2018.05.10 THU - 速読多読コーチング
お金を稼ぎたかったら日本に存在する収入が上がらないガラスの壁を見抜こう。壁がわからないと破壊することもできない。
・学歴による格差がある
・企業規模による収入の格差がある
この環境が産む格差により低学歴の人間は日本で相当貧乏になりやすい。この事実に対して『ブルジョワの豚め!革命だ!』と言っても無駄。格差がとか、搾取がとか、政治が・・・と言ってもしかたない。長期的にはそういう視点を持って投票活動をしていくことが大切だけども、短期的にはそもそもこういう環境を理解した上でどのように稼いで行くかと言うことを考えた方がいいのです。
まず、学歴による格差。平成 27 年賃金構造基本統計調査の概況によると大学、大学院卒の平均年収は402万円。それに対して高校は平均年収288万円。これは男性の場合です。
次に企業規模における収入格差は大企業の平均年収は387万円。これが小企業だと288万円。これも男性の場合です。つまり大学を卒業して大企業に入るのが一番構造的には収入が上の方になりやすい、という環境があるのです。ちなみに清水さんは大学卒ではありますが大企業に勤めたことはありません。新卒で入った会社なんて社長と社員私だけ、と言う状況だってありました。
参照 平成 27 年賃金構造基本統計調査の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2015/dl/13.pdf
では、大学卒業して大企業行けばいいのか、と言えばなかなかそうはいきません。5,000人以上の大企業に入ろうと思ったら良い大学に入ってないとかなり厳しいのです。リクナビなどを運営してるリクルートワークス研究所によると5,000人以上の大企業のの新卒の有効求人倍率はなんと0.37倍。それに比べて300人以下の新卒の有効求人倍率は9.91倍。小さい会社に比べてでかい会社は約27倍も入るのが大変なのです。
こういう所に入ろうと思ったら最低でも4大卒。それも偏差値最低でも50後半。できれば偏差値60超えて70近く、東大京大早稲田慶應じゃないと厳しいでしょう。
参照 第35回ワークス大卒求人倍率調査
http://www.works-i.com/pdf/180426_kyujin.pdf
つまり、この日本で構造的に収入が入りやすい地位に行こうと思ったら高校三年生の大学受験の時に決まる、という事です。大学受験でどういう大学に行くか?でその後の人生が決まるのです。現実的にはどの高校に入るかで受験勉強の環境が決まりますから、中学校時代の勉強意識によって収入は構造的に決まってしまう、という事です。
1,000人以上の大企業に勤めている人間の大卒の退職金を含めた生涯賃金は3.8億円以上ですが、100人未満の企業に勤めている高卒の生涯賃金は2億円程度です。ここに1.8億円もの差が出ているのです。サービス残業、有給取得率、各種制度を比べると実際にはもっと差があるでしょう。45年間働いたとすると1,000人以上の大企業の大卒者は平均年収844万円です。100人未満の高卒の平均年収は444万円です。
かたや2倍近い年収をゲット出来て有給取得率も高い。かたや年収は半分で有給取得率も低い・・・これが中学校時代や高校時代の勉強で決まるなど誰が教えてくれるのでしょうか。私なら高校時代にこんなこと教えられたら必死で勉強しましたね(笑)
参照データ ユースフル労働統計 2017 生涯賃金など生涯に関する指標
http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/2017/documents/useful2017_21_p304-348.pdf
では学歴もない、正社員でもない、大企業にすら勤められてない人はどうすればいいのでしょうか?それはゴールを設定することです。このブログをここまで読んだのならこの身もフタも無い現実を見たはずです。その上で稼ぎを増やしたいというなら自分でゴール設定をすることです。それは生涯賃金10億円でも何でも構いません。ゴールと現状のギャップがエネルギーを産み出します。
多くの人はこの構造に気付かないまま不平不満を漏らしたり、稼ぐぞ〜と言ったり、転職をしたりします。それはあまり意味がありません。現状をちゃんと認識できてないのでエネルギーが出ないのです。現状の悲惨さを理解できなければゴールに向かうエネルギーすら産まれずフラフラと様用だけになってしまいます。
自分がどれだけ太っていても、結局ダイエットしようと思ったら今の体重を把握するしかありません。それに目を向けずに何となく痩せたいと思っても意味が無いのです。このブログを読んだ人は現状の環境を理解した人です。そういう人こそ成功していく人でしょう。
私がいつも思うのは引き寄せの法則や願えば叶うという安易な自己啓発に流れる人達はこういう環境を見ずに可哀想だなと思います。しかもどうせ願うなら全体の格差を是正するくらいのデカい願いの方がいいのにそれをしてる人もいません。
どういう人が安易な自己啓発に流れるのかというと、こういった構造が見えてない人達ではないかと思います。そういう人が大企業で働いてる人達を見て「どうして自分はこんなに頑張ってるのに貧乏なんだろう」とストレスを溜め、そのストレス解消や一発逆転を夢みて願えば叶う、というものに流れているのではないでしょうか。
この年収格差の構造が見えていない人にとってはまるでガラスの壁があるように頑張っても頑張っても前に進めない、収入が増えない・・・と苦しむでしょう。そんな状況で『願えば叶うよ』『思考は現実化するよ』と言うのは福音でもあります。実際はインチキなんですが・・・(笑)
この構造上の年収格差は引き寄せの法則とかではどうしようもありません。自力でなんとか考え、解決していくしかないのです。一番手っ取り早いのは無駄遣いをやめて節約することでしょう。なんとも地味な話だと思うかもしれませんが私はそれが今すぐ出来る最高の手段だと思います。
ちなみに日本に大企業は1万社ほどいてそれが約1,400万人雇用しています。中小企業はそれに対して385万社あり、約3,200万人が雇われています。
この構造上で一番の勝ち組はこの大企業1万社の中で雇用されていて、正社員で、男性で、有名大学卒業者という条件を満たしている人達です。有名大学、と言うのをどれくらいにするかわかりませんが50-100万人くらいしかいないのではないでしょうか。安易な自己啓発に流されてしまう人達は心のどこかでこの勝ち組に憧れ、嫉妬、苛立ち、しかし自分は無理・・・という複雑な思いを抱えている人達なのかもしれません。その思いを何とか解消したくて願えば叶う!と叫びたくなるのかもしれません。
参照データ 中小企業庁 中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H26/PDF/06Hakusyo_part3_chap1_web.pdf
そういえば私もナポレオンヒルから引き寄せの法則まで様々な自己啓発にハマりましたが、正社員、有名大学卒業、大企業勤務でそういうのにドップリつかっている!と言う人を見たことがない・・・(笑)
ただ、この構造を理解したとしても、私を含めて今から高校時代に戻って受験勉強を頑張って東大に入学して大企業へ行く・・・何てことは出来ません(笑)この環境を理解し、憂さ晴らしのような安易な自己啓発に頼らず、自らの知恵と勇気で現状を見つめて乗り越えていくしかないでしょう。
そんなパワーなんて湧かない!と言う人はむしろ救いがあるかもしれません。別にのんびり節約しつつ生きたらいいじゃ無いですか。何の問題もありません。むしろそっちの方が幸福かもしれないくらいです。このブログを最後まで読んだ人凄いですよ。真面目です。現実に目を向けています。それだけで1つ成功する要素を備えているでしょう。今日も読書!
追記 関連するライブはこちらです。おすすめです。
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今日も読書!
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学で講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。コーチングと読書を通じて色々な可能性をみんなに伝えていきたくてこのチャンネルを運営中。月1,500冊以上の読書をして、それとは別腹で漫画も毎月数百冊読む。趣味はパイプ、葉巻、ドライブ、喫茶店&本屋巡り。
清水有高プロフィール詳細
清水有高プロフィール
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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