トップページ  » 速読多読コーチング  » 怒るのを我慢するのは不要 あなたが怒りを我慢した時、あなたは誰かを傷つけている

2017.08.12 SAT - 速読多読コーチング

怒るのを我慢するのは不要 あなたが怒りを我慢した時、あなたは誰かを傷つけている

怒るのを我慢するのは不要 あなたが怒りを我慢した時、あなたは誰かを傷つけている、というライブをやりました。15,000文字近くありますが、そのまま掲載します。怒りを我慢するのは不可能。怒りを我慢してもどこかで爆発して自分や誰かを傷つける、ではどうしたらいいのか?について平田と清水が語っています。今回も平田編集長が小見出しを付けてくれました。

★怒るのを我慢するのは、トイレを我慢するくらい身体に悪い!
★正しい怒り方とは
★お客様に怒って良い売り手
★清水社長は職場でいじめられている?
★仕返しは悪ではない!
★清水さんが視聴者をブロックするとき
★「ぶっ殺すリスト」をつけているか?
★お客に怒ることでエフィカシーが上がって結果的にお客も満足度が上がる?!
★感情的に怒ることだけが正しい怒り方ではない

です。良い感じにまとまっています。では!本編を読んでいいねとシェアよろしくお願いします!

怒るのを我慢するのは不要 あなたが怒りを我慢した時、あなたは誰かを傷つけている
★怒るのを我慢するのは、トイレを我慢するくらい身体に悪い!
清水:今回のテーマは怒りです。参考図書は苫米地英人さんの『「怒らない」選択法、「怒る」技術』です。世間的には怒りを感じること、怒りを表明することは良くないものとして語られています。でも本当は、怒りを感じてきちんと怒ることには何の問題もありません。怒りは感情そのものなので抽象度が低い現象ですが、それでも生理現象である限りは蓄積されてゆくものですから、きちんと発散する必要があります。

怒りを罪に感じている人はそれなりに多いのでしょう。本屋に行けば、怒らないための本は大量に置いてあります。しかし、実際それで全く怒らなくなり、心穏やかな生活をしているという人はどれほどいるでしょうか?そもそも「怒らないこと」を徹底するのは身体に悪いのです。

平田:怒らない、というのは、空腹になってもずっと我慢する、トイレにも行かない、というようなものですね。

清水:それについてはもう少し詳細な説明が必要でしょう。『「怒らない」選択法、「怒る」技術』は、初めに「あなたが怒ることを悪だと思っているなら即刻捨ててください」と書いてあります。また「怒ることは生理現象だ」とも書かれています。つまり、怒りとは空腹や排泄欲のような生理現象と同じということです。生理現象を我慢しろというのは、空腹の人間に飯を食うなと言ったり、トイレに行きたい人をずっと我慢させるようなものです。そんなことをしたら、普通は健康状態や精神状態に害が出る事は理解できるかと思います。同じように、怒りも我慢しないと身体に悪いのです。排泄のような物理現象でない分、怒りは我慢しやすいのですが、確実に蓄積して行きます。

怒りはエネルギーとして怒りの発生した事柄の解決に役立てるべきですが、多くの人はせっかく怒ったとしても問題の解決にならない怒り方をしています。理不尽だと思っても黙って言い返さなかったり、大人になってからでも毒親に対しての怒りを溜め込んだままにするなど、怒りを感じても溜め込んでしまうのです。その結果、必ずどこかで怒りを発散することになるのですが、この発散先が怒りを感じる対象ではなくて自分より弱い存在に対しての八つ当たりとなるのです。

★正しい怒り方とは
正しい怒りとは、自分を傷つけた相手や腹の立つ相手に対して怒るということです。仮に自分を傷つけた相手が上司や親など、相手に嫌われると立場が悪くなってしまう場合でも、そういった事態を心配して怒りを溜め込むと結局自分が弱者に対して怒りを発散させることになってしまいます。そして、怒りをぶつけられた弱者が我慢をすればまた更なる弱者に皺寄せが行く・・・という悲しい連鎖が待っています。この連鎖の一番良くないところは、最初に傷つけてきた相手は何の煽りも受けないということです。

私は、原発問題を引き起こした東京電力に強い怒りを抱いていることから動画を配信したり文章を書いたりしていますが、これは強者に対しての正しい借り方です。仮に原発問題や原発事故のストレスを東電や原発利権では無く、家族やスタッフに八つ当たりをしていて発散していたら、負の連鎖が起こるだけです。問題の当人である東京電力が黙って電気料金を値上げするように、原発自己自身の問題は解決しません。社会的な意味でも、傷つけてきた相手に対してはきちんと怒る必要があるのです。しかし、ここでまた問題が発生します。多くの人は怒りをぶつける正当な理由がなければならないと考えています。

平田:つまり、自分が怒りを感じても、相手を怒るためには怒るだけの正当な理由が必要だと考えているということですね。

清水:本来、怒るために正当な理由は必要ありません。復讐したければすればいいのです。多くの人が、復讐すること自体や仕返しをすること自体にすごくブロックをかけています。

平田:怒ることはよくないと、世間では言われていますからね。

清水:怒ることは良くないと言われていますが、私はビジネスの現場でお客さんやスタッフに対して怒りを感じ、表明することがあります。そうやって怒りを表明して、これまで損害が出て事はありません。起こらなかった方が余計に損害が大きくなっていたのではないかと思えるほどです。

正しく怒れば損はなく、得だけになります。多くの人は、傷つけた人間に正しく怒りをぶつけません。その結果怒りだけが溜まって行き、問題自体は解決しません。溜まった怒りは弱者や自分にぶつけることとなります。自分にぶつける人は、こんな私がダメなんだと自分を責めます。健康を害したり、人間関係が悪くなることもあるでしょう。でも傷つけた人間は、自分に対して傷つけたと感じてすらいません。DVを振るう恋人は、暴力を振るっている間、相手を傷つけている自覚がありません。怒りを返す事、仕返しすることではじめて相手が人を傷つけているということに気づく事が出来ます。

平田:でも、そのときは恐怖が強くて怒れないかもしれませんね。怒ればいいじゃんと言われても、今はその時ではないとして勝手に我慢をしてしまう場合はどうしましょう?

清水:1日や数週間準備した上で仕返しをするのであれば、問題ありません。怒りを溜め込まず、きちんと相手に返すことが重要なのです。

平田:親への怒りに関しては、子供の頃にはわからなかったけれども、大人になって分かってきて、今になって仕返しを考えても良いのですね。

清水:匿名掲示板など、愚痴の言い合いや、有名人の悪口の言い合いをするために存在するような場所がありますね。でも、これは有名人などのコンフォートゾーンを下げるために悪口の応酬がされているのです。最近、元SPEEDの今井議員に不倫疑惑の報道がありました。でも恋愛部分は政治的資質と関係ありません。自分の彼氏が取られたという人なら怒って良いですが、国会議員としてどう、という怒りを感じるのはお門違いですね。または、国会議員がスキャンダルによって攻撃される日本のマスメディアに対して怒りを感じてもいい訳です。一緒になってあいつはダメだという人は、日々の生活の中で様々な怒りを我慢している人です。常に我慢しているから、何かがあった時に怒りをぶつけたくなるのです。他の人と一緒になって「あいつはダメだ」というのをやめ、自分を傷つけた相手に対していつも怒りをぶつけられていれば健全な社会になるでしょう。

今の世界は、傷つけた人の一人勝ちです。毒親問題にもありますが、娘や息子に対して親が酷い発言をしても、娘や息子が親に対して正しく反撃をしなかったら、親は「自分はこんなに一生懸命子育てをしている」と自らを正当化し続け、子供への対応も変えません。何の解決にもならないのです。

平田:因みに今回の話は、大人同士・・・つまり世の道理を理解しているもの同士だということ前提の怒りですよね。以前別の動画で、子供に対しては怒らない方がいいという話がありましたが。

参考動画:子供を怒鳴るだけで虐待 虐待の正しい知識を知れば生産性が上がり年収と利益が出る理由
清水:大人が子供に対して怒りをぶつけるのは駄目です。

平田:そうですよね。怒りというのは理不尽なものに対して反論する手段ですが、子供は成長過程において“何をするかわからない”のですから、何かしても基本的に理不尽ではありません。つまり怒る対象にならないのです。例え子供が約束を破ったとしても、全ての子供が約束を守れるということはないはずなので、やはり怒りの対象には入らないのです。

★お客様に怒って良い売り手
清水:私はよく趣味で行く店の主人や社長と仲良くなるのですが、仲良くなると嫌なお客さんの話もたまに効きます。いわゆる高圧的な態度でケチをつけるお客さん達です。これは店に限らず、著者でも言える事でしょう。例えば苫米地英人さんが1冊1400円の本を書いて、1冊が売れても印税で苫米地さんに入るのは140円ほどです。それでも本を読んだ人の中には本の内容に文句を言ってくる人がいます。1400円払ったのだから俺は客だ、という態度のようですが、果たして140円の利益をもたらした存在に対して、感謝こそしても、全ての言う事を聞くべきでしょうか?

私は「お客様は神様です」という考え方をあまり良いとは思いません。私自身が経営している会社にも、俺は客だ!と高圧的な態度を取る人がたまにいますが、そういった会社は出入禁止になります。価値を提供しているのだからお金を払ってもらっているという時点で我々は平等な関係です。お客の方が偉いと誤解されては困ります。何もしていなくても、突然1億円をくれた人が、感謝しろと言うのであればまだわかります。でも、金塊を1億円分買ってお金を払った人が、俺に感謝しろと言ってきてもおかしいですよね。

日本は、商習慣や儒教的な考えからどこに行っても怒りを感じたり、それがなかなか言い出せなかったりします。でも、結果として弱者に常に怒りをぶつけようとしても何も解決しません。何よりそのような怒り方をしている人自身が一番損をしていることを強く伝えたいと思っています。何よりまず、私たちは仕返しに対するブロックをやめることです。仕返しを考える事、復讐計画を一人で練ることにもブロックがあります。

平田:日本では復讐に対してブロックをかけている人が多いですね。日本が島国だから、隣人とは仲良くしなければならないという考えがあるからでしょうか。大陸でもっと広い土地があったとしたら他の土地に行けばいい話ですからね。

嫌なことがあったらすぐ移動する、というのは、嫌だと感じた相手をブロックすればいいという考えに似ている気がします。それでも、付き合いがあるから・・・と、ネットでも人付き合いの中にブロックを持ち込むと心が苦しくなってしまいます。リアルの世界でもきちんと怒りを自覚し、表明したいですね。

★清水社長は職場でいじめられている?
清水:私は今でもよく職場でいじめられます。社長に対するスタッフのイジメです。想像が付きますか?私は社内で、お客の無理難題を聞くなという指示を再三行っています。それは、前述したようにお金を頂いている時点で自分達とお客様は平等な立場だという考え、コーポレートの目標のために自分達のエフィカシーを下げてはならないというコーポレートコーチングの観点に基づいたものです。しかし、スタッフはお客からの無理難題を聞くとすぐに私に対して反論を言ってきます。「この条件なら無理難題を通しても良いのではないか、なぜなら・・・」とか、「相手がこんな無理難題を言ってきて困るのだが・・・」というものです。本来、無理難題を言われたら「出来ません」と断るのが正しい対応ですが、お客にそれを言えず、私に何とかしてもらおうとして説得にかかるのです。本来は私ではなくお客に対して強い態度で接するべき所を、会社の理念も方針もいとも簡単に捨てて私に反論をする。これで私がどれだけ傷つくかわかるでしょうか。それをさして私は「イジメ」だと言っています。

清水さんなら何とかしてくれるだろうというのは私を利用しているに過ぎません。お客から無理を言われてストレスを抱えた場合、問題の解決方は2つだけです。1つはストレスの吐き出し口として愚痴を聞いてくれない社長の下から離れること、もう1つはお客にハッキリ自社の方針を伝えて断ることです。最も良くないのは、どちらもせずに不満を抱え込んで会社にも吐き出さず、お客にも言わず、弱者に当たり散らしたり匿名掲示板に書き込んだりすることです。こうして自分のストレスを増やし、周囲の人間を傷つけてしまうのは生産性も下がりますし良い事が何もありません。

★仕返しは悪ではない!
皆さんが最も外す必要があるブロックは“仕返しは悪だ”というブロックです。「怒られる内が花だよ」なんていう言葉がありますが、労働者を従わせるための洗脳と言っても良いでしょう。怒られたとしてもそれが理不尽な内容だったら、花のはずがありません。怒られ損です。怒られて我慢をする人が得をしているでしょうか?不当な扱いを受けて怒りを感じても、我慢し続けている人がこの世には沢山います。彼らはどんどん出世して幸せになっているでしょうか?我慢し続けて辛い思いをしている人の方が多いでしょう。毒親、DV癖のある恋人、高慢な取引先、何でも良いですが、傷つけている方は自分が被害者だと思っているのです。その実、傷つけられている被害者の方は余計に我慢ばかりが募り、どんどん駄目になっていきます。言い返したら損をしそうだとか,相手に嫌われたくないからとか、仕返しをしない理由はいろいろあるでしょう。でも、誰かに傷つけられて仕返しをしなければ、必ず無関係の弱者をあなたが傷つけてしまいます。

自分を傷つけた相手に対して正しく怒り、意見するという行為は、あなた自身のコンフォートゾーンとエフィカシーを上げる事にも繋がります。逆に言えば怒りもせず我慢しかしていなければ、コンフォートゾーンもエフィカシーも下がったままです。もし相手に何も言い返せなかったとしたら「私らしくない」とセルフトークを整えましょう。皆さんがハイエフィカシーな人生を歩むためには、怒る機会が増えていくでしょう。原発に対して、世の中に対して、怒ることも多いはずだからです。とにかく「傷つけた相手に対して正しく仕返しする必要がある」という認識を頭に入れておくだけでもストレスが減るはずです。私達は仕返しをしても良いのです。

★清水さんが視聴者をブロックするとき
清水:一月万冊の視聴者の中にも、毎回動画を上げる度に低評価をつけるような、熱心なアンチファンがいます。「清水さんが喜ぶと考えて低評価を付けています」というよく分からないことを言われたので、私はこの人をブロックしました。これ以外にも、どうやらYouTubeで既に70人近くをブロックしているようです。多くの人は、SNS等で悪口を言われると、言われた自分に何か落ち度があったかなとか、私にも悪いところがあったんだなど、色々考えてしまいがちです。でも、基本的にムカッと感じたらブロックすれば良いのです。ブロックに対しての逡巡や雑念を無くせば無くすほど、自分のWant toの人やコンフォートゾーンの近い人が増えて行きます。

自分が付き合いたい人の基準を決めている人は、大抵何かしらのゴールがしっかり決まっています。ゴールから見て付き合うべき人とそうでは無い人がわかるのです。悪口を言う人や低評価を付ける人の意見も聞いた方が良いと考える人には、そういう人が更に集まってしまいます。せっかく私の動画を見たり、ゴールを設定してそれに向かおうとしているのであれば、人間関係の好き嫌いもハッキリさせましょう。自分が好きな人だけ集まれば更にエフィカシーも上がります。私の動画に低評価を付けようと付けまいと勝手ですし、低評価が全く付かなかったら逆に私は自分の心配をしてしまいますが、だからと言って低評価を付ける人と近づきたい訳ではありません。高評価ばかりの動画だったとしたら、私が一月万冊動画のコンセプトとしている「権威への反抗」を誰も何とも思わないことになってしまいます。高評価しか付かなかったら、私自身が気付かない間にゴールを下げてしまっている可能性があるということです。そういったバロメーターのためにも低評価が付いて悪いことはありませんし低評価がつけば自分の事をさすが!と褒めますが、別にそういった評価を下す人に側にいて欲しい訳ではありません。

皆さんは、自分が怒ることや叱ること、嫌うことに対してブロックがあります。だからこそ、積極的に低評価を付けてくる人や変に絡んで来る人は、自分を褒めつつブロックしましょう。その方が健全に生きていけます。これから情報配信を増やしてビジネスを角田市戴と考えている人には特に、自分を批判してくる人が沢山現れるようになるでしょう。それらに対して我慢をせず、嫌なことは嫌と主張して相手に仕返ししましょう。それだけで人生が楽になります。

自分を傷つけてきた相手がいたら、まず「さすが自分!」と褒めましょう。相手の言うことも一理あるのかと考える必要は、決してありません。傷つけた相手に付き合おうとすると、今後も傷つけてくる人間ばかり相手にすることになります。だから、自分を敵対視する人や低評価を付けようとする火と、傷つけようとする人には「自分はさすが!」と褒めながら相手のことはブロックするようにしてください。

★「ぶっ殺すリスト」をつけているか?
清水:傷つけた相手に怒りをぶつけてスッキリしないと、その人に対する怒りはずっと残り続けます。私だってこれまでに怒りを覚えて復讐し切れていない「清水ぶっ殺すリスト」が頭の中にしっかりとありますからね。凄く濃い字で、1ページ1文字くらいの勢いで復讐したい人の名前が書いてあります。私が司法権力や電通を買収した暁には彼らを抹殺できるようにリストアップしているんです。彼らは私より弱者ではなく、大抵が強者ばかりです。業界の大物とか、大先輩とか、売上○○倍とか、まあ色々立場的には強者の人達です。彼らの中には、理不尽な事を言ったり理不尽な対応をしたりされたことで、私が「あり得ないですよ!!」と怒鳴りつけた人もいます。その人はまだ仕返し仕切れていませんからリストに入っていますね。

こういうリストを作っているだけでも楽しくなってきませんか?「こんなリストについて考えるなんて、何て自分は根暗でおぞましい人間なんだろう」と思う必要はありません。自分を傷つけてきた相手に対して復讐するのは健全なことなのです。私は、傷つけてきた相手を数十年越しで仕返しすれば楽しいだろうと考えています。自分より強い相手に理不尽な対応をされたとき、その瞬間は自分のスキルが足りなくても、復讐についての想像を積み重ねれば自分のレベルも上がってきます。我慢したり、弱い人間に八つ当たりするよりもよっぽど自分の成長に繋がる話です。

★お客に怒ることでエフィカシーが上がって結果的にお客も満足度が上がる?!
ビジネスをしている人、営業マンとして仕事をしている人には特に覚えておいてほしいのですが、お客さんが「値切れ」とか「支払わない」とか「発注書や仕様書には書いていないが追加無料でやれ」といった不等な要求をしてきた場合、どれだけその会社との付き合いが長くても不当な要求は突っぱねてください。皆さんが高いゴールを目指していて、高収益な会社であり続けたいなら、嫌なお客さんに対しては「あなたとは今後付き合いません」と伝えるようにしてください。エフィカシーが高いお客さんが、ちゃんとその後に見つかるようになります。

平田:断らないと、いつまでもレベルの低いお客さんばかりを相手にすることになって、疲弊してしまいますね。

清水:お客さんからの不当な要求を我慢して受け入れていたら人が、今後お付き合いしませんと言うだけで、エフィカシーは上がっているのです。そのエフィカシーを保っていれば、そのエフィカシーにあったお客さんが必ず出てきます。これは重要な事ですから頭に入れておいてください。

★感情的に怒ることだけが正しい怒り方ではない
清水:ここまで「怒ることは正しい」という話をしていますが、もちろん怒りを表明する時もしっかりと冷静な判断が働いている必要があります。大人同士やビジネス間であれば、「ふざけんな!馬鹿野郎!!」と感情的に怒るのは得策ではありません。自分が強い立場であろうと、弱い立場であろうと、感情的な怒りは何の解決にもならないのです。ビジネスの場であれば、常に冷静な口調が求められます。何か自分に被害があった場合、怒りを感じて感情をぶつけたとしても解決しませんし、相手の立場が上だった場合も、感情のぶつかり合いになれば負けます。

例えば上司から傷つけられた時、感情的になっても何も良い方向へ進みません。その場で受けた扱いに確実に復讐するには、冷静に「先ほどの発言は、よくあることなので録音させていただきました。今から労働基準監督署に行って相談させていただきます。本日は早退させていただきます。」と言った方がよっぽど効果的です。もっと大きな社会問題に対してもそうです。原発問題に対して「原発なんてふざけるな!」とただ怒るのではなく、一個一個何がおかしいのか、どういう部分を指摘するべきなのか、エビデンスを集めて社会に発信した方が多くの人に影響を与えられます。

平田:フリージャーナリストの烏賀陽弘道さんも、そういった本を書いていますね。

清水:烏賀陽さんは『フェイクニュースの見分け方』や『報道災害【原発編】事実を伝えないメディアの大罪』といった本を著しています。彼が原発に関して怒りを感じたからと言って、東電の社長を殴っても何の解決にもなりません。怒りをエネルギーに変えながらも、反撃する際には冷静な仕返しをしましょうということです。冷静でない仕返しは詰めも甘くなりますし、何より負けやすいのです。

古典ですが、セネカの『怒りについて 他二篇』にも同じ事が書いてあります。セネカは、皇帝ネロにいいようにやられていましたが、例え親が殺されたとしても怒りは不要だと言っています。冷静にならなければ反撃すらままならないからです。

今日の配信で一番伝えたいのは「傷つけてきた相手に対して正しく反撃しましょう」ということです。そうしなければ自分の中で怒りを処理し切れず、誰か別の人に怒りが波及して行きます。また、正しい怒り方としては、何より冷静であることです。法律やプロを活用してしっかりと反撃しましょう。また、怒りをぶつける以前に、怒ることや仕返しすること、復讐することに対してのブロックを外しましょう。仕返しに対するブロックを外すためのワークとしては、この文章を読んでいて「あいつ嫌だったな」と思い出す人がいるか考えてみましょう。もしいれば、今まで蓋をして見えなかった怒りが認識できるようになっている証拠です。エフィカシーが上がったということでもあるので、まずは自分を褒めましょう。まずは仕返しに対するブロックを外し、次に嫌な人を思い浮かべ、仕返しをする計画を立てることです。その時に根暗な考えやおぞましい考えと感じる必要はありません。仕返しは絶対にした方がいい行為だと私は考えています。今日も読書!

【視聴者からのコメント】今、怒りを我慢し続けると無意識にwant toが消えてhave toが膨れ上がっていく感じがします。

そうですね。怒りを我慢すればするほどエフィカシーが下がります。怒りをもたらすのが身近な人であれば、会う機会が多いほどエフィカシーも下がりますし、抽象度もゴールも下がってしまいます。抽象度が下がるとwant toとhave toの幅が狭くなり、have toのことがいっぱい出てきてしまう、ということです。

【視聴者からのコメント】子供のかかりつけの小児科医や校長先生が愚痴のネタを見つけて、保護者に対して怒りの感情を見つけてくるのは、保護者を怒りのはけ口だと考えているからですか。

まずそんな学校やお医者さんに絶対行かない方がいいでしょう。お医者さんや校長先生が、別のところで抱えたストレスを他で発散しているだけです。そういう人とは付き合わない方がいいですよ。

【視聴者からのコメント】いじめをしてくる上司に「やめさせていただきます」と職場を出て行って、その足で退職届と保険証を速達で送ったことがあります。

もし次に似たようなことがあったら、いじめの証拠を集めておいて労働基準監督署に行きますと行った方が効果的です。どれだけ怖い人でも法律には勝てません。

【視聴者からのコメント】怒りの話を聞いた時に、過去、店長に怒鳴られた経験がフラッシュバックしてきました。店長は立場的に上なので怖くてうまく怒り返せませんでしたが、当時はフラストレーションが溜まっていました。エフィカシーは本当に大事だと思いました

フラッシュバックすると言うことは、今でも記憶に残っていると言うことです。だからあなたのぶっ殺すリストにその店長を入れていいんです。相手に対してちゃんと仕返しをしなかったことによって生まれてしまった傷を解消するために、仕返しをすると言う気持ちは心の中に持っていていいんです。

【視聴者からの質問】少し混乱しています。以前、アンガーマネジメントの動画で社員に怒ってもなんの利益もないと言う話がありました。その動画を見て反省し、子供に対して機械的に怒ってしまっていたので、できる限り感情的にならないように怒るようにしていますがこれでいいのでしょうか。

子供に対しては絶対怒らない方がいいというのは今でも変わりません。今回は、大人同士やビジネスでの話です。しかし、大人同士やビジネスであっても正しく怒る必要があります。

平田:うちの親の話をよくしますけど、私の小学1年生の担任があまりに酷すぎて、連絡簿等で再三連絡をしても取り合ってもらえず、親が教育委員会に手紙を書き、署名を集めて提出し、担任が替わったんですよね。他にも、私の行っていた塾がおかしな運営をしていたので担当の人のところまで話に行って待遇を変えてもらったこともありました。その時の親も、先生や担当者に感情をぶつけたわけではありませんでした。正しい方法で彼らの問題を指摘したのです。それが冷静な怒り方だったんだなと感じました。

清水:ただ感情をぶつけるだけのモンスタークレーマーではなく、教育委員会に署名を持って行ったり、規約に書かれた内容を基にした発言をしたりという部分が冷静な行動ですね。その方が感情的に怒るよりも相手にダメージが与えられます。

【視聴者からの質問】攻撃してくる人がいないのに苦手な人がいるのはなんなのでしょうか。自己嫌悪が強いからでしょうか。周囲から悪い評判がなくても自分には嫌という人がたまにいます。

他の評判は関係ありません。あなた自身が苦手だと感じるのであれば、苦手な人と考えていいです。だからと言って苦手な人に「お前のことが苦手だから」と直接伝えると角が立ちますが、まずあなた自身が「苦手だ」と思うことを自分に許してあげるだけでも全く違ってきます。

【視聴者からの質問】付き合いは続けて行きたいけど、反対意見があって、それを相手に伝えたらブロックされると考えると、ブロックが怖くてなかなか言い出せないことがあります。そんなときはどうしたらいいでしょうか。例えば一月万冊の清水さんと異なった意見だった場合はどういう風になるのでしょうか。

これは相手によるでしょう。私はよくスタッフに会社の方針を伝えますが、反対意見が出る事もあります。そんな時、私はそのスタッフが私より本を読んでいたり、私より責任を取っているのかどうかを聞きます。そうでもないのに反対だけするというのは無責任です。せめて今回の意見について、賛成や反対を含めて100冊くらい本を読んで、文献をまとめて、私の意見よりも会社のゴールに近いことを証明してもらえなければ、その意見を聞く意味はありません。

以前、私の動画に対して疑問を感じたという人からメールがありました。私が動画の中で「人口減少でGDPが下がるのは前提条件から間違っている」と言う話をしたのですが、その人からのメールは「様々な本を読んだが、人口の減少はGDP現象に繋がるとどの本にも書いてあった。清水さんと意見が違うので疑問に思っている。人口が減少してもGDPが下がらない事がわかるお勧めの本はありますか?」というものでした。それに対しては、人口減少とGDPの減少に関連性がないと書かれている本を紹介しました。

平田:反対意見は怒りと違います。意見、というのは議論が目的ですから、付き合いを続けていくために全て同意することはありません。

清水:反対意見を言いたければ言っても構いませんが、「反対意見を言っても嫌わないですか?」という意見は、私は好きではありません。私も動画や文章に真剣に時間を費やしていますから、意見を言いたい場合も真剣に発言すべきです。発言に伴う責任を放棄して、嫌わないのであれば言いますとかブロックしないなら言いますという態度はあまり好まれるものではありません。とはいえ、これは私の場合です。他の人の場合は違うかも知れません。私ほど過激な人はそこまで多くないと思います。

日本に於いて、反対意見は人格攻撃と考えられている節もありますが、それはおかしいですよね。意見することと失礼な対応をすることは違います。私がブロックするのは失礼な対応をする人だけです。多くのデータとクレーム、ワラントを用意して動画配信をしても、その積み重ねを無視して「それはおかしいですよね。こうなんじゃないですか?」と100文字くらいの短い反論をしてくる人がいます。100文字あればマシで、「違うと思います」という1行だけの人もいました。私が配信や文章を書くために何百万円、何千万円分本を買って、勉強に時間を費やしているかという想いや努力を完全に踏みにじっていますよね。

平田:結局、敬意があるかどうかですね。たとえ1行だったとしても、敬意があればブロックするようなことにならないはずです。

清水:私は公式LINEやfacebookでメッセージを送ってくれる人に対して、相当敬意を持って接しています。質問にもきちんと一個一個答えています。その中で100人に1人くらいわけがわからない質問がありますが、それに対応するよりも、きちんと敬意を払ってくれる残りの99人に対して誠意を持って対応した方がいいでしょう。

【視聴者からの質問】法律がそれだけ力を持っているということは、プロを敵に回すと一般人では勝てないということでしょうか。

そうですね。基本負けます。しかし、弁護士も大して勉強していませんから、私たちもちゃんと読書をして入れば渡り合えるし、何よりこちらも弁護士を雇えばいいだけです。弁護士を雇うのは意外に安いんですよ。

【視聴者からの質問】周りの人間関係で嫌な奴だらけの人も中にはいると思います。そうした人間を切ってしまって孤独になることを恐れてなかなか切れないと思います。切ったら切ったで、新しい人間関係が構築されるのでしょうか。

間違いなく新しい人間関係が構築されますから、安心してください。大抵10人20人いる中で1人でも嫌な人がいたら、全員が嫌な思いをしている可能性があります。その集団の中で誰か1人が「お前のことは嫌いだ」と言った方が意外と風通しが良くなったりします。

【視聴者からの質問】夫婦喧嘩で冷静に怒るのはかなり難しいと思いますが、反応しているだけで何時間怒っても何の解決にもならず、ただ怒っているだけで疲れる。何か冷静に怒りを夫にシェアできる方法はありますか。

これは良くくる相談ですが、その夫婦がゴールを共有しているかどうかが重要なポイントです。最終的に夫婦が「こういう家庭にしていこう」という夫婦像のゴールを共有していれば大丈夫でしょう。とはいえ男はバカなので忘れたりするかも知れません。でも、そんな時に喧嘩で厳しい言葉を使っても、自分達が一緒になった理由やゴールを見ていれば最終的にゴールの方向へ行けます。

平田:夫婦喧嘩は感情的になりがちですし冷静になっていると相手が更に怒ってしまう可能性もあります。結局はゴールですね。

清水:逆にその夫婦がゴールを共有していないのであれば一緒にいる必要もないし、パートナーから不当な扱いを受けているのであれば証拠を集めて民事裁判でも起こせばいいでしょう。ゴールを共有していなくて別れたとしても、ゴールを保っている限り新しいパートナーもすぐ見つかります。再婚については『堂々再婚~何度でも結婚できる技術』の著者の人が体現して本も書いていますね。この本を読めば、ゴールを共有していない人といくら別れても大丈夫だとわかります。ゴールを共有していないのに一緒にいなければ駄目という意識は、現状維持がゴールになっているから発生します。そんな時にゴール設定をすれば自分の現状に違和感を感じ、怒りが湧いてくるでしょう。その怒りを大事にしてください。怒りを押し込めてしまうと、ゴールを下げる事になります。

【視聴者からの質問】自分のエフィカシーの高さが醸し出す態度が、相手のコンフォートゾーン外でいじめられる場合も怒っていいのでしょうか

清水:当然、怒っていいです。私は中学校の頃、計算が早すぎて先生からいじめられたけど、ムカついて学校に行きませんでした。

【視聴者からの質問】小狡い奴にはどう対処すればいいですか。うまく立ち回って怒られないようにするので、つい飲み込んでしまいます

清水:飲み込んでしまうと書いてありますが、飲み込めてないからここでコメントしてくれているんですよね。「お前は小狡いんだよ!」と相手に言えばいいですよ。

平田:小狡いというのは、相手が何かしら上手く怒れないように立ち回っている可能性もありますね。こちらが「ちゃんと悪いところを指摘しなければ」と思っても、怒りを感じる時点で正しいんです。

清水:嫌だと思った時にちゃんと嫌だと言う事が、怒りに対するブロックを外す第一歩です。あなたがもし迷惑をかけられているんだったら、一個一個、証拠を集めて、これはどういうことだと指摘すれば良いでしょう。

参考図書
苫米地 英人著『「怒らない」選択法、「怒る」技術』
烏賀陽 弘道著『フェイクニュースの見分け方』
烏賀陽 弘道著『報道災害【原発編】事実を伝えないメディアの大罪』
セネカ著 兼利 琢也 (翻訳)『怒りについて 他二篇』
二松まゆみ著『堂々再婚~何度でも結婚できる技術』

追伸

一月万冊8月イベント
2017年8月26日 一月万冊葉巻会
残席わずか 第二回 一月万冊葉巻会 会費一人6万 ライブでは聞けないコーチング、速読の話


一月万冊9月万冊祭開催!
著者&書店応援!万冊祭開催!新宿紀伊国屋書店のホールを借りて読書イベント開催!

万冊祭 9月17日
https://www.facebook.com/events/122569555037201/
万冊祭 9月18日
https://www.facebook.com/events/1250320911739021/
最近Facebook友達申請が多いのですがスパムと分けるためにも、基本的に友達申請は私の記事にいいね!してくれた人に私から申請するようにしています。

一月万冊は他にもライブ配信、動画もLINEもしています。
ライブ配信に興味がある人は
https://www.youtube.com/c/yukoreadman/
のチャンネルを登録しておいてください。チャンネル登録しておいてくれればライブ配信をする度に通知が行きます。

LINE一月万冊公式アカウントに興味ある人は下記URLをラインで開くと公式アカウントを登録できます。よろしく!今日も読書!
https://line.me/R/ti/p/%40uzz0811w
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。上場企業役員や投資先企業のオーナー、コーチ、投資家。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。コーチングと読書を通じて色々な可能性をみんなに伝えていきたくてこのチャンネルを運営中!

平田悠貴(ひらたゆうき)東京都出身。吉祥女子高等学校卒業後、学習院大学文学部哲学科卒業。ビ・ハイア株式会社副社長。株式会社スピネル代表取締役。三松真由美の夫婦仲相談所マネージャー。プロのコーチ。イラストレーター、漫画家、アートディレクター。アニメは80〜90年代の作画が大好き。美術館や映画館が大好き。清水と二人でライブに出つつも常に清水より目立とう、主役の座を奪おうとする。趣味の漫画の時間が忙しいので副社長で納まって上げている、という名言を清水に放つ。年収高くなりすぎて起業してくれと清水にお願いされた猛獣系女子。(この紹介文は清水が書きました^^)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

新着記事

人気ランキング