が別ですから想像しても絶対に違うものです。理解出来ません。なんとかして男の文化にすりあわせたくて、医者の証明を持ってこいとかいうのでしょうか、そういうこと自体がナンセンスです。生理は休むくらいしんどいもの、と思っちゃいましょう。
全ての会社が生理休暇100%になったらGDPは上がる
しんどいなあ・・・つらいなあ・・・と思いながら働いてるのが当たり前、そんな女性が世の中に数千万人いるんです。恐ろしくないですか?これが
生理で辛いときはしっかり休む
それをサポートするのが当たり前
サポートされた女性は後できっちり感謝して挽回するのも当たり前
こんな社会になったら凄く良いと思うんです。生産性も上がってGDPも上がるでしょう。日本のために一億総活躍!とか言う前に生理休暇100%!のほうが良いでしょうね。
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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