2020.01.28 TUE - 日記
ネガティブなことを言うと危険!という記事が出ていた。色々ツッコミどころが満載過ぎてクラクラした。
同じ事象を見てもネガティブ、ポジティブと認識するのは人それぞれ違う。ネガティブ、ポジティブというのはあくまで相対的なものに過ぎない。それなのにまるで「脳を破壊する絶対的なネガティブな言葉・考え方」があるかのような記事はちょっとおかしくないか?
イスラム教徒とキリスト教徒にとってのネガティブ、ポジティブはある事象については180°違うだろう。絶対的なネガティブ、何ていうのは存在しないと思うのだが・・・それなのにこの記事は「ネガティブ」の定義がされていない。もう少し突っ込んで書いて欲しい。
こういう記事を素直に読んでしまうと「ネガティブな言葉・考え方を使ってはいけない」という考えを持つようになる。それ自体がネガティブな言葉・考え方に対するネガティブな認識なのだけど、それに縛られると逆に脳に悪い。ネガティブな言葉や考え方をやめよう、ポジティブな言葉を使わないと・・・と自分を縛れば縛るほど辛くなるだろう。
むしろ大切なのは自分が何をネガティブに捉えているのか、ポジティブに捉えているのか、その価値観、認識の根源を探ることじゃないのかな?今、ネガティブに捉えてしまうことをポジティブな言葉で塗りつぶそうとしても根源的になぜ自分がそれをネガティブに捉えるのか、がわからないといつか反動が来てしまうよ。
ネガティブはやめてポジティブに行こうよ!と言ってもその人にとってはポジティブに捉えた方がいいと信じてるだけで、ネガティブに捉えた方がプラスになる人だっていると思うのだが。
お金を稼ぐ、仕事を頑張る、という事に対してポジティブに捉えた方がいい人もいれば、ネガティブに捉えた方がいい人だっているだろう。経営者ならポジティブに捉えた方がいい。でも、お坊さんならポジティブに捉えたら生臭坊主だ(笑)
そこまで極端じゃなくても、プログラマーが一念発起して営業マンになるぞ!と思っていたら、そのプログラマーは今のプログラミングの仕事に対してネガティブに捉えないとダメになる。でも、上司は「プログラミングの仕事をもっとポジティブに捉えよう」と思うだろう。どんな時でもネガティブとポジティブは絶対的ではない。
それにしてもこの記事に出てくる「神経科学者で作家のアレックス・コーブ氏」てなんやねん・・・Amazonで検索したけど一冊も出てこなかったぞ。この人の言葉が引用されているけど、どんな学者で、どんな本を書いていて、どんな研究論文を出していて、というのが全く無い。めっちゃきになる。
あ、それともこの記事にこんな風にツッコミを入れることの方が野暮ですか?ごめんなさい。。。ちょっとネガティブ過ぎた?
不平不満を言いまくると「脳が物理的に変わる」と科学的に判明! 愚痴を言うだけで「深刻なリスク」
https://tocana.jp/2020/01/post_139975_entry.html
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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