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2018.01.31 WED - 日記

なんとかする!出版ビジネスは著者も、書店も、出版社も全てが儲かってない。著者に聞けば書店や出版社が取り過ぎて儲からないというし、書店に聞けばなかなか売れる本が無いと聞くし、出版社は出版社でキツい・・・と言う。

1 出版ビジネスはオールルーザーゲームになってる。著者も、書店も、出版社も全てが儲かってない。著者に聞けば書店や出版社が取り過ぎて儲からないというし、書店に聞けばなかなか売れる本が無いと聞くし、出版社は出版社でキツい・・・と言う。実際著者で印税で大儲け!!なんて話は聞かない。書店は紀伊国屋書店さんですら利益がほとんど出てない。

大抵槍玉に挙げられるのが出版社なのだけど、やはりここも儲かってない。特に真面目に本を作ろうとしてるところほど儲かってない。昨日真面目な出版社の部長さんに会っていたのだけど、本当に頑張ってるのになかなか報われ無さそうだった。でもその人は真面目に本を作ってる。

出版ビジネスの売上の取り分を見ると大体下記のようになる。

著者 10%
取次 20〜30%
書店 20〜30%
出版社 50%程度

になる。弱小出版社だと売上の40%くらいしかもらえないところもある。これは最早ビジネスモデルとしてかなり破綻している。1,000円の本を出して出版社がもらえるのは400〜500円程度。そこから全ての販管費、印刷代、デザイン費用などを出す必要がある。最初にお金を出してリスクを取るところが4〜5割しかもらえないビジネスモデルはかなりキツい。

昔は再販制度があり、取次がまだ機能していたのでこれでも何とかなったのだろうけど今は確実に崩壊してる。例えば金融の世界ならリスクを取る金主が80〜90%持っていく。もっと多い場合もある。無論、リスクを取るのでリターンが無い場合は運用手数料だけ取られて赤字どころかゼロ円になるし、レバレッジを効かせてるなら赤字になる。しかし、10倍どころか1,000倍のリターンを夢みることが出来る。キャピタルゲインを狙って上場する創業者やベンチャーキャピタルも1億出資したらそれが100倍になるかも!!という夢を持って出資する。

昨今、本を出して100万部!なんてベンチャーに出資して上場するより可能性が低いような気がする・・・純粋にお金儲けだけ考えたらシードレベルのベンチャーに1冊の本の制作費用200〜300万円を出資しまくったほうがいい。Amazonだって最初は知り合いのお医者さんから1万ドルの出資とかを受けていたというし、そういうのに当たる可能性を夢みる方がまだマシ。

そんなわけで調べてみたけど日販のサイトを見ると

2017年間ベストセラー(集計期間:2016.11.26~2017.11.25)
http://www.nippan.co.jp/ranking/annual/
九十歳。何がめでたい、と言う本が1位で色々調べてみるとこれが100万部超えたかな?くらいのレベル。

2018-01-31 16.20.32 「日販調べ」

時事通信のニュースによると下記の通り

出版取り次ぎ大手の日本出版販売(日販)とトーハンは1日付で、2017年年間ベストセラー(16年11月26日~17年11月25日)を発表した。総合1位はともに佐藤愛子著「九十歳。何がめでたい」(小学館)。出版元によると、発行部数は16年8月発売以降の累計で105万部。

2018-01-31 16.22.15 https://www.jiji.com/jc/article?k=2017120100158&g=soc
1位で100万部超えたか超えて無いかって。。。やばい。書籍というのは年間8万点ほど出てるけど、8万点出してやっと1位が100万部って・・・真面目に書籍を作ろうと思ったら300万くらいかかる。どんな手抜き本でも印刷代や人件費を入れたら100万円はかかる。8万点全てが100万円で制作されていても使ったお金は800億円。200万だとしたら1,600億円。1,600億円投資して100万部超えたのが1冊しか無いのだとしたらビジネスモデルしては終わってる。

ちなみに新規上場企業の数は毎日新聞によると2017年は

 2017年の国内新規株式上場企業数が前年比10社増の96社となり、2年ぶりに増加する見通しとなった。リーマン・ショック(08年)後最多だった15年の98社に次ぐ水準。

2018-01-31 16.22.54 https://mainichi.jp/articles/20171219/ddm/008/020/041000c
とある。ちなみに日本は毎年50〜60万社ほど新しい起業がある。その中で小規模の会社の起業が8〜9割を占めている。小規模の企業なんて50万円とかで出来る。50〜60万社のうち1万社が本気で上場を目指していて、うち年間100社が上場するなら本を出すくらいなら出版社は本を作るくらいなら投資した方がマシ、ということになる。本の制作費用に1,500億円ほど出版全体でかかってるならその制作費を全て上場目指してるベンチャーに出資したら1社当たり1,500万円出資できる。そしたら毎年50〜100社からキャピタルゲインが手に入る。その中には未来のソフトバンクやAmazonもあるかもしれない。無論、1万社も出資する必要は無く、実際は1000社程度に出資したらいい。

出版社がリスクを負って最初にお金を出すのにリターンは低いし、そもそもの粗利率も低い・・・これはもうかなりキツい。こんなにキツくても何とかやれてきたのはかつては取次と再販制度が機能していたからだ。それは最早崩壊してる。

出版社の人達の中にも色んな人がいるにせよ、投資に行くより本作りをしてるのはやはりいい本を作りたいからだ。そしていい本を作りたいと望む人ほど疲弊してる。まあ、そんな斜陽産業に清水さんは乗り込むんですが(笑)

でもね、日本人から本を読むニーズが無くなったと思いますか?

そんなわけ無いのです。いい本を読者は求めてる。現在の出版ビジネスモデルではそれが実現できなくなっているだけであって、ここにイノベーションはいくらでも起こせる。一番やるべき事は

取次

から離れることだ。この崩壊したビジネスモデルは取次、書店というルートに乗るとその大崩壊に巻き込まれるけど、そこから避けたらまだまだ夢がある。

私は出版ビジネスに関わる書店、出版社、著者全てに会ってるけどとにかくみんなしんどそう。辛そう。これは全部何とかしないと本当に日本からいい本が消えてしまう。これを何とかしたい。

何が悲しいかというと紀伊国屋書店さんに会っても、真面目な著者さんに会っても、真面目な編集者の人に会ってもとにかく

いい本を作りたい
だがしんどい

という話ばかり聞くこと。みんなみんなしんどそうで、みんなみんな、別の誰かがぼってるのでは無いか、努力してないのでは無いか、手を抜いているのでは・・・と疑心暗鬼になってしまっている。これは悲しい過ぎる。

そのせいで清水さんには

著者さんやフリーの編集者からは出版社と取次を殺せ!潰せ!と期待が来るし、出版社からは本が売れない何とかしてくれ!と悲鳴が来るし、書店も似たような感じ。私は誰も殺したくも無ければぶっ飛ばしたくも無い。

どー〜〜〜でも良い本をとりあえず資金繰りのために出してる出版社の社長達だって最初は志が合ったはずなのだ。なんとかしたい。その為に今、新しい出版の形に挑戦してます。これが日本の出版の未来に繋がると信じています。

お金集めてますんでよろしく!現在約1,600万円まで集まりました!200万コース、500万以上、是非払って下さい。2月2日までなら200万か500万以上で受け付けています。そしてその出版革命を目の辺りにしたいなら2月3日4日に紀伊国屋書店にGO!!

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カンパの金額に応じて清水さんが皆さんに時間を取るのでその金額を下記に記します。

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一月万冊出版社に応援カンパ 200万円or万冊祭にこれないなら500万円 超VIP席+一月万冊が新しく作る出版社の応援団となり、1年に数回開催される一月万冊の出版社の活動報告会に参加で決ます。活動報告会はお金を出してくれた人だけ集めて行います。未公開の書籍の進行状況なども話すので守秘義務は守ってくださいね。

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永福町支店
普通口座 4569556
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今日も読書!

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学で講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。コーチングと読書を通じて色々な可能性をみんなに伝えていきたくてこのチャンネルを運営中。月1,500冊以上の読書をして、それとは別腹で漫画も毎月数百冊読む。趣味はパイプ、葉巻、ドライブ、喫茶店&本屋巡り。
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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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