2018.03.13 TUE - 速読多読コーチング
少しだけ気力が復活しました。複雑な世界で生きるのに必要な羅針盤とは何か?それは自分が人生で何をやりたいか、という事だ。
睡眠や生活を除くと読書、趣味、仕事、一月万冊という清水さんの日常の大きな占める4つの活動の内この2週間は生活、食事、睡眠、趣味以外は全てストップしていたような状況でしたがようやく昨日の月曜日から仕事に復帰できました。昔は上場企業の役員とかも兼務してましたが、今はどこの会社の非常勤役員などもしてないので幸い自分の裁量で休む事が出来ました。
相変わらずショックを受けたままですが仕事に戻ろうと思う気力が湧いてきたのも事実です。2週間ほど休ませて頂いたお陰なのと私自身が『とても辛くて動けない』と正直に伝えた結果、皆さんからあたたかい言葉と支援を頂いたお陰です。本当にありがとうございます。もう少ししたら一月万冊のライブも復活すると思います。
この2週間自分の意思で休むというのは本当に勇気が必要でした。金では何ともならない心の傷があっても仕事はするべし、という世間の空気が世の中に充満しているからです。無論、それを受け入れるのも自分自身で、それを拒否するのも自分自身です。それでも経営者であり、元来仕事好きな私にとっては休むという選択を取ると言うことは勇気のいることでした。
また、辛いことがあったからこそ日常業務に忙殺されて心の傷を無視したいという欲求もありました。それでも敢えて今回は休む事により受けた自分のショックと向き合うことにしました。それで何かが得られたのかというとわかりません。わかりませんが仕事を休んで自分の受けたショックに向き合うことは無駄では無いと思います。
効率重視、お金重視で考えればショックを無視して仕事に忙殺される方が遙かに都合がいいのです。どのようなことがあっても仕事をしてる方が楽です。日常業務をすると思考はある意味麻痺し、ショックを受けたことを忘れることが出来ます。また、仕事をすればお金も入ってきます。お金と効率を重視するなら仕事をするのはなんと楽で大切なことなのだろうと感じました。
では、一般的に世間で辛いことというのは例えばどのようなことだろうか?と思って最初に思いついたのが家族の死でした。そして、世間で一般的に辛いとされてるこのような出来事は法律によってどのように解釈され、労働基準法の中に組み込まれているのだろう、と考えました。
それで調べてみたのですが、何と労働基準法には例え家族が死んでも労働者に休暇を取らせる義務が無いと言うことです。ただし、日本の商習慣上労働基準法には定められていないけども就業規則によって一親等(一親等・・・父母・配偶者の父母・子・配偶者の子)が死んだ場合は2〜7日間の休みを取って良いと定めてるところが多いのも事実のようです。
これ少なすぎるのでは無いか?と思います。配偶者や子供が死ぬという経験を私はしていませんが配偶者や子供が死んでも2〜7日間しか休めず、そして仕事に戻れ、という事です。しかもそれに法律の根拠は何も無いのです。重大な心の傷を負っても働け、というのはあまりにも辛いことです。
しかもこれは労働者だけの話であって経営者は何もありません。赤字でお金が無ければ親が死んでも子供が死んでも次の日から働け、休んでもいいがそれで会社が潰れたら自己責任、知るか、と言う態度なのです。資本主義としてはとても正しい態度ですが恐ろしさを感じます。
現実問題として中小企業の経営者として人手不足の中、誰かが欠けるというのは例え1日でも辛いことです。何より多くの経営者自身が例え親が死のうが子供が死のうが葬式が終わった次の日から働いています。私はそういう人を知っています。労働者側も有給全て使っていいとか、有給が無くなっても1ヶ月無給にして休んでいいと言っても現実問題として貯金が無いと休む事も出来ないでしょう。更にいえば貯金があっても貯金がただ減るだけ・・・という事のストレスに耐えて休む事を優先できる人は更に少ないと思います。
法律も仕事やお金重視で作られていて、世間の空気的にも仕事やお金重視で作られている。そして何より本人自身が心のショックを受けても、ショックを忘れたりお金が減ったり評価がなくなる事への恐怖から休む事より仕事を優先してしまう。社会や会社が法律で休んでも良いようにしろとか、言っても何より私自身にも『仕事に早く戻りたい』という欲求があったようになかなか難しい話でしょう。誰もが心のショックを受けたらとにかく日常に戻りたいと思うのもわかります。それでもショックを受けたら立ち止まって考える、休む、という事を重視しようと私は思いました。
それによって何が得られるのか?休む事によって何が得られるのか?という自問自答が産まれるのですが、その問いかけ自体が恐ろしく効率重視の世界観に基づいた価値観だと感じました。
○○をしたら××を手に入れられる
という発想自体があまりにも効率重視の世界観です。そもそも世界は複雑に出来ていて、AをしたらBとなる、というほど単純に出来ていません。複雑に絡み合った関係性が何かを産み出すのです。その複雑に絡み合った関係性の数は10では効かず、100、1000、10000と無限に増えます。言わば我々は常に無限に増える可能性のある○次方程式を解くような世界を生きています。それなのに何故か1+1=2になるはずだという思い込みを生きている。この思い込みはとても恐ろしいものだなと思いました。
もし、人生が
○○をしたら××を手に入れられる
という単純な図式で出来ていると思い込んで生きていたら
なぜ○○をしたら××を手に入れられるのに手に入らないのだ
と悩むことになります。学歴を手に入れたからいい就職先にありつけるはず、資格を手に入れたから収入が増えるはず、結婚をしたから幸せになるはず・・・などです。このような考え方をしていたら複雑に絡み合った現実世界との齟齬に苦しみ、生きづらくなって当然です。
例えば太陽と地球と月の公転軌道を正確に計算することすら難しい、というのは18世紀にフランスの数学者のポアンカレが証明しています。これは三体問題といって有名な話です。他にもゲーテルが不完全性定理を説いて世の中に完全に無矛盾な論理は存在しないと言っています。安冨歩東大教授に紹介された上田睆亮さん(元京都大学名誉教授)も不規則遷移現象で似たような事を話されています。仏教のお釈迦様もこの世は縁起で出来ていると唱え、無限の縁起の中の関係性によって世界は成り立っていると説きました。
にもかかわらず、何故か我々の社会、とくに資本主義のルールは
人間は合理的である
安い商品を買う
という単純な足し算とも言える簡単な方式を無理矢理当てはめて世界を運用しようとしていて、それに人間が合わせて苦しい思いをしています。一体どうすればいいのでしょうか。しんどいことがあった時に立ち止まって休めばいいのでしょうか。それもわかりません。こういう時こそ
○○を解決するためには××をすればいい
という単純なものにすがりたくなります。結局状況を見つつ、自分の心身の状態を見ながら1つ1つ考えて行くしかないのです。その時に必要なのは私の今の答えでは『人生で何をやりたいか自分で決める』という事です。どうしたいか、何をしたいかは自分で決める。これがとても大切なことで複雑な世界の中でどう生きるかの1つの羅針盤になっています。ただ、羅針盤であって解決策ではなく、荒波が来たり、大きな渦があったらその都度考えて臨機応変に対応して行く必要があります。
とても辛い大変なことがあった時だからこそ、単純な何かにすがりたくなる、日常に回帰したくなるからこそ立ち止まることが大切なのかもしれない・・・位を思った今日でした。今日から会社経営の仕事には戻りますが一月万冊のライブ活動は大変エネルギーを使うのでまだお休み中です。そんな中、あたたかい皆さんの声に本当に支えられております。ありがとうございます。
写真の私は少し前にいつもの違う場所で自然に触れようと思って出かけた際の写真です。
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今日も読書!
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学で講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。コーチングと読書を通じて色々な可能性をみんなに伝えていきたくてこのチャンネルを運営中。月1,500冊以上の読書をして、それとは別腹で漫画も毎月数百冊読む。趣味はパイプ、葉巻、ドライブ、喫茶店&本屋巡り。
清水有高プロフィール詳細
清水有高プロフィール
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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