2018.08.14 TUE - 速読多読コーチング
何万冊読んでも失敗するし傷つく。それは読書の可能性を閉ざすものではない。
それって恐ろしい事です。人生山あり谷あり、山の上の景色も谷底の景色も綺麗なものはあるはず。頂上を目指しているからって谷底のせせらぎの音とかを聞こえなかったらそれはそれで勿体無い。
私の投稿を読む人は少しでも成功したいと言う欲求があるからこそ、成功ばかり求めていると失敗から学べなくなるし、失敗を別の側面の成功として見れなくなるよ、と言うことが伝えたくてあの記事は書きました。
今年の最初に起きた一連の流れで一番辛かったのはやっぱり十何年以来信頼していたと思っていた人が実は嘘だったという事に気づいた事です。
「あの子を一番気にかけていたのは清水さんだし、その清水さんが一番傷ついているから心配です。今こそ清水さんを支えるべきだと思います」
とその人は今年の最初にあの件が起きた時に言っていたのですが、その数週間後に私の元から去って行きました。それもいきなり連絡も取れない状態で消えました。あまりにも突然消えたので私は何かあったのかと思ってその日の夜に心配で心配で涙が出て来ました。
しかし、本当に涙が出るようなショックはその後にありました。消えた人が実は数年前からお金をとっていたのです。明らかな裏切りでした。それはこの前の投稿でも少し書きました。
私は知らない人からネットで悪口を言われることは慣れています。10年以上前からそれはありました。それは別にいいんです。情報配信をすることとその知らない人からの悪口はセットです。むしろ情報配信が成功すればするほどそれは増えます。それをいちいち気にしていたら仕方ないのです。でも信頼していたと思っていた人が実は獅子身中の虫で、いらないものを絶対必要な信頼できる人と思い込んでいただけだったという事実はなかなかに私にダメージを与えました。
警察にも相談しに行きました。弁護士さんにも相談しに行きました。それは社会人の大人として私がやるべき事です。警察に相談しに行き、弁護士と一緒に色々調べれば調べる程にいろいろな証拠が出て来ます。
警察の人にも「こういう事をする人は他でもやるからこの人に関わりのある人には知らせた方が良い」とアドバイスされて注意喚起のために連絡をしたりしました。弁護士さんも色々と精力的に動いてくれてどんどん証拠が集まります。刑事民事ともに証拠が集まることはいい事です。社会人としての、大人としての清水有高としてケジメをつけるための行動がどんどん進んで行きます。それは嬉しい事です。
しかし、その反面それが進めば進むほど清水有高個人の感情としては気持ちがズタズタになって行きます。証拠が集まれば集まるほどに裏切られた事実が明確になって行きます。これって例えるなら
愛していると思った人が実は浮気をしていて、その証拠集めをする
ようなもんだと思います。浮気の確実な証拠が見つかれば見つかるほどそれが離婚なら条件が有利になります。恋人だとしても別れるための決心がつきます。その証拠が集まることはそういう意味ではいいことです。ただ、集まれば集まる程に
あの愛した日々はなんだったの?
と心を傷つけませんか?ちょっと例えが生々しすぎる?(笑)別に離婚の話じゃないんですが(笑)もうちょっとライトな例え話を考えるなら健康食品が効く!と信じて十何年間食べ続けていたとしましょう。それに何百万と費やしたとします。
でもそれが嘘だったと分かったら?悲しい気持ちになりますよね。腹も立つでしょう。とある宗教を信じていて、その宗教の教えが「嘘をつかず、人に優しく」と言うものだったのに実はその教祖が嘘つきまくりで人を傷つけまくっていたら?と言う感じでしょうか。
証拠が集まれば集まる程けじめをつけるという意味では嬉しい反面、個人の感情がズタズタになります。あまりに落ち込んでいたのか警察の人や弁護士の人が「死にたくなるほど辛くなって自暴自棄になったらいつでも連絡して来てください。話は聞きますから」と言ってくれたほどです。
この件はその内法律的には落ち着くのでしょう。しかし法律的に落ち着くことと心が落ち着くことは全くの別問題です。浮気をされて離婚をして慰謝料をゲットしても浮気をされた心の傷が言えるわけではありません。むしろ、前を向くためには心の落ち着きと学びが絶対必要です。
死ぬほど落ち込んで事情を知ってるいろんな人に心配され、気遣いをされながら、そんな中で信頼してると思っていた人から「どうせ清水は終わりだ」「どうせ清水に原因がある」とさらなる攻撃を加えます。それらは現在進行形で進んでいます。毎日ズタズタ。ついでにこの猛暑がまた私の体力を奪います。清水さんは夏の暑さが苦手なんです(笑)でも、助けてくれる人たちに支えられながらちょっと冷静になった時に考えます。
なんで私は傷ついているんだろう?
今回の件から学ぶことがあるとしたらなんだろう?
と考えます。それは「私がさみしいから」起きたことなんだなと今は思っています。3歳の時に父親に捨てられて愛してくれる人が裏切って去った事実。心のどこかで常に「自分のそばにずっといてくれる何か」を求めていたのだなと思いました。
ただ、それを求めるというのは絶対的に変わらない信頼を求めるという事です。私も読書家の端くれなので絶対的に変わらない存在というのはあり得ない、ということを知っています。特に人間の心などどんどん変わるし、十何年もあれば人が変わってしまうのに充分な年月でしょう。絶対的に変わらないものは存在しないこの世界の中で、それでも絶対的に変わらない何かを求めるとどうなるでしょうか?とある事が起きます。
詐欺られる
という事実です。なぜかというと
変わってないはずだ!
と思い込みたい欲求が自分の中にあるからです。変わらないものはない世界で変わらないものを求める時、一番簡単なのは
これは変わらない
と思い込むのが一番だからです。そうすると本来変わってしまっているはずなのに自分の思い込みによって変わった部分が見えなくなります。そうするとどれだけ相手が変わってしまって、相手が自分にひどいことをしていても見えなくなります。今思えば変わってしまった部分はいくらでもありました。いくらでも
アレっ??
ということはあったんです。それを私が見たくなかっただけなんですね。私がさみしいから、私が辛いから、それを認めるのは嫌だから、という欲求があったので見えなくなっていただけなのです。人間というのはそういう意味ではすごいものです。明らかにおかしいものでも見えなくなるのです。しかし、当然それはいつか破綻を迎えます。見たくないからと言ってもいつかそれは見ざるを得ない。
読書を何万冊としていてもこういう失敗をします。私はそれが伝えたい。どれだけ本を読んで、勉強して、学んで、高いゴールを掲げていても失敗するんです。ただし、失敗をしても学んでいると失敗を繰り返すのではなく失敗から「おや?これはいい事では?」と思う事ができます。それはかけがえのない学びです。私が今回の件があって学ばずに次の「絶対信頼できる裏切らない人探し」を始めていたらと思うとゾッとします。
たくさん本を読んだり、自己啓発セミナーに行ったりする人ほど「絶対的にうまくいく何か信じられるもの」を求めがちです。そんなものは存在しないのです。何万冊本を読んでも著者はあなたではありません。お釈迦様もキリスト様もドラッカーでも松下幸之助でもあなたではありません。あなたの人生はあなたのものです。本は素晴らしく、あなたの人生をサポートはしてくれますが結局最後に考えて決断するのはあなたです。
絶対失敗しないこれさえ読んでいれば成功する
という教えは未来のあなたにしか書けないものです。つまり現在は存在しない本です。あなたが死ぬ直前に過去のあなたに対して書くしかない。つまりそんな本は存在しないのです。先人の教えというのは現在のあなたがハッピーになるために、現在を幸せに生きる気づきを与えてくれますがそれはヒントでしかない。
東京大学に受かりたかったら参考書を読んで勉強するしかありませんが、どれだけ勉強しても試験をするのはあなたです。あなたが受験する年の問題と答えが載ってる本は存在しません。一生懸命勉強しても違う問題が出てくるのです。逆に「これさえやれば必ず合格!あなたが絶対受かる東京大学を受験する際の問題集」なんてものが売ってたらそれは詐欺でしょ?(笑)
今回の裏切りはとても辛く直視に耐えない苦しいものですが、それでもこれは読書の可能性を閉ざすものではないと思っています。むしろ、コーポレートコーチングやろうが、セルフコーチングやろうが、何万冊読もうがこういう事だってある、と言う事を正直にみんなに話すことはめちゃくちゃ価値のある事ではないか?と思って書きました。
とはいえ辛い!!!!!!!けど、それも含めて私の人生だ。長い文章読んでくれてありがとうございます。みんなのいいね!一つ一つが私の生きる糧となっています^^
冷静に書けないほど辛くなる時があるけどでも、それでも書けるのはほんと、今応援したり支えてくれたりする人がいるお陰です。ありがたやありがたや!写真はそのエネルギーの一部となったご飯。事情を全部知ってる人心配してくれて応援のために飯をわざわざ作って差し入れしてくれたりメロンを買って送ってくれたりした。そして食後のコーヒーはあべこーひーさんからもらった!過去は過去、現在助けてくれる人たちとともに未来を生きる!!!
この前書いた記事というのは下記です
コーチング。YouTubeチャンネル登録者1万人突破記念の文章!なのに超暗い事をあえて書く。
追記
何故か矢沢永吉さんの本を思い出しながら書いた。久しぶりに読み返そうかな(笑)
アー・ユー・ハッピー? (角川文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4041483026/ref=cm_sw_r_cp_api_XdLCBbZRTEJPV
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
新着記事
-
2020.03.04 WED
-
2020.02.24 MON
人気ランキング
-
2016.05.05 THU
-
2016.05.22 SUN
-
2017.07.18 TUE
-
2014.04.10 THU
-
2014.12.10 WED