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2017.07.09 SUN - 速読多読コーチング

資本主義の独裁に屈した民主主義 生き残るためには心の中に独立国を創ろう

資本主義の独裁に屈した民主主義 生き残るためには心の中に独立国を創ろう

今日は大変暗いタイトルです。ニーチェが「神は死んだ」と言ったのは19世紀頃ですが、民主主義も死にます。これは私が月1500冊読書をして、勉強もして、ニュースも読んで思った結論です。どんどん民主主義は形骸化して行くでしょう。それをけしからんと言うだけではもうこの流れは止まりません。その未来でどうやって生きて行くか、そして自分の孫、ひ孫まで考えてより良い未来を考えていく必要があります。

そもそも日本人は民主主義を意識していた訳ではありません。夏目漱石の『現代日本の開化』にも「日本の現代の開花は外発的であり内発的ではない」という指摘があった通り、民主主義が日本に自然に生まれた訳ではないというのは昔から指摘されています。ただ、これまではどちらかというと警鐘を鳴らすための本の方が多かった。川島武宜の『日本人の法意識』や、小室直樹の『日本人のための憲法原論』もそうです。今までもこうして警鐘を鳴らし続けたけれど、どうやらもう取り返しが付かない。民主主義は無くなる、という話です。とはいえ、民主主義がなくなっても地球が滅亡するという話でもありませんから生きていく必要があります。地球が滅亡する話に比べれば民主主義が無くなるのはまだソフトな話でしょう。ではどう今後生き延びてゆくか?というのがこの話のテーマです。

夏目漱石『現代日本の開化』
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そもそも人類の誕生に比べれば民主主義の誕生なんて微々たるものです。この世に民主主義が生まれて、まだ500年は経ってない。日本でも明治維新以降なのか、戦後なのかを民主主義だと考えても70〜150年くらいでしょう。人類は紀元前と紀元後合わせて2000年くらいの間、民主主義なしで生きてきました。これから民主主義が無くなっていったら、どんな世界が待っているでしょうか。少なくとも全ての民意が反映されるようになるかは限りなく疑わしい。金銭的に優位な人だけの意見が反映される、金融民主主義のようなおぞましいものが生まれるでしょう。国の保証もドンドン無くなり、「皆平等だから支え合おう」という民主主義の前提も崩れていきます。

苫米地英人博士の『2050年 衝撃の未来予想』には、「民主的なプロセスで資本主義の独裁を止められる時期は過ぎました」と書いてあります。皆平等の民主主義はもう終わりが見えている、覚悟しましょうということです。私も沢山本を読んだり勉強をしましたが、この見立ては事実だと考えています。しかしこれらの本も、私が毎日の様に配信している動画も、高所得者にしか得られないような情報ではありません。民主主義が終わるのであれば覚悟をして備えることができる。これまで大衆側は世の中が封建制度だろうが何だろうが生き抜いてきたのですから、今からどう生きてゆくかについて考える必要があります。

苫米地英人『2050年 衝撃の未来予想』
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実際、生き方の方法について主なものは2つあります。

1つめは、奴隷になること。
2つめは、独立国家を作ること。

奴隷になるのは簡単です。他者の価値観に頼り、他者から与えられたものさしの中で生きる。「奴隷の鎖自慢」と揶揄されますが、自らが支配され縛られていることに気づかないまま、どんなブランド品を買ったとか年収が何千万だとか、旦那の収入や好条件などを追い求め、ひけらかしながら生きる。ちょうど以前、日曜日に動画の配信をスタッフの平田としていた時にコメントで「休日出勤ですか?」と聞かれたことがありました。これもある種の奴隷ですね。私達は働きたいと思う時間に働き、価値を出すという事を等しく全て自分達の仕事だと捉えています。つまり「会社から言われた休日出勤」がなく、「自分が選んで決めた仕事」しか無いのです。

世間が決めた平日という概念で仕事をして、休日に遊びにいくというのは正に外部の価値観を取り入れて信じ込んだ「自由」です。その価値観では、残業なし、週休完全2日制、祝祭日、お盆、年末年始休み、ボーナス6ヶ月分出る、というのが最高だと心の底から思わされている訳です。その価値観であれば、年収1億円でも奴隷です。そもそもウォール・ストリートの平均年収も番頭レベルで550億円くらいですから、1億円程度でも自慢にもなりません。

2つ目の「独立国家」とは、国を作るというよりは「自分のマインドを独立させる」と言う意味です。価値観を自ら確立し、誰にも頼らないという事です。1つ例を挙げましょう。私の本業はアニメゲーム漫画業界に向けた求人広告のため、ありとあらゆる待遇について話を聞く機会があります。週休2日か?マスターアップ休暇はあるか?夏休みは?年始年末は?・・・などなど。アニメゲーム漫画業界に入りたい、という人達でもそういった面を気にする就転職者が多くなっています。でも、現在のアニメやゲーム、漫画業界を作ってきたいわゆる「独立国家」の人達は、そんな条件についても何も無く、価値観も自ら作り出すというところから全てをスタートさせています。果たして宮崎駿や手塚治虫が「週休2日がいい」とか「社会保険は出てないとアニメは作りたくない」とか言いながらアニメや漫画を描いていたでしょうか?

成功する人はどんな業種、どんな仕事であっても本人がやりたいからやっています。有名なところでは本田技研工業の創業者、本田宗一郎さん。彼はお正月に仕事をしながら「今日は何で社員が来ないんだ?」と妻に聞いたというエピソードがあります。京セラの稲盛さんだってお正月に働いていたし、私も日曜や連休関係なく動画配信をしています。でも、全てやりたいからやっている。誰かに言われてやらなきゃ・・・と思ってやっている訳ではありません。成功する人達にとって、常に条件なんて二の次で、とにかくやりたいからやっているというのが全てです。逆に、やりたいことよりも条件の方を優先させていくのが「奴隷の生き方」です。

奴隷の生き方に共通して言えるのは「スペック重視」ということです。もしかしたらそういう人達は、自分のゴールだってスペックで決めているかもしれません。「自分のゴールは年収1億円です」と言っても、その金額はスペックに過ぎない。1億円を使って何をしたいのかがハッキリしていなかったら、年収1億円というのは本当にやりたい事ではないでしょう。そういった、他者の押しつけてくる価値観から逃れて自由に好きにするというのが、民主主義が崩壊し資本主義の独裁になってからの生き抜き方であり、マインド革命の道となります。ある種の独立国家と言えるかも知れません。とにかく自らのマインドを独立させるために「やりたいことをする」ことを徹底させて下さい。

これからは、人の基準に従っても何の幸せもありません。大学に入って大企業へ就職・・・といういわゆるエリートコースのことを考えても、誰もが知る大企業の新卒の枠の少なさを意識したことはあるでしょうか?三菱東京UFJ銀行や三菱商事といった超有名企業が仮に1000社くらいあったとして、その1社が多く見積もっても1年で新卒100人を雇うとする。これでたった10万人。かなり多く見積もっているので本来は5万人くらいかと思いますが、一方で大卒は毎年50万人から55万人くらいいます。その時点で、「勝ち組の大企業に行ける新卒」は10人に1人もいないことがわかります。だいたい旧帝大と早稲田慶応とか上位校を足しただけで新卒の席が埋まってしまうわけです。その上自分が入った会社がその後も安泰かどうかはわかりません。今大赤字で問題になっている東芝もかつてはとても勢いがある企業でした。20年前にもてはやされた業界ですら、現在は多くが縮小しています。

このように、現時点ですら55万人中5万人しか既存の勝ち組枠が存在しないということになれば、大学に入った時点で就職活動しても無駄だということが決まっているようなものです。でも将来の就職のために良い大学に行く人たちの世帯年収は高い。昔に比べてもそういった格差はドンドン広がっている。でも、その格差にも関わらず民主主義は終わろうとしている。苫米地さんの別の本にも書いてありますが、選挙における二世議員の当選率は、二世では無い人に比べ1万倍くらい有利なんです。経済側でも金を持っているに負け、民主主義で変えようと思っても国会に出ようとしてもそもそも議会に出られないという状況は今後も酷くなって行くでしょう。

一方、これまでの人達はどうだったのでしょうか。1950年代60年代生まれの人は民主主義の恩恵を受けていたのか?と気にする方もいらっしゃるかもしれません。当時の人達に民主主義の自覚があったかは別にして、経済という観点で見ていくと当時はかなり発展していました。朝鮮戦争や冷戦があったりして、日本は反共産主義の盾だったわけです。ソ連や中国といった共産主義に対して日本はアメリカの不沈艦として存在しました。国内に原子力発電所をいくつも作り、基地も多く建設したことで日本全体を発展させていったという側面はあります。でもこの間にも、日本はアメリカの戦後教育として「勤勉な奴隷」作りの方針に乗せられていきました。そう見ると、かつての日本に経済的恩恵は多くあったかもしれませんがそれが民主主義の結果だ!と意識していたかは非常に疑問です。

これから特に何も考えないでいるままでは、私達はどんどん奴隷になっていきます。そうして虐げられ続け、100年後くらい経てばさすがにおかしいと気づき革命が起きて日本にやっと本物の民主主義が成り立つのかもしれません。でも、そこまでの未来を考えた上で現在でも奴隷はおかしいということ、本来人間は平等だという考えをしっかり持っているということは大事です。少なくとも我々が生きているうちに民主主義は復活しないだろうと考えると、今私達にできることは「やりたいことをやる」ということです。「やりたいことをやる」というと、とても突き詰めて考える人もいます。自分がやりたいと思っている事は洗脳かもしれない・・・とか、世の中に価値を出すような「やりたいこと」とは・・・と、頭を捻る人もいます。でも本来「やりたいこと」というのは簡単で、その「やりたいことをやる」について洗脳がかかっている事の方が多いのです。

弊社副社長の平田の例を挙げましょう。他でも話していますが、平田は漫画を描くのがとても好きで仕事中にも描いています。でも彼女に「やりたいことは漫画を描くことだよね」と言うと「でもそれだけでは食っていけません」と平田は言います。でも、実はそれがまさに資本家の洗脳です。それだけでは食っていけないなんて本当にそうでしょうか?先日読んだ安冨歩さんの『自己嫌悪をやめる』という本にも、「好きな事だけでは食っていけない」と芸術家の話がありました。「絵だけでは食っていけない」話を仲間から聞いた芸術家の人が、1ヶ月分の給与を全額使ってお米を買ったそうです。仮に30万あったとしたらかなりの量でしょう。その送料1トンくらいのお米を仲間たちのいる部屋の一面に敷き詰めて「食ってくために仕事をする必要があるという嘘はやめよう」と主張するための作品にしたそうです(笑)。だから仕事をしなければ食っていけないというのは本当に思い込みで、嘘なわけですよね。

でもそこに、いいものが食べたいとか、平田だったらFOXEYの服が着たいとか、鞄はLOUIS VUITTONがいいなとか、ゴールデンブリッジの時計が欲しいとか色々な雑音が混じってくる。でも昔からずっと実際にやりたいことは漫画を描きたいだけのはずです。それなら、それしかやらなくていいんです。実際平田が描いている漫画は集英社の編集にも褒められているし、いろんな出版社にも褒められているし、イラストレーターの社長にも褒められているんだから、価値だってある。もしかしたら「でも生活レベルは下げたくない」と、今や高給取りになった平田は思うかも知れないけれど、やろうと思えば生活レベルを下げずに漫画を描くこともできるはずです。これだけ読書をしている会社の一員として働いていても、やっぱり洗脳は入り込んでいるんですね。

資本主義が台頭していって格差がどんどん広がっていく中で、年収1億2億稼いでいる私ですら通貨発行権を持つ金融資本家には勝てません。年収1億10億レベルで勝てるわけがないから、資本家の土俵に乗った時点で負けは確定しています。でもいい服が着たいとか良いところに住みたいと私達は思わされてしまう。これはほとんど彼らに尽くして自分を犠牲にして手に入れるくらいのものになっているのです。でも、もしそれらをいらないと思えばやりたい事だけ純粋にやっていられます。漫画を描くだけなら田舎や実家に移れば月の生活費は10万くらいで暮らせるでしょう。そういう風にできるけどわざわざ自分で不自由を選んでいる。平田の生活費が月100万なのか500万なのかは知らないけど、その金額のためにやりたくないことをするなんてアホくさい話だと思いませんか?

民主主義が今後死んでいって資本主義に移行していくということは格差が広がっていくことが大前提です。それは年収300万と年収1000万の差程度ですらなく、年収1兆円とその他みたいなレベルの話です。そういう、通貨発行権を持っているごく一部、世帯数でほんの数100世帯という人たちが他者を支配する格差社会がこれからの世の中です。そんな中でまともに資本主義の価値観の中で生きていくなんてどれだけバカらしいことか。金が欲しいと思って生きることがどれだけバカバカしいことかをわかって欲しいのです。もしその中で現状を越えようと思うのならば少なくとも「FRB買収する!」とか「FRBと日銀合併だ!」くらい高いゴールを目指す必要があるし、本当にそれを本気で目指したいのかも考える必要があります。支配者層側に成り上がる、下克上みたいなことをしたいのかどうか。でもそれは民主主義的なプロセスでもありませんし、本当に皆さんがやりたい事かどうかもわかりません。

とにかく、金目的でやる仕事っていうのはつくづく意味が無いのです。そんな中で本当に、金が欲しいからといって年収500万とか1000万とかの小銭のために自分の人生を削りたいでしょうか?人生を犠牲にして働きたいでしょうか?仮に働いても、10年20年後にはそのような仕事は間違いなく人工知能に取って代わられます。先日の日経新聞にも税務相談はAIがやるということが書かれていました。知り合いの弁護士も、人工知能に仕事が奪われるという話をもうしていました。これからどんどんそんな時代になっていくだろうと思います。だから、自分の生命時間を売ってやりたくもない仕事を10年20年やっても何のスキルアップにもならないのです。何のスキルアップにもならない仕事をずっとやって、20年後に自分は老化して、人工知能によってリストラなんてことになったら悲惨じゃありませんか。一方で医療の方は発達して平均寿命100歳とかになったら目も当てられません。

今回の話で伝えたいことは、「民主主義はもう死んだ、資本主義によって格差が広がるし、国が助けてくれるという期待もない、露骨に言えば奴隷も復活するだろう」ということです。実際現在のアメリカでは、囚人が日給1ドルで働かされ、刑務所内の歯磨き粉を2ドルで使わされているという現状があります。そのため出所すると借金を背負わされている。ものすごい悪循環です。(詳細は堤未果さんの『貧困大国アメリカ』シリーズを参照してください。)そんな時代が始まっている中で、一生懸命金のために働くなんて本当にバカらしい。金のために働いて10年20年たったとしても所詮はスキルがたまらないからリストラです。だから本当にマインドの革命をする必要があります。今からやりたいことを突き詰めていく、というあなた方1人1人自身のマインドの革命が本当に重要になります。

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やりたいことをやる重要性を、先ほど挙げた宮崎駿の例で話しましょう。仮に宮崎駿が週休二日とか社会保険といった待遇、条件を気にして仕事をしていたならば、今の高い付加価値を持ったジブリ作品は生まれていたでしょうか。手塚治虫も同じです。今からあなたがやりたいことをずっと続けていけば、絶対10年20年後にはとんでもなく高い付加価値がついているはずです。人間がやりたいことをやり続けるという付加価値は、人工知能でリストラできないものです。自分が向かいたい未来へ行こうとするエネルギーはとてつもないパワーを生み、AIに取って代われることの無い価値となります。だから今からでも金のためにやりたくないことをやる、というのを全部やめて、やりたいことをやって下さい。その結果、金が儲かるなら良いでしょう。

私も3才の頃から本を読んでもらわないと寝ない子でした。しかも物語や絵本ではなく、図鑑などの難しい本です。小学校1年生になっても、子供向けではない三国志などを読んでいましたしただただやりたいからやっていた。読みたいから読んでいました。その結果、テクノロジーが追いついて来て、今のようにライブ配信をやったら勝手に価値が出てくるようになりました。本気で有料セミナーを私がやれば1億円くらい簡単に増えてしまうでしょう。でも、それもやりたいならやるし、お金のためにやるというのは自分の中で本末転倒だと思っています。お金が欲しいからセミナーをやるのではない。自分がやっていることに付加価値がつけば良い、という考え方です。

アニメゲーム漫画が好きでその業界の為に起ち上げた会社も、やっぱり自分の好きな事に付加価値が付いた例です。3歳の頃に読み聞かせをねだった私が、インターネットも携帯もない当時にYouTuberとして一月万冊を起ち上げ、セミナーを開いて金を儲けるなんて事考えてもいません。逆に、お金だけを目的にこのチャンネルを開いても成功しないでしょう。今金になるからこれやろう!という5年10年スパンでの見立ては、大抵上手く行きません。長続きもしませんし付加価値も高くはありません。30年くらいのスパンでやり続けたいと思えることが、民主主義が死んでいったとしても求められる付加価値です。やりたいことをやることを10年20年単位で続けていくことこそが、資本主義の独裁に屈した民主主義の世界で生きていくのに重要なことなのです。

ちなみに、何か創り出すのではなく消費することだけが好きという人もいるかも知れません。それなら、どんどん消費すれば良いでしょう。消費がやりたいことなら消費をする。私だって読書をし続けた35年間、何も作り出したわけでもありません。読書という消費による付加価値を生み出したのは就職してからです。私の読書人生の中でまだ半分も経っていません。単に読みたいから読んでいただけですし、アニメゲーム漫画もずっと消費し続けていました。だから、消費でも構わないのです。むしろ最初は趣味なんですから、消費をしまくる人の方が最終的に勝手に上手く行くでしょう。自分の役にしか立たないのが趣味です。それを突き詰めていった結果、勝手に付加価値が生まれる。儲かることはなんだろうと考えて趣味をやり始める人もいますが、そうではなくてやりたいことを突き詰めていった結果勝手に金になるのが正しい順番です。

一方で、今後国家という概念が希薄化していく可能性は非常に高いでしょう。だから自分たちで医療や病院を持つなど、いろんなものを社会共通資本として守っていく必要があります。たとえですが、私であれば読書立国といって国民の義務に勤労の義務じゃなくて、読書の義務というのを書かせる・・・など。月100冊以上読む人が仮に10万人集まれば、独立宣言もできます。その10万人だけのエリート集団で大学や病院や、発電所を作るような世界になっていくでしょう。読書をしている医者にかかりたいという人はその街に外から来ても良い訳です。安全保障の問題に関しては国単位や国連単位になってくるかもしれませんが、街の自治くらいは自分たちでなんとかしていこう、というようなイメージです。自分達で警察組織みたいなものを作っても良いでしょう。今でもビバリーヒルズなど、街を塀で囲って自治を持っているところもあります。あるいはどこかの地方でお金持ちだけ集まって自治体を買収したところもありました。だからこれかもそういったことはどんどん増えて行きます。

この話をしたときに、「苫米地さんの著書の中で、『サラリーマンは奴隷である。奴隷の生活はやめて独立した方がいい』という主旨の事が書いてありました。会社で働くより独立した方がいいでしょうか?」という質問を受けました。ハッキリ言って、ウォール・ストリートならまだしも一般的なサラリーマンが経済的に独立することは不可能です。自分の中でお金を稼ぐことを優先していったら確実にもう人工知能にリストラされるので、先ほど書いたような「マインドの革命」が必要でしょう。人工知能と仕事がもっと結びついたら今の単純作業は全てなくなりますから、リストラされず、生きていくためには自らが作れる付加価値を生んでいくのが最も重要です。つまりはやりたいことをやり続けることです。趣味とかやりたい事について難しく考える必要はありません。ちょっと興味のあるものでも、または趣味がないのが趣味ですと言い張ってもいいでしょう。好きにすれば良いのです。お金のことを考えて邪念が入る事がなければ、自らの好きな事を突き詰めるだけで大丈夫なんですよ。今日も読書!

この文章は
の動画を書き起こし編集したものです。

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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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