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2017.05.01 MON - 速読多読コーチング

お金の不安は世界一の大金持ちになっても消えない

ネコ可愛いわ〜〜それはさておき、お金が無くて不安だ、と言う知人が私に相談を求めてきた。これは潜在的に多くの人が抱えてる不安なのだろうと思う。『どれだけお金があってもお金で満足感は感じられないし、不安も永遠に消えないよ』という身も蓋もないアドバイス?をした(笑)一文無しの人に1,000円あげたら喜ぶだろうけど、普通のサラリーマンに1,000円あげても一文無しの人と同じくらい喜ぶ事はない。それと同じように、普通のサラリーマンに1,000万円あげたらそのサラリーマンは飛び上がって喜ぶかも知れないけど、大富豪に1,000万円あげても別にそこまで喜ばない。

人間というのはプラスの変化に対してしか喜びを感じる事が出来ず、それはあくまで『今の状態からどれだけプラスか』という事でしか感じる事ができない。今の日本人のホームレスに対してシリアの難民よりマシだよと言ったり、今のニートに対して北朝鮮で暮らしてる人よりマシだ、と言っても何の慰めにもならないのと同じ。

と、言う事は、お金で満足感や幸せを得ようとすると永遠に膨張し続ける。今、100万円無くて不安な人が100万円もらって嬉しくなっても、次同じだけ満足感を得ようとしたら100万円では足らない。500万とか、1,000万円とか必要になる。そして、これに終わりはない。私は起業して4期目が本当にしんどくて、マジでしんどくて金もなくて死のうかと思ったくらい辛かった。それに比べたら今は新規の受注がゼロでも数年は食っていけるだけのお金がある。あの頃と比べたらもう、桁が一体何個違うんだ?というくらいお金がある。

しかし、明日のお金もどうしよう、というレベル(月末に支払いが数百万必要なのに手元現金は3,000円ちょっと)の時の500万円の追加受注はとても嬉しかったが、今の500万円の受注はそれほど嬉しくない。感覚的にその時の500万円の喜びは今、1億円もらっても感じられないのではないだろうか。

人間は本当にいくらお金があっても満足感は感じられるものではないんだな、と実感する。サービスを起ち上げて必死になって売れた50万円の契約はとても嬉しかった。それは今でも思いだして感動出来る。でも、あの頃の50万円の喜びと、今の50万の受注は全く違う。

それが暴走してるのがウォール街の人達なんだろう。アメリカの冨を99%掌握しても、まだ足らない。全く足らない。タックスヘイヴンも作るし、中国やロシアの冨だって狙う。日本の郵便貯金なんて自分のお金だと思ってる。更には同じキリスト教圏で仲間であるはずのイギリスのシティにも喧嘩売る始末。それでもお金が欲しい。もっと欲しい。ドンドン欲しい。今、100兆円持っていたら1000兆円欲しくなる。それは今、あなたが1万円持っていたら10万円ほしくなるのと何も変わらない。

1万円しか持って無い日本人に、インドの貧乏人からみたら君は大金持ちじゃないか、と言っても満足出来ないし納得出来ないだろう。それと同じように、今、100兆円持ってる人に、君は世界中の冨を掌握してるのに何で満足出来ないんだ?と言っても同じように満足出来ないのと同じ。

この前私は普通の人の年収何人分かが全額吹き飛ぶ以上の税金を払ってきたけど、正直、タックスヘイヴンがすごく羨ましくなった(笑)やらんけどね。パナマ文書でリークされたなかには私の経営するビ・ハイア株式会社はありませんよ(笑)楽天とか電通とか、他にも名だたる大企業が沢山。

そんなにお金あるならちゃんと税金払って社会に還元してくれよ、ズルすんなよ、というのが我々の本音。でも、これはサラリーマンがちょっとしんどくなって仕事さぼるのと何にも変わらない。

仕事がなくて失業中でヒイヒイしてる人からすれば『仕事があるのにサボるくらいなら変わってくれよ』と思うかもしれない。でも、人間は仕事があると言う状態だけで足るを知って幸せを感じる事はできない。だからせっかく幸せが目の前にあってもサボりたくなってしまうのだ。仕事があるだけで幸せを感じてチャンと働け、と言ってもなかなか人間は働けない。それと同じで、大金持ちになったくらいでは満足出来ず、更にお金を求めるからタックスヘイヴンなどのズルをしてしまう。

学校に行けてるだけで幸せなのだからチャンと勉強しろ、と言って勉強出来る人は少ない。家族がいるだけでも幸せなのだから、家族のことをチャンと考えてあげなさい、もやはり無理だ(笑)人間ってのは面倒くさい。

人間は今、どれだけ幸せだとしても目先のプラスの変化がないと幸せが感じられないのだ。これは行動経済学が証明してしまった。人間は今の状態ではなく、目先のプラスマイナスの変化で幸せや不幸を感じてしまうのだ。お金なんてその極地だ。

これが厄介なのは

土地、資源、エネルギーは有限
お金は情報なので無限に増やせる

という事。簡単に言うと地球資源全て喰い尽くすまでこの人間の欲望は止まらない。そして地球資源全て喰い尽くしても誰も満足出来ない(笑)なんて不幸なラットレース。このレースの勝者の大金持ち達も勝っても満足出来ず、現在負けてる多くの人達も当然不幸。そしていつか地球資源全て喰い尽くしたらこのレースは終了。いや、それまでに人工知能と、その他技術が発達して地球を飛び出して宇宙の資源を喰い尽くすまで膨張するかもしれない。

このレースから降りる方法は簡単で、さらにこのレースから降りつつ勝利する方法も簡単。それはやりたい事をやるということ。お金を目的に仕事をするのではなく、やりたい事を追求する。やりたい事をやっていれば人間の生産性は勝手に上がるので、お金目的で仕事をしてるよりも絶対に働く時間が短くなって収入、売上が増える。簡単に言うと利益も増える。更に、お金以外でやりたい事をやってるので満足感も増えるし、お金に振り回されなくなる。

お金の量を目的に仕事をしてると本当にいくら稼いでも満足出来ないし、世界一の大金持ちになっても幸せになれないレースに参加することになる。そんなのはアホらしい。やはり仕事はやりたい事をやり、仕事をやってるだけで満足出来るものがいい。その結果、お金はおまけで付いてくる。

という話をしたらアドバイスを受けた人は『なるほど、やりたい事をやるためにもまずはお金が欲しいです。今の仕事を辞めるとお金が無くなって不安なのでやれません。だから不安がなくなるまでお金を貯めてから転職か起業を考えます』と言っていたので『その不安は一生消えないよ』とアドバイスして終わった(笑)

今日も読書だな〜

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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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