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2016.05.26 THU - 速読多読コーチング

コーポレートコーチング 実践 会社のゴールを決めるのは誰なのか?1億円稼いでも満足出来ないゴールに突き進みたい

71YLH0CdAcLコーポレートコーチング 実践 会社のゴールを決めるのは誰なのか?

コーポレートコーチングを実践してる清水有高です。私は自分の持ってる会社でコーポレートコーチングを実践しています。

正直に言って、お金と時間だけなら私は充分自由です。私は営業現場に出ることがないので基本的にアポイントに振り回されることはありません。それでいながら毎年1億数千万〜2億円以上の稼ぎが入ってきて、それを好きに使えます。

端から見ればこれ以上何を求めるのだ?と思う人もいるでしょう。それでも、そんな成功がちんけなものになるくらい、挑戦したいモノがあるのです。私にとって今使えるお金と時間はそれの為に存在していて、自分を安心させ、満足させるためにあるのではないのです。

それの1つがコーチングで更に会社を、そしてみんなをぶっとんで成長させると言う事です。

コーチングとはアメリカのルータイスという人が生み出した教育プログラムです。ルータイスの作ったプログラムはアメリカ政府、アメリカ軍を始めアメリカの大企業の多くに導入されています。

713MXDECYYLルータイス氏はもうお亡くなりになってしまいましたが、認知科学者の苫米地英人さんと一緒にコーチングプログラムを作り直し、TPIEというプログラムを作りました。コーチング、TPIEなどを簡単に説明すると

人間はやりたいことをやる方がパワーが出る

と言う事です。ルータイス氏とハーバードビジネススクールが10年にわたって調べた調査によるとやりたいことをやる文化、Want toで仕事に挑戦してる文化と経営者が威圧的で絶対に目標を達成しろ・・・さもないとどうなるか分かるな!!という組織では利益が10年で756倍も違ったそうです。

756倍の利益ってすごいですよね。なので私も経営者であり、資本家なので2倍の成長に比べたら756倍の方が嬉しい。そんなわけでコーチングを実践し、会社でも全員でそれを実践しています。

個人で実践するコーチングが

人間はやりたいことをやる方がパワーが出る

なら、会社で実践するコーチングは

会社のやりたいことをやる方がパワーが出る

と言う事です。難しいのですが、この

会社

って誰のことでしょうか?法律上は間違い無く株主のモノです。そして、それから権限を受けて実際の実務を行うのが経営者です。そして経営者から命令を受けて仕事をするのが労働者です。私の様な創業者兼大株主は=会社、になりやすいです。

会社のやりたいことをやる方がパワーが出る

のは間違い無いのですが、では、会社のやりたいことを決めるのは誰でしょうか?

株主?
経営者?
労働者?

と言う風に考えて行く必要があります。私の会社が私の代わりに『これをやりたい!』と言ってくれたら

じゃあそうしよう!

となるのですが、当たり前ですが、法人は概念上の存在で人間の様に喋ってくれません。だから、仕方なく株主、経営者、労働者が決めることになります。

会社のやりたいことを決めるのは誰?

と言う時に

株主!

と法律的に言えばそうなります。でも本当でしょうか。いや、実際は株主が絶対的権限を会社で持っているので株主が決めるのですが、思考停止でじゃあ、株主に決めてもらおう、ではバカになるのでしっかり考えたいと思います。

コーチングを簡単にいうと

やりたいことをやる方がすごくパワーが出る
ビジネスなら756倍のパワーが出る

と言う事でしたが、もう一つ大事なポイントがあります。

やりたいこと

自己責任

でやると言う事です。当たり前ですが

やりたい!でも、上手く行かなかったときに責任は取りたくありません

というのは無理ですよね。

やるぞ!失敗しても全責任は私が取る!

と言う人じゃないとパワーが出ません。自己責任を放棄したやりたい事というのは、言ってみれば

ギャンブルはやりたいけど負けたときは誰か払って

とか

恋愛はしたいから告白したい、だけどふられるのは嫌だから誰かOKしてくれる人を探してきてくれ

とか

勉強して東大法学部に合格したい!だけど、勉強が面倒くさかったり眠いときは誰か起こしたり励ましたりしてくれ。そうじゃないとやる気が続かない。

とか

この仕事で成功したい!だけど、しんどいときは誰か助けてね

と言うようなモノです。まあ、コーチングとか言う概念を持ってくる必要がないくらい、こんな人そもそも上手く行かなさそうですよね。つまり、コーチングとは

やりたいことを
自己責任で
上手くいこうが失敗しようがその結果を引き受ける気持ちを持って
やりたいことに挑戦していく人になる

というモノなのです。

じゃあ、会社のやりたいこと、目標を決めるのって誰になるのでしょうか。

結論は簡単です。

全責任が取れる人

です。これ以外ありません。

419QZjw0+qL会社法上は株主が偉いのですが、資本金1,000万円しか無い会社でその株主が100億円資金が必要なゴールに挑戦しろ!その変わり上手く行かなかったら全責任は経営者にある!と言ったとしましょう。

1,000万円の資本金しか出さないけど、経営者に100億円借金させて挑戦しろ!と言うわけです。経営者は失敗すると連帯保証をおってるので100億円の負債を背負い込みます。しかし、株主は出したお金の1,000万分がパーになるだけです。これでは例え株主であっても、全責任を取ってるとは言いがたい。

同じように、株主がお金を出し、更に株主が経営者を兼務してるような(私の会社でもあり、多くの会社がそう)ところが合っても、その大株主兼経営者が全責任を取らないなら

会社のやりたいことを設定する資格が無い

と言えます。

会社の目標はこれだ!これを達成したいゾ!

と労働者に発破はかけるけど、知恵も出さない、相談にも乗らない、ただ『やれ!』と言うだけの人は責任を取っていません。

無論、労働者も同じです。労働者の多くは経営責任を法的にとらなくていいですし、会社にお金を貸すこともない。お金も出さない、法的にも責任も取らないと言う人に会社のやりたいことを決める権限はありません。

とすると

全責任が取れる人

と言うのはどういう人なのでしょうか。

まず、資本主義的に考えると

法律上の責任を取っている

が大前提になります。法人で契約書を結ぶとき、多くの会社では必ず代表取締役社長の印鑑が押されます。この契約書全ての責任を負ってる人が大前提です。

次に

挑戦するためのお金を用意してる人

が大前提になります。当たり前ですよね。

俺はこれをやりたい!
だからお金借りてこい。

と言う人は責任を取ってません。やりたいことのため、銀行から借り入れる際の連帯保証人になったり、自分で出資したりする人が必要になります。100億円のビジネスに挑戦したい!なら、その挑戦の土台を作るために会社の家賃、人件費などを先に出資して用意する必要がありますし、挑戦のために資金を借り入れる必要があります。

やりたい事のために
お金を用意して
法律上の責任を取る

これが最低限やりたい事を決める人の条件になります。

しかし、これだけではまだ足りません。

会社のやりたい事をきめる

と言う事は多くの人を巻き込む、と言う事です。

多くの人を巻き込んだけど
お金と法律の責任を取ったらおしまい

というのはやっぱり駄目なんです。いや、お金と法律の責任を取るのは大前提なのですが、それだけでは

やりたい事を決める全責任を取った人

には足らない。じゃあ、これ以上何があるのかというと、やりたい事に向かって言ってる最中に、色んな失敗、困難、ハードルが出て来ます。それに対して真摯に向き合い、一番最初に問題を歓迎する人である必要があります。

FullSizeRender 68新しいビジネスをやるなら新しい知識が必要でしょう。俺は分からないから誰か勉強して、ではやっぱり駄目です。自分も最低限勉強し、その為に専門家を雇う、などの行動が必要です。

新しい挑戦、やりたい事というのは大抵困難やハードルがつきものなので巻き込まれる人の多くは尻込みします。彼らに対して

これが達成出来たらこんなにも楽しい!すごい!

と鼓舞する必要があります。その時に多くの人は『そうは言っても無理だ』と諦めますが、そういう人達に対して腹を立てるだけではなく、、、いや、腹立つんですけど(笑)それでも、腹立つだけでは無く、一生懸命やりたい事を実現出来たら会社も君も素晴らしい、と言うことを伝えていく必要があります。
ルータイスのアファメーションという著書に155ページ付近にコロンブスを例えに使って

上手くいかなかったらあいつらのせい
と責任を押しつけるのを辞めましょう。
彼らが上手く行く方法を見ないのはあなたが上手く伝えられてないからです

と言う風に書いてあります。これはとても根気がいる作業です。例えば私の会社であれば

コーポレートコーチング実践報告 新規売上1.5〜2倍 人員3割減 残業ゼロ・労働時間半減


にも細かく書きましたが労働時間を半分にして売上を数倍にしたい、と決めました。その結果、社員が喜んだと思いますか?全く喜んでいません(笑)

具体的には

昔 9時〜21時まで出社 休み時間1.5時間 土曜日も出勤
だったのを
今 9時〜18時出社 休み時間1時間 土日休み

に変えました。この時の社員の抵抗・反抗はすさまじく

仕事が終わらないとぶーたれる
客からクレームがあったらどうすると意見する
売上が上がるどころか下がったらどうする無理だ!と嘆く

などの反対意見が出るばかりではなく

勝手にサービス残業をして仕事をする
絶対18時以降も残って仕事をしようとする
土日に内緒で働こうとする

という行動に出ました。私はいちいちオフィスに18時に顔を出し、

はい!今日の仕事はおしまい!

と言ってパソコンの電源を切って回りました。しかし、結局その混乱も収まり、結果的に労働時間が半分ほどになったのに売上は2倍ほどになったのです。今では更に上を目指しています。

この時に私が

絶対出来るのに・・・何でやらないんだろう・・・

と座って不満を述べるだけだったら?それは全責任を取ってやりたい人の態度ではありません。

9時〜21時まで出社 休み時間1.5時間 土曜日も出勤
だったのを
9時〜18時出社 休み時間1時間 土日休み
に変えるというのは相当な変化です。

これで売上や給料が下がったら意味が無いのです。もしかしたら会社が潰れるかもしれない。それでも全責任を負って挑戦する事が求められます。うわーしんど(笑)と思うのが正直な気持ちですが、達成出来たときの達成感は半端なものではありません。

もっとも、この程度の変化は全体のやりたい事から見れば誤差に過ぎず、色々と更にやりたい事はどでかくあります。そのたびに求められる責任もデカくなります。

正直に言って、お金と時間だけなら私は充分自由です。私は営業現場に出ることがないので基本的にアポイントに振り回されることはありません。それでいながら毎年1億数千万〜2億円以上の稼ぎが入ってきて、それを好きに使えます。端から見ればこれ以上何を求めるのだ?と思う人もいるでしょう。それでも、そんな成功がちんけなものになるくらい、挑戦したいモノがあるのです。私にとって今使えるお金と時間はそれの為に存在していて、自分を安心させ、満足させるためにあるのではないのです。

と書きましたが、この使えるお金が10億になろうが、100億になろうが、それすらもちんけな成功に過ぎません。それに挑戦して、成長して行くのが楽しいのです。

コーチング、そして会社全体で取り組むコーポレートコーチングというのは

やりたいと決めた人が
全責任を負い
本気で周りを巻き込んで
周りも会社も幸せにして行くと決めて
上手く行かなかったら無一文になっても誠心誠意対応するぞ!

と決めたら物凄いパワーが出ます。正直10年で756倍なんてモノじゃないでしょう。10年でそれ以上成長出来る可能性を感じます。

更にいえば、私も責任を負いたい!その為に出資するぞ!とかいうスタッフが出て来たりしたのでとてもうれしく思います。

日本にはあまりにもコーポレートコーチングの実践例が少ないので今日はアップしました。今日も日本のどこかでやりたい事のために全責任を負って挑戦する人が増えると楽しいな〜と思います。
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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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