2020.02.15 SAT - 速読多読コーチング
バレンタインデーなんて無意味!とバレンタインデーは無意味!というほうが無意味!という事を考えてみた。
バレンタインのチョコの量でその人の魅力が否定されたり図られたりする感じって、年収で人の価値を測ることにも通じるよね。子どもの頃からバレンタインとかで訓練されてるのかな?と思う。
でも、バレンタインデー合った方がいいよね、とも思う。バレンタインデーの経済効果は1,200〜1,300億円あるみたいだ。参考は下記のデータ。
2019年の「バレンタインデー」の推計市場規模は前年比約3%減の約1260億円。消費税増税によってどれくらいバレンタインデーに影響があるかわからないけど、仮に1,300億円の経済効果があるとしたら130億円税金が発生している。全てが社会保障に回るわけではないだろうけど、2〜3割は社会保障に使われるだろう。とするとバレンタインデーによって上がった売上によって発生した消費税の一部、26〜39億円は社会保障に使われる可能性がある。
http://www.kinenbilabo.jp/?p=735
次に菓子業界の営業利益をざっと調べて見たけど、だいたい3〜7%だった。明治製菓を持っている明治グループの決算資料を見ると3〜7%を推移している。とすると平均5%くらいかな。そうなると1,300億円の売上の内、65億円が営業利益になる。ザックリ税金を計算すると2〜3割なので13〜19.5億円の税金が発生している。
明治製菓を持っている明治グループの決算資料そうするとバレンタインデーは何十億という税金を産んでいるので、これによって救われる人だっているだろう。バレンタインデーというのはメディアに踊らされた事かもしれないけど、チョコレートを買う余裕がある人達がお金をチョコに替えてばらまくことにより、富の再分配が起きていると考えても面白いかもしれない。
https://www.meiji.com/investor/library/settlement/2019/pdf/settlement_2019_r04.pdf
あとは人件費。仮に1,300億円の市場規模がバレンタインデーによって産まれたとしたら売上1,300億円に対して、人件費は10〜30%くらいだろう。130億円〜390億円。これだけの人達の給料になっている。この給料をもらった人々が親の介護や子ども達の教育費に使うかもしれない。
バレンタインデーを否定するという事はこの産まれる税金と、人々の給料を否定することになる。故にバレンタインデーを否定してはならない!という意見も面白い。おそらく、バレンタインデーは広告費などお菓子以外の部分でもお金がかなり動いているので実際はバレンタインデーによって動くお金はもっとあるだろう。
仮にバレンタインデーがなくなり、みんながチョコをあげることを自粛して1,300億円の消費が消えてしまったらどうなるだろう。バレンタインデーによる経済の乗数効果はどれくらいあるかわからないけども、1,300億円以上、5,000億とか、1兆円のマイナスがあるかもしれない。
つまり、バレンタインデーを批判する人間は日本を不況に導き、下手をすると若者の恋愛を妨害し、少子高齢社会を促進する国賊なのだああああ!なんて極端な意見も面白いかもしれない。あくまでただの一人ディベートなので本気で私が言ってるわけではありません(笑)
ただ、ここまでバレンタインデーは無意味!というほうが無意味!という立場で書いてきたけど、あえてここで「それでもバレンタインデーは存在しない方が良い」という意見にも立って考えてみる。
その理由の代表例はやっぱりバレンタインデーによって子どもの頃から「チョコレートの数によって自分の魅力が測られるような気がする経験」を積み続ける事による弊害だと思う。仮に子どもの頃、10歳〜18歳の間に毎年10個チョコ(母親や親戚のおばちゃんからもらった分除く)をもらっている人と、0個の人はどんな経験の差を持つだろうか。なお、私は後者でした!(笑)
チョコレートの数によって一喜一憂する大人や同級生を見る事によって、人間の価値は「チョコレートなどの別の要素によって測れる」と思ってしまわないだろうか。バレンタインデーという毎年のイベントによって傷つけられ続けた子ども達は、大きなルサンチマンを抱えて大人にならないだろうか。なお!私は抱えていました!(笑)
これは受け取る男子側の意見だけども、女子側にだって事情はある。裕福な家庭の女子と貧困な家庭の女子なら男子にプレゼント出来るチョコレートの金額だって違う。男子にプレゼントする予算の差をまざまざと、しかも恋愛というデリケートな事で見せつけられるイベントを行いながら「友達とは仲良くしましょう」なんていう大人や学校の詭弁をみて子供はどのような気分になるだろう?
バレンタインデーは男子、女子共に子供心を引き裂く。これは資本主義の中で作られたチョコレートをあげるイベントなのでバレンタインデーがいかに売上やお金の部分で貢献しようとも、それよりももっと大事な子供の心を引き裂く理由にならない。バレンタインデーなど存在しない方が子供達が伸び伸びと暮らせる可能性が高くそれはお金には換えられないものだ。故に、経済効果がどれだけ大きくてもバレンタインデーなど存在しない方が良い。
経済効果だけで見るなら、戦争の経済効果はすさまじいものがある。しかし、戦争は人権を踏みにじる。経済効果だけを見て素晴らしいという人間は、お金では測れない大切な物を失っている人間達であり、ましてバレンタインデーに踊らされている時点で広告に脅される無知蒙昧な人間達である。やはりバレンタインデーなど無い方が良いのだ!バレンタインデーを推進する人々を焼き尽くせ!!とも言える(笑)
バレンタインデー推進、バレンタインデー反対、どっちももっともらしい理屈とデータ付けて喋れるよね。面白いよね。さらにもっともらしい理屈を付けた極論が1番人々を騙すよね〜バレンタインデーって面白いよね〜と、そんな話を友人にしたら
「清水さん、細かく考えすぎ。よー考えるわ。しんどくないの?」
って言われた(笑)性分なのでしかたない。ちなみに私はバレンタインデーだと気付かないまま昨日はずっと一人で読書してました。写真は一人で考え喋り続ける清水さんの脳内イメージ画像です。
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一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験し投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学で講演多数。読書を経営に活かし自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。読書を通じて色々な可能性をみんなに伝えていきたくてこのチャンネルを運営中。月1,500冊以上の読書をして、それとは別腹で漫画も毎月数百冊読む。趣味はパイプ、葉巻、写真撮影、旅行、喫茶店&本屋巡り。
2018年にとても悲しいことがありうつ病に。2年近い闘病を経てその期間はYouTubeもかなり休みがちになりました。最近ようやく少し元気になり、YouTubeなどの活動も再開しています。
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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