2018.06.10 SUN - 速読多読コーチング
コーチング ゴール設定をしたもののなかなかそれに向かうエネルギーが出ない、簡単に言うとやる気が出ない、モチベーションが出ない・・・という人はコーチングを間違えている
1 ゴールに向かうためにエネルギーを出す事を過去の情動で評価している
2 自分のコンフォートゾーンがあがる前に行動を起こしている
この2つです。
「ゴールに向かうためにエネルギーを出す事を過去の情動で評価している」事から説明をして行きたいと思います。例えばあなたが月給を20万円から200万円に上げると決めたとします。20万円を200万円にするのはかなり大変でしょう。ストレスがかかります。少なくとも今と同じ職業、ビジネス、知識、責任感、リスクの取り方では不可能でしょう。まさに現状を壊す素晴らしいゴール設定だと言えるでしょう。
しかし、折角ゴールを設定して私は200万円稼いでいる人間だ、というアファメーションをしていてもなかなかエネルギーも出てこないし勇気も出てこない、それどころか挑戦した結果むしろ悪化した、と言う人もいるでしょう。
20万を200万にするために必要な挑戦というのは何でしょうか。あなたがサラリーマンの場合、起業するというのも1つの手段ですし、もっと給料がいい業界の営業マンに転職してインセンティブを狙うというのも1つでしょう。あるいはそれを2つ同時に行うというのも手です。
仮にあなたが社長でもなく、サラリーマンで更に営業マンではない職業についていたとしましょう。経理だったり、事務職だったり、介護、福祉、医者、プログラマー、デザイナーでもいいです。そういう職業に就いていた場合20万を200万にする挑戦をするとかなり乗り越えるべきハードルがあります。
まず、事務職で月給200万は不可能なので営業に転職業する必要があります。あるいは同じ事務職でも三菱系や三井系などの超一流企業の事務管理職のトップクラスを目指せばそれも可能でしょう。職業や環境を変えるという挑戦が必要になるのです。
他にも起業をしようと思ったらサラリーマンを辞める決断をする必要があるので非常に勇気が必要になります。職業を変えるにしろ、起業するにしろ勇気が必要ですし、更に知識も大量に必要になります。月給20万の人と200万の人では求められるスキルも経験も知識も全く違うので勉強が必要になるのです。
つまり、あなたは素晴らしいゴール設定をした結果、今までの人生にないくらいの決断力や勇気を求められて更に沢山勉強する必要性に駆られるのです。
決断力や勇気を持て
今までにないくらい勉強しろ
と言われてよっしゃわかった、やりましょう!と言う人は少ないです。むしろ今までの人生で勇気が出せなかったり、決断できなかったことの方が多いと思います。更にいえば勉強しろ!と言われたのは子供の頃でしょう。子供の頃勉強しろ!と言われて勉強をドンドンやって楽しい思い出しかない、と言う人はどれくらいいるのでしょうか。おそらく殆どいないでしょう。
決断力や勇気を持て
沢山勉強しろ
というのに対して多くの人は過去の情動で悪い感情を持っているはずです。決断できなかった時の悔しさや、勇気が出せなかった時のモヤモヤをコンプレックスとして未だに抱えていて、だから自分の人生はこうなんだ・・・とモヤモヤしているかもしれません。
義務教育や高校、受験勉強の頃に勉強に対していい情動が無い人は学校の勉強から逃げた罪悪感や、だから自分は高卒なのだ、良い大学に入れなかった・・・というモヤモヤを未だに抱えているでしょう。殆どの人が挑戦、決断、勇気、勉強というものに対して悪い情動、ネガティブな感情を貼り付けています。それこそもうべったりとへばりついております。
そんな人が自分のゴール設定をしたから目の前に出て来た
決断
勉強
を正しく評価できるでしょうか。殆どの人は自分が年収を上げたい!という選択をしたから出て来た筈の決断や勉強に対して過去の情動で評価してしまいます。
自分が選択したゴール設定から来た決断、勉強というハードルの筈なのにまるで過去誰かにやらされてきた決断や勉強のように捉えてしまうのです。そのように評価してしまったら折角のゴールから来た自分を成長させるはずのハードルを無意識は回避するように動いてしまいます。これは本当に悲しいことです。
これは自己責任でやりたい事を自分で決めてこなかった人にありがちなパターンです。
自分がやりたいと決めたことだ。私がやりたいと決めたことだからそれに伴うストレスやハードルも私が乗り越えて成長して行きたいのだ。
と今までの人生で決めてこなかった人はそもそもこのやりたいと決めたことだから自分が乗り越えたい、と言う感覚がわからなくなっているのです。なんとなく先生が決めたから、親が決めたから、周りがそうしているから、という理由で人生の選択をしてきた人はそもそも自分が決めたことだからやりきりたい!という欲求を持ったことがあまりありません。
そうすると自分が選択したゴール設定の筈なのに、まるで誰かに決めつけられたゴールのようにやる気が出てこないのです。これを乗り越える方法は簡単です。これがもう一つの間違いである「自分のコンフォートゾーンが上がる前に行動を起こしている」に繋がります。
自分の中でゴールを達成しているアファメーションに浸りきっていないと、そもそもあなたは自己責任で自分が選んだものを乗り越えていて誇らしい!という感覚が刷り込まれておらず古いコンフォートゾーン(この場合は自己責任でやりたい事を選んでこなかった古い自分)に引きずり戻されてしまいます。
ルータイスも著書アファメーションの中で目的志向8つの原則のその一の部分で
自分の望むことすべてをするために意識的に準備することができます。「なぜ最初に心の準備をするのでしょう?なぜすぐに行動に移らないのでしょう?行動重視の人は、新しい将来を想像したとたん、すぐにでもそれに向かって行動を起こしたくなります。すぐに「どうやって」を思いつこうとします。「そうだ、この方法でできる」と。まず、アファメーションの中に書いてある新しい自分に浸りきってコンフォートゾーンを買えていないと、古いコンフォートゾーンに戻ってしまいます。先にそのイメージに浸りきらずにセルフイメージ、コンフォートゾーンを買えないままダイエットを決意したとしましょう。一時的には体重は減るかもしれませんがすぐにリバウンドするでしょう。
〜中略〜
さらに、すぐに行動に移れば、古い自己イメージと心構えのまま、新しい状況の中に身を置くおそれがあります。あなたは自分のコンフォートゾーンから遠く離れた場所にいます。一度は新しい状況に見合った振る舞いができたとしても、すぐに古い自分へ、古いコンフォートゾーンへと戻ってしまうでしょう。物事がそうあるべき状態について、頭の中のイメージをまだ変えていないからです。
と書いています。あなたの成長はかならず内面から始まります。あなたの中の内なる現実が変わってからそれが外に出て行くのです。アファメーションをする事はあなたの変化と成長のための準備は、新しい地位、年収、環境、行動に、あらかじめ自分をなじませる絶対必要なプロセスです。
同じように年収を上げようとするアクションも新しいセルフイメージ、コンフォートゾーンを手に入れないまますぐアクションを起こしてしまうと失敗します。一時的には挑戦できるかもしれませんが、すぐに上手く行かなくなるでしょう。簡単に言うとやる気が出ないのです。
古いコンフォートゾーン、古いセルフイメージから離れる前に、アファメーションを使って「自分がどんなコンフォートゾーンにいるか」についてセルフイメージを更新してください。それをせずにすぐに行動を起こすと多くの場合失敗します。
これは人間の無意識としては非常に正しい行動なのです。新しいセルフイメージ、コンフォートゾーンに行かないように行かないように古いコンフォートゾーンが引っ張るのです。新しいゴールに向かうやる気は出ないのですが、逆に言えばそれは古い自分に戻るやる気は満々!という事なのです。
ではどれくらい新しいセルフイメージ、コンフォートゾーンに浸ればいいのでしょうか。そのおおよその目安について書こうと思います。苫米地英人さんの言葉があなたの人生を決める、でも目的的志向についての重要性が書かれています。ルータイスのアファメーションの目的志向原則1と同じ部分で苫米地さんは下記のように書いています。
心の準備とは、人生のゴールのイメージに自分をなじませることです。ルー・タイスがいうように、すべての意味ある永続的変化は内から始まり外に広がっていきます。変化は、頭の中での想像に始まり、その後に、現実世界に広がっていくということです。人生のゴールを達成したときを想像してみてください。そのときのあなたは、現状のコンフォートゾーンとはまったく異なる、遠く離れたコンフォートゾーンにいます。と、書いています。重要なポイントは
コンフォートゾーンとは、心地よく感じ、ごく自然に行動や思考ができるゾーンのことです。ゴールを達成したときのあなたは、たとえばお茶を飲むときも、駅前の喫茶店ではなく、たいへん高級な会員制クラブのラウンジで飲んでいるはずです。また、そのラウンジで日常的に情報交換する相手は、大企業の重役だったり、中央省庁や外国大使館の然るべき人物だったり、ニューヨークタイムズやヘラルドトリビューンといった海外紙の日本支社長だったりする可能性があるはずです。
つまり、ゴールを達成したあなたにとって、そういう場所や環境こそが、一番快適で自然にふるまえる新しいコーンフォートゾーンになっているわけです。「いま、現状のコンフォートゾーンにいるあなたは、この新しいコンフォートゾーンにいる自分のイメージに強いリアリティを与えることができますか?「そんな自分の姿を考えるのは、なんだかこそばゆい」と感じるのではないでしょうか。もし、そう感じるなら、あなたがまだ新しい自己イメージを獲得していないことが原因です。
「そんな自分の姿を考えるのは、なんだかこそばゆい」と感じるのではないでしょうか。もし、そう感じるなら、あなたがまだ新しい自己イメージを獲得していないことが原因です。です。あなたが月給20万を200万にした時、あなたには部下が10人いて尊敬されているかもしれません。新しい職場でバリバリ責任感を持って働いているかもしれません。顧客の要望に対して「任せておいてください」と自信たっぷりに話をしているかもしれません。
少なくとも月給20万を200万にしようと思ったら(200万を2000万でもいいです)今よりも遙かに高い価値を提供し、リスクを負い、挑戦し、知識も沢山あることでしょう。それらを楽勝でこなしている自分、そしてそれに見合った対価を受け取って誇らしい自分というのがある筈です。それをしっかりイメージしているでしょうか?それをしっかりイメージしないまま挑戦をしても最初だけはやる気があってもモチベーション、エネルギーが続かず尻切れトンボになってしまいます。
新しいセルフイメージを獲得し、新しいコンフォートゾーンを手に入れ、新しい自分が設定したゴールを達成するには、まずその状態を解消する必要があります。古いコンフォートゾーンから抜け出し、新しいゴールに相応しい新しいコンフォートゾーンを獲得してから行動することが大切です。何度も言いますがそうでなければエネルギーは続きません。やる気が続かず、下手をすると古いコンフォートゾーンに戻るために大失敗をやらかしたりしてしまいます。まずは、その新しいコンフォートゾーンで快適にふるまうセルフイメージをつくりあげるためにアファメーションに浸るのです。
とにかく重要なのは行動する前に自己イメージを作る事です。行動することではなく、自己イメージをつくることが先です。新しい行動を起こしている最中も常にこれを意識してください。何度も何度も古いコンフォートゾーンが引き戻そうとするので新しいコンフォートゾーンに浸ってください。特に新しい挑戦をしている人は新しい挑戦をしている最中に何度も何度もこれを実践してください。そうすればあなたは自然とモチベーションを手に入れます。
殆どの人は人生のゴールを達成するために、先に行動を起こしてしまいます。これは失敗の道であり、尻切れトンボ、悪い場合は古いコンフォートゾーンに戻るために大失敗をやらかします。すぐ行動を起こそうとすれば、新しいセルフイメージを固められないまま、新しい状況に飛び込みます。
そうするとどうなると思いますか?そういう人の特徴的なセルフトークが
「どうすればいいか」
です。どうすればいいか?どうすればいいか?どうすればいいか?どうすればいいか?ばかりを考えるようになるのです。
売上を上げる為にどうすればいいか?
痩せるためにどうすればいいか?
会社を大きくするためにどうすればいいか?
人を雇うためにどうすればいいか?
営業マンならアポを沢山取るためにどうすればいいか?
転職を考えているなら条件に見合った転職先を見つけるにはどうすればいいか?
どうすればいいか、ばかりを求めるようになります。当たり前ですが新しいコンフォートゾーンに浸っている人はそのようなことは考えません。古いコンフォートゾーンにいるから方法が見つからずどうしたらいいのかがわからないのです。このような状態では、自分が選択したゴール設定だとしてもエネルギーはでません。新しいセルフイメージを獲得するために、最初にまず心の準備をしてください。
特にこれを書いたのは日曜日ですので、月曜からどうすればいいか?と考えている人はそんなこと考えても無駄です(笑)
新しいゴールを達成したときに自分がいる場所、自分が身につけているスキル、話をする人々、その人達の反応、自分の行動、態度などをひとつひとつ想像して浸ってください。そして、その新しいセルフイメージ、コンフォートゾーンに強いリアリティを感じていれば自然とモチベーションは上がって行くでしょう。
少なくともこの文章はちゃんと書かなければならない・・・とおもって書いていません(笑)お金をもらってもいいレベルの文章を書いている自信がありますが無料でも書きたくて仕方ないのです。それが私のゴールから見て相応しいことだと私のゴーストが囁くのです。(攻殻機動隊を使ったギャグです)
と言うわけでモチベーションアップに悩む皆さんのために書きました。更に深く学びたい人は下記の動画をどうぞ。
コーチング モチベーションアップについて。上げていいモチベーションと上げてはいけないモチベーションについて
追伸
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今日も読書!
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学で講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。コーチングと読書を通じて色々な可能性をみんなに伝えていきたくてこのチャンネルを運営中。月1,500冊以上の読書をして、それとは別腹で漫画も毎月数百冊読む。趣味はパイプ、葉巻、ドライブ、喫茶店&本屋巡り。
清水有高プロフィール詳細
清水有高プロフィール
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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