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2018.08.29 WED - 速読多読コーチング

自己啓発やコーチングは効く人もいれば効かない人いる。また、効かない人も暫く実践してたら効くようになったりする。それでも効かない人はどこにクレームを言えばいい??

DSC07338 自己啓発やコーチングは効く人もいれば効かない人いる。また、効かない人も暫く実践してたら効くようになったりする。しかしやっぱり効かない人もいる。世の中には100%はないからだ。ではそういうどうしても効かなかった人はどこにクレームを言ったら良いのだろうか?そこに誠実に対応することが自己啓発やコーチングが市民権を得る事になるのではないだろうか?何てことを考えました。

個人で何十万、何百万円と払う時にそれが効かなかったという場合、それはかなり問題だと思うのですがそういう人達はどのように対処してるのでしょうか。写真のリナインバースのねんどろいどは6,000円くらいですが商品に不備があったら6,000円でもぶち切れですよ(笑)清水さんは大好きなので5個買いました。

話ずれましたね(笑)戻しましょう。清水さんは社会人になってから自己啓発やコーチングに少なくとも何千万とつぎ込んでます。そんな清水さんが話すことです。

例えばナポレオンヒルの思考は現実化するは自己啓発では良く売れているものですが、ナポレオンヒル自体の経歴詐称が凄いです。でも思考は現実化するが訴えられた!という話はあんまり聞かない。ナポレオンヒルの経歴詐称については自分のブログにも書きましたので良ければ下記をどうぞ。

ナポレオン・ヒルの思考は現実化する、と言う本は自己啓発本ではとても有名な本だけど、最初のタイトルは「脳みそを使ってワイロを手に入れろ!」だったらしい。

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ナポレオン・ヒルの思考は現実化する、と言う本は自己啓発本ではとても有名な本だけど、最初のタイトルは「脳みそを使ってワイロを手に入れろ!」だったらしい。


引き寄せの法則でもいいし、思考は現実化するでもいいし、コーチングでもいいし、斎藤一人でもなんでもいいのですが、これさえ読めばあなたの願いは叶う!夢は達成出来る!ゴールにいける!という話は100年以上前から日本だけではなく欧米にも満ちあふれていますが、これらが効かなかった!という場合消費者はどこに行くのでしょう。

よく見られるパターンとしては効かなかった人のせいにする、と言うものです。効かない!と主張する人に対して

・それはあなたの引き寄せ力?が足らないからだ
・それはあなたのイメージ力が足らないからだ
・それはあなたの理解力が足らないからだ

と言って買った人の責任にする事です。しかし、、、誠実な商売として考えた場合、これはどう考えてもおかしな対応ではないでしょうか。買ったお前が悪いんだ、と言われたら変だし・・・仮に自動車を買って交通事故を起こした時に、全てメーカーの責任が問われず「運転がへたくそな方が悪い」でぶった切られていたらどう考えても違和感を覚えます。レストランに行って食事してお腹壊したら「お前の胃腸が弱いからだ」と言われても納得できない。

ここで参考になるのが国民生活センターの事例です。

内容に納得できないと解約を申し出た自己啓発用教材
http://www.kokusen.go.jp/jirei/data/200412.html
ここでは238万円の自己啓発の教材を買った人が国民生活センターに相談して返金してもらった話が書いてあります。細かくはリンク先を見て欲しいのですが、効果が出ると信じて自己啓発の教材を買ったけども効果が無かったから返金したい、と言う事例です。実際にこれは返金されたようです。

ここで国民生活センターが出している問題点を下記に引用します。
・問題点

契約内容が商品の購入の場合は、商品が全部渡されれば契約は成立したことになる。しかし、その商品が契約したはずのものと違う場合、契約が成立したとはいえない。

それが、今回のような商品の場合どう考えるかは難しい。契約書面上の商品一式は確かに全部渡されたが、購入者が実際に購入したのは、その「効果」や「結果」であるからである。効果があったと思えた人には何百万円もの金額も必ずしも高くはないであろうが、効果がないと思った人には、「説明された内容と違う」という不満になってしまう。

事業者の扱う商品は金額的に高額なうえ、その効果が得られる保証がないという点を考慮した場合、フォローの有無が消費者の契約の意思決定に大きな影響を与えているものと思われる。実際、本件の相談者の契約も同様だった。事業者は「フォローはあくまでもサービスであり、役務ではない」としているが、フォローに関する苦情が多発している現状を鑑みると、フォローに関わる考え方やフォロー体制の再構築が望まれる。
国民生活センターが書いてる中で重要なポイントは
購入者が実際に購入したのは、その「効果」や「結果」であるからである。効果があったと思えた人には何百万円もの金額も必ずしも高くはないであろうが、効果がないと思った人には、「説明された内容と違う」という不満になってしまう。
と言う部分だと思います。自己啓発にしろコーチングにせよ求めるのは効果や結果です。それが結果が出たら何百万でも高くないだろうけど、結果が出なかったらそりゃ不満になるよね、という話です。そして国民生活センターではそれは返金した方が良い、という話になります。

という事は効果があるよ!と言って結果が出なかった場合、それはお前のせいだ、というのはあまりにも不誠実と言うことになります。。。。と書いてて思うのですが、そんなのあたりめーだよ!!!と思いました(笑)一般的な商売ならこの不満は当然でしょう。私は法人対法人の営業コンサルティングサービスを提供していますが、最初から申込書に「絶対に売上を保証するものありません」と書いてます。絶対売上上がるぞ!何て言ったらそれはもう詐欺です。

しかし、世の中にはこれさえやれば完璧!!!!みたいな自己啓発が山の様に溢れています。鰯の頭も信心からと言いますか、それで効果が出る人もいます。それはそれでよかったね、という話です。重要なのは効果が出なかった人です。効果が出なかった人に対して誠実に対応するか、それはお前の理解力が悪いとかいうのはアカンでしょう。

ここに誠実に対応していくことが自己啓発やコーチングが市民権を得ていく一つの試金石になるのではないでしょうか。と言うわけで清水さんのコーチングを受けて「高えよ!!効果でないじゃん!」と言う人はぜひご返金のご連絡をお願いします(笑)そこでコーチング受けて効果出ないのは私の頑張りがたらないからだ・・・となったらそれはもうコーチではなくて教祖でしょう。それを私は望んでおりません。

この自己啓発やコーチングの問題をややこしくしてる点は

効く人もいるし効かない人もいる

と言う事実です。100%全員に効果があり必ずや上手く行く!と言うなら世の中成功者であふれかえっとるわい!(笑)しかもややこしいのがすぐ効く人と、一生懸命勉強して実践して暫くしてから効いた人と、やっぱりどうあがいても効かなかった人、という風に分かれてしまう点です。

自己啓発やコーチングは世間から見たら非常に狭い業界です。端っこの端っこの端っこの方に存在している世界です。自己啓発市場は約9,000億円の市場規模しかありません。しかもこれ、いわゆる思考は現実化するとか引き寄せの法則とかそういう世間的に見た「怪しい系」だけではないのです。英会話などの語学スクール、公認会計士や弁護士資格の専門学校、社会人大学院なども含めています。

下記はサンケイビスの記事から引用しました。三菱の調査によると
英会話などの「語学スクール」が2860億円、公認会計士や弁護士などの「資格取得スクール」が2370億円で、計5230億円。1989年時点は計800億~1100億円程度で、約5倍に増加。市場全体を押し上げる格好になっている。

専門職大学院が制度化された「社会人大学院」(1452億円)や、インターネットの普及に伴う「Eラーニング」(100億円)のように、1989年には極めて小さかった市場も時代の変化に合わせて拡大した。

引用 自己啓発市場 9000億円超 終身雇用崩壊、企業に頼らず能力向上
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/180116/ecd1801160500001-n1.htm
とあります。では自己啓発などのバックエンド商品、高額の商品というのはどういうものなのでしょうか。佐賀新聞の記事の画像によると50億円くらいの市場だと書かれています。この記事には

img_28ba0dc427a040583b4e040e293fa3b678471.jpg
一方で「書籍・雑誌」は出版市場の縮小を受け、平成元年の1457億円を下回る965億円。ただ、今回の調査はビジネスとは直接関係がなかったり、生き方を説いたりするような書籍は含まれていない。

引用
自己啓発市場、9000億円 経済激動、自分に“投資” 30年間で3倍
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/167187
と書いてあるので、最低965億円の仕事や年収アップに関連づけられた自己啓発本市場があります。生き方を説いたりする自己啓発も教材を販売してるでしょうから1000-1500億円くらいの自己啓発本の市場があり、そこから国民生活センターが問題としてるような高額な商品が最低でも50億円くらいはある。どれだけいっても自己啓発高額商品だけで1,000億円の市場にはならないでしょう。

日本の法人の売上を全て合計すると1,200〜1,400兆円になります。日本のGDPは約500兆円です。その内の自己啓発系の高額商品市場が50-100億円なら日本全体から見たら

ちっっっっっちゃ!!!

と言うことになります。だってGDPの1%ですら5兆円ですよ。その0.01%ですら500億ですよ!つまり日本のGDPの0.001-0.002%で50-100億円です。1億人いたら1,000人から2,000人です。この人達が年間300万円から600万円高額自己啓発商品を買うと30億円から120億円くらいの市場になります。100万〜300万くらいの高額自己啓発商品を買う人達が年間数千人から1万人くらいいるというのが日本の高額自己啓発市場なのかもしれません。

(まあ、この計算はかなり乱暴ですが小さいのは間違いないでしょう。)

これが自己啓発本になると1,000〜1,500億円くらいの推定になるので、1億人あたり一人1,000〜1,500円自己啓発本を買って、高額商品に流れて行くという構造です。

では最初の問題に戻りますが高額自己啓発商品やコーチングは

効く人もいるし効かない人もいる

と言う事実です。仮に年間1万人の人が高額自己啓発商品やコーチングを受けてたとしてその中で

効いた!
買って良かった!
受けて良かった!!

と言う人は必ずいるでしょう。逆に100%詐欺だったらとっくに問題になっているはずです。その反面、必ず

効かないなあ
効果が無いなあ

と言う人もいるのです。こういう人達が効いた!上手くいった!という人に埋もれてしまうと可哀想です。さらに凄く小さな市場故にカルト化してしまい、理解しないお前が悪い、信心がたらん!みたいな風に効いてしまった購入者が効果の出ない購入者を攻撃することになりかねません。

私は自己啓発系は結構好きですが、このようになってしまうのは絶対に嫌です。また、自分自身が自己啓発系とも取れるYouTubeチャンネルを運営してるので、自分がカルト化、教祖化したくないので自戒の意味も込めてそう思います。

ただ、自己啓発やコーチングは市場規模が非常に小さいが故にカルト化しやすく、また市場規模が小さい故にカルト化しても問題にされにくいのです。これが市場規模何十兆円ある自動車産業でトヨタや日産が自己の責任を全て運転手になすりつけ、一部のプロドライバー達が「へたくそな運転するから悪いんだ」で通ってたら大問題になっているでしょう。

自己啓発やコーチング受けて、効果が出なくて、私が悪いからだ・・・なんて落ち込んでたら最悪じゃないですか。そういうのはやめておきましょう。中国数千年の歴史のある葛根湯ですら効く人と効かない人、効くタイミングと効かないタイミングがあるんです。マインドの使い方であれば合う人も合わない人もいるかもしれません。また、タイミングだってあるでしょう。そこで効かないのは自分のせいとか、思っては本末転倒です。人生をよくしたいと思って高いお金払って落ち込んでたら目も当てられません。

自己啓発やコーチングは効く人には効くし、タイミングだってある、という事です。高額な商品を買う時はそこを考えましょう。たまに清水さんのコーチング受ければ人生絶対変わるんですよね!!借金してでも申し込みます!!!!みたいな人がいますが全部お断りです。

コーチングは教祖に超パワーを分けてもらうのではなく、お互いがお互いの可能性を引き上げていくものです。全部お任せ!見たいな人はダメです。それはもう、コーチングではなくて教祖に払うお布施ですよ。

さて、次に補足として書いておきたい事なのですがこういうことを書いてしまうと

高額自己啓発商品を売るための変な自己啓発本を規制せよ!

と言う話になりますがこれもまた微妙な話です。なぜなら出版の自由があるからです。TVは公共の電波を借りているので電通の好き勝手できるようにみえて相当表現の規制が強いです。その反面、出版は何書いても自由です。ここに何かしらの規制を入れる事は出版の自由を殺すことになります。

それなら好き勝手しておいていいのかというとそうではありません。変な自己啓発本が売れないためには読者の目が肥える事です。自己啓発本以外に世の中には世界の学者や哲人が書いたいい本が沢山あります。ただ、そういう本は自己啓発本に比べて読みづらい(笑)難しい(笑)だから毛嫌いされてしまいます。でもそういう本を沢山読んだ人達は変な本は読まないでしょう。

出版の自由を守りつつも、変な本が溢れかえらないためにも、そして皆さんが知識を増やして成長していくためにもやっぱり今日も読書!だなと思う次第です。

この記事は自己啓発本を数千冊以上買い、そういう関連の教材にも何百万処か何千万と突っ込んできた清水さんがずっと疑問に思っていた「自己啓発やコーチングとか、そういうものが効かない人のクレームの言い先はどこになるんでしょうか?」を記事にしてみました。

結論から言うと市場規模が小さい上に、更にその中にも効く人と効かない人がいて問題になりにくい、という事ですね。でも国民生活センターはちゃんと機能しているようです。これから自己啓発やコーチングがどんどん拡大していき市民権を得られるかどうかは効かない人に対してどこまで誠実に対応するかどうかですね。

幸せになるための本を買って自分を責める人が少しでも減ればと思って書きました。

清水有高プロフィール
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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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