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2018.10.09 TUE - ファイナンスコーチング

就活嫌だ、勉強嫌だ、仕事辞めたい、その選択肢のお値段1億円って知ってました?

子供にもっとゲームのルールを教えた方がいい。日本経済の中でのルールをもっと教えた方がいい。就活が嫌だとか勉強が嫌だという子供たちにちゃんとルールを教えた方がいい。日本は転職をすればするほど年収が減るし、中卒と大卒では生涯賃金が1億円近く違う。退職金を含めないと

中卒男性生涯賃金 約1.9億円

中卒女性生涯賃金 約1.3億円

大卒男性生涯賃金 約2.7億円

大卒女性生涯賃金 約2.1億円

で退職金を含めると更にこの数字は開く。例えば男性中卒生涯賃金は2.3億円で大卒生涯賃金は約3.3億円になる。中学校でもう勉強したくない、と言った子供には大学を卒業しないとあなたは1億円損するけどいいの?それでも生き抜く覚悟があるのならいいわよ、と教えてくれる大人はいない。

更にこれは企業規模でも格差が出る。1,000人以上の大企業に勤めている中卒男性生涯賃金(退職金含む)は約3億円近くあるが、10人〜99人の大卒男性生涯賃金は約2.5億円しか無い。学歴差を持ってしても企業規模の差を埋めるのは難しい。ちなみに1,000人以上の大卒男性生涯賃金3.6-.3.7億円近くになる。

大学を卒業した子供が中小零細企業に入りたいと言った時に、いいけどお前は1億円以上損するけど、それでもやりたいんだね?と言ってくれる大人はいない。

しかも!日本という国は転職をすればするほど年収が下がる国なので1度でも転職をすると年収は下がる。仕事を辞めたい・・・と言う人に対していいけどお前それで何百万、何千万ドブに捨てるようなもんだけど、それでも辞めたいの?何百万、何千万捨てでもやりたい事なの?それならやれば?と言ってくれる人もいない。大抵精神論しか言わない。

そういう意味では良い大学に入って良い会社に入る、という日本の文化は中卒で働き出すよりもいい大学に入り、大きな会社に入ると1億円以上得するからそのほうがいいよ、と言い換えられる。しかも、1,000人以上の大企業になれば基本的に人事は偏差値が低い大学なんて書類で切り捨てる。それは20年近く採用の仕事をやってきた人間なので非常に分かる。

就活が嫌だからフリーターになる。それもいい。しかし時給1000円で一日8時間働いて週5日働いても月給16万程度だ。年収192万。それを生涯40年続けても7,680万円にしかならない。本当にそれでも就活嫌なのか?何億も損するかもよ。と言ってくれる大人はいない。そこでも精神論だ。

精神論だけ行っても意味が無い。環境やルールを教えて、それでもどうしたいか?という事を教えた方がいい。ただ、これは嫌でも勉強をやり続け、嫌でも仕事をやり続けられる人向けの話だ。嫌でも勉強する、嫌でも就活する、嫌でも仕事する、嫌でも辞めずに続ける、これは辛いことだしやらなくていいことかもしれない。でもこのルートから抜けるということは何千万、何億という損をすることになるかもしれない。

それでもやりたいことなら止めない。やればいい。

というのがそれを選ぶ大人の自己責任だろう。

ただ、なぜかこういうルールやデータを話す人は殆どいない。精神論しかない。というか、目の前の楽しそう、辛そうということしかない。私の知り合いにはコーチになりたいとか、コーチとして起業したという人がたくさんいるけど、仮にそういう人が大卒で大企業に勤めているならたった一人の個人事業主なるということは何千万、何億というお金の可能性を捨てるということでもある。

それでもやりたいのか?わかってんのか?と心配になる。ちなみにこういう話はコーチの資格を取る際の講義では一切出てこない。基本的にはマインドの使い方だけだ。やっぱ精神論じゃん!!(笑)

コーチ関係なく、起業したり、転職したりする人はもう少し日本経済というルールを知った方がいい。その上でやりたいかどうか、それを決めた方がいい。気合と覚悟さえあればこの構造はぶっっこわせるし、学歴や企業規模関係なく成功した人だっている。

でもそういう人だってデータを見てただろうし、ルールをわかっていたから勝てたのだ。一意専心!気合いさえあればなんでもできる!は確かにそうだ。確かにその気合いさえあればこの構造をぶち抜くことも可能だ。そのためには冷静な視点だって必要なのだ。

冷静な視点を失って精神論だけでなんとかできるというのはB29を竹槍で落とすようなもんだ。それはあまりにも非現実的で最後は原爆を落とされた。自分の人生に原爆を落として焼け野原にしないためにも冷静な視点、そして冷静な視点を持っても消えない情熱と気合いが大切だなと思う。今日も読書。

身もふたもない真実を受け入れた時に人の本気は出るぜ!

年収が下がったり、生涯賃金の差について細かく知り対人は300ページ以上ありますが、下記の資料を見てください。

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/2017/documents/useful2017.pdf
清水有高プロフィール

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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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