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2018.10.10 WED - ファイナンスコーチング
嫌な勉強と就活と仕事の我慢料が3億円でもやりたくない。金が何だ!俺の人生は3億円では買えないんだ!と言える子供を増やしたい。
日本経済における王道の成功ルートはいい大学に入っていい会社に入る。これが間違いない。大卒で1,000人以上の大企業に入った場合、生涯賃金は3.6-3.7億円。大卒で100人未満の小さな会社に入った場合、生涯賃金は2.5億円になる。大きな会社か小さな会社かで1億円以上の差が出る。
じゃあやっぱり大企業に入社だ!と思っても、あなたの大学が有名大学、高偏差値大学じゃないなら採用は難しい。みんな大企業に行きたくてたまらないので大企業はめっちゃ応募がくる。
中小の採用難深刻に 求人倍率9.91倍で過去最高 31年春調査 大企業は「狭き門」という産経ニュースの記事に書いてある通り、中小企業は入りやすくて大企業は入りにくい。
この記事によると大企業は中小企業に比べて26倍以上入るのが難しい。全体的に人手不足だけども、大企業の良い求人にみんな殺到してるのでなかなか入社できないという事だ。
記事によると
従業員300人未満の中小企業の求人倍率(学生1人に対する求人数)は9.91倍で現在の調査方法として過去最高。従業員5千人以上の大企業で求人倍率が0.37倍まで下がり、学生にとって狭き門となっていることと対照的な結果となった。とある。
中小企業の求人倍率は前年は6.45倍で、採用は急速に難しくなっている。これに対して大企業の求人倍率は前年の0.39倍からさらに低下。求人総数は前年から約5%増えたが、学生の大企業志向が強まる中、就職希望者数が約12%伸び、大企業への就職はより難しくなっている。民間企業全体の求人倍率は前年の1.78倍から1.88倍に上がった。求人倍率の上昇は7年連続だ。
こういう大企業に入りたかったら良い大学に入るしかない。そうじゃなかったらエントリーシートの段階で切り捨てられる。それを学歴差別だとか言っても仕方ない。
学歴差別だ!エントリーシート段階で切らずに面接しろ!
と叫ぶのは
大企業の採用担当よ!お前らが過労死してもいいから全員ちゃんと面接してやれ!
と言うようなものだ。それくらい大企業の採用担当は忙しい(あと、そこに充実した人員があまり割かれない)。それはアイドルに対して全てのファンを差別せずにメールを送ったら必ず心のこもった返信を寄越せ、と言うくらい無理な話だ。
つまり、あなたが現時点で有名大学を卒業してない以上、もはや日本の王道の成功ルートに乗るのはほぼ不可能だと言っていい。生涯賃金3.6-3.7億円の成功ルートに乗るのはもう無理だ。それは有名大学に入っているかいないかでほぼきまる。ほぼ、というのはたまーーーに、有名大学じゃなくても入社は出来るからだ。ただしそれは宝くじ並みに難しいだろう。
では、有名大学に入れるかどうかと言うのはどこで決まるか?それは少なくとも高校1年生の時に決まるだろう。この時にどういう高校に入っているかでどんな大学に行くかが決まる。ではどんな高校に入るかというのはどこで決まるかというとそれは中学校で決まるだろう。
だから日本の親というのは子供をやたら勉強させようとするのだ。どこの中学、高校に入り、どこの大学に行けそうか、と言うだけで1億円も2億円も3億も受け取れるお金が変わるのが日本の社会だ。
こういう事実をなんで子どもの頃教えてくれなかったんだろう・・・子ども達はバカじゃないからそれを教えてくれたらもう少し勉強する気にもなると思うが(笑)
中学校高校でいい教育を受けられるかどうかは親の年収の影響もあるだろう。それを格差だと言う事も出来るけど、日本ならまだ頑張り次第でその格差は乗り越えられる。私も中学校不登校で、高校偏差値30台の通信制高校だったけど、自力で勉強して得意科目は偏差値70超えたし、大学も地元の公立大学にストレートでは入れた。ちなみに通信制高校の学費は年間10万以下でめちゃ安かった。塾にも殆ど行ってないので格安だ。
中学高校までの受験勉強時代にうおーーーって勉強に時間を費やした人が良い大学に入り、いい会社には入れる。青春という貴重な時間を勉強に費やした人がこの王道の成功ルートに乗っかれるチャンスをゲット出来るのだ。
私の様に不登校して、新聞配達して、そのお金でアニメゲームマンガを買いあさるような我慢のない人間はこういう王道の成功ルートに乗る資格は無い(笑)
中学高校時代に勉強に集中できる子供って何だろうか。全ての子供が家庭に恵まれて学校に恵まれてるわけでもないだろう。そんな中でも勉強に集中できる。遊ぶ事よりも、恋愛よりも勉強に集中できる。嫌でもなんでもいいからちゃんと勉強に集中できる。そういう人間が王道の成功ルートに乗る資格を持ってる人間だ。
実際子どもの頃に、嫌でもいいから取り組める、という事を身につけた人間は仕事も簡単に辞めない。
厚生労働省の「学歴別卒業後3年以内離職率の推移」というデータを見ると中卒者は3年で60-70%ほどの人間が辞めて高卒者は40-50%ほどの人間が辞める。これが大卒者になると3年で23-35%ほどの人間が辞める。
嫌でもいいから勉強に取り組める子ども達は嫌な仕事を目の前にしてもすぐに辞めないのだ。高学歴であればあるほどこの傾向は顕著だろう。
この事実を、嫌な仕事を続けるなんて奴隷だね!と笑うことも出来るだろうけど、嫌な勉強だからと言って嫌な勉強をやめ、嫌な仕事だからと言ってすぐ辞めることのツケがどれくらい高いものなのか、その人はわかって言ってるのだろうか?と私はたまに思う。
少なくともこの日本においては嫌な勉強でも一生懸命取り組み、嫌な仕事でも一生懸命取り組む事は、そこから逃げた人よりも何億円も得することなのだ。
ただ、嫌な勉強のストレスや嫌な仕事のストレスは目の前に存在するので、それを人生全般にわたってどれくらい影響があるのか、と言うのを考えられる子供も大人も殆どいない。だから嫌な勉強・仕事をやる意味を精神論でしか語らない。
私が昨日書いた記事、就活嫌だ、勉強嫌だ、仕事辞めたい、その選択肢のお値段1億円って知ってました?にもあるように仮に大学にも行かず、一生アルバイトという生活をする人と、大学をキチンと出て正社員で嫌な仕事でも耐えられる人は生涯賃金が下手すると2億5千万円以上違ってくる。
時給1,000円で1日8時間労働、週5日勤務、月20日労働を続けると192万円の年収になり、これを40年間続けると生涯賃金7680万円になる。これは大卒大企業の生涯賃金に比べると3億円近く違う!恐ろしい。
嫌な仕事と嫌な勉強を続ける我慢料は3億円だ!
と大人が教えてくれたら子供はもう少し考えを変えるのではないだろうか(笑)少なくともそれを伝えた上で子供が
我慢料が3億円でも俺は正社員は嫌だし、就活も嫌だし、受験勉強もいやなんだ!!!!金が何だ!俺の人生は3億円では買えないんだ!!!!
と言ったらそれは大物じゃないか。素晴らしい選択肢だと思う。しかし、子ども達にこういう現実を突きつけずに、ただ精神論だけ振り回すのはあまりにも残酷ではないだろうか。
日本には毎年50万から60万人程度の大学の定員があるけども、偏差値60以上あって、こりゃ間違いなく難易度高くて有名大学!と言えるよう大学を卒業する総数は毎年2〜4万人程度だろう。早稲田慶應、京都東京一橋あたりがその代表格と言えるし、大阪大学、東京工業大学とかもはいるかもしれない。
そのあたりの大学に入るために青春を犠牲にして(中には犠牲にせずに勉強も出来ちゃう天才もいるが例外)頑張れた人間だけが、この日本の成功王道ルートに乗るチャンスを手に入れて、乗った後もしがみつき続ける根性があるのだ。
今、正社員でもない、有名大学にもいない、あるいは正社員だけど従業員1,000人以上の大企業ではないなら取りあえず自分は日本における王道の成功ルートには乗っていないと自覚した方がいい。乗っていないにも関わらず、日本の王道の成功ルートにおける土地付き一戸建てとか、親の老後の面倒を全部みるとか、子供を私立に入れるとか考え出すと地獄が待っている。
では、王道の成功ルートから外れた人間は絶望しかないのだろうか?王道の成功ルートから離れたら1億、2億、3億と損をするがそれを今から取り戻すことは出来ないのだろうか?
うーーーん。
ないのかもしれない(笑)
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え!それで終わり!?
いやいや、終わるわけ無いでしょ!
でも書く時間が無くなったからこのテーマは続く!という事で一旦終了!
日本社会の王道の成功ルートに乗った人は子どもの頃に多大な労力、勉強、集中する時間を人生に投じたわけです。じゃあ、大人になってから自己責任でそういう時間を自分で決めたら逆転だって出来ます。むしろ、今の社会だと生涯賃金もっと増えるかもしれません。そんなテーマで書きます。
最後に・・・
こういう記事を何で書きたくなったかというと、こういうデータを無視して
願えば叶う
イメージすれば現実化する
好きな事だけやってればOK
とか言う人が多すぎてそれは無責任だな、と思ったからです。とは言え私もそういう考えは嫌いじゃないんだけどね(笑)
ていうか大学ってそもそもお金のために行くところじゃなくて勉強のために行くところですから!それが金のためになってる時点でヤバいよなあ。。。まあ、現実として受け止めるしかないんだけどね。
引用元
就活嫌だ、勉強嫌だ、仕事辞めたい、その選択肢のお値段1億円って知ってました?
就活嫌だ、勉強嫌だ、仕事辞めたい、その選択肢のお値段1億円って知ってました?
中小の採用難深刻に 求人倍率9.91倍で過去最高 31年春調査 大企業は「狭き門」
https://www.sankei.com/politics/news/180426/plt1804260037-n1.html
職業生涯を通じたキャリア形成 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/14/dl/14-1-3_01.pdf
学歴別卒業後3年以内離職率の推移
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11650000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu/0000140596.pdf
清水有高プロフィール
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清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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