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2014.04.05 SAT - 読書ブログ

健康の基準は国家次第?人間ドックの新基準からニュースを裏読みする

血圧やらコレステロールの数値などの新基準が発表された。それは今までよりも大幅に緩和されたものになるらしい。どういうことかというと『今までの基準だと不健康、病気とされていた人が新基準だと健康と判断される』ということだ。なんだこれ、と思った。健康かどうかなんて自分が一番分かるだろう。自分の身体のことは自分が一番実感しているはずだ。本来、それが一番なのに、健康かどうかは第三者機関が決めることになるらしい。これってものすごく恐ろしいことではないだろうか。

例えば基準をドンドン緩和していき、殆どの国民は健康である、と国家が定めたらどうなろうだろうか。答えは簡単で国家が国民に対して払う医療費が下がる。逆に、健康なのに基準をドンドン厳しくして、殆どの国民は不健康である、と国家が定めたらどうなるだろうか。答えは簡単で国家が国民に対して払う医療費が増える。社会保険や国民健康保険の金額は下げずに、健康の基準だけ緩和したら国家の収入は増えるが、コストは下がる。おお、少子化に向けて保険料が下がる日本国政府にとっては最高の判断といえる。そのための変更だろう・・・と考えるのは裏読みしすぎか?(笑)少子化で保険料の総額は減るからコストも減らしたい。高齢者の医療保険や難病患者の保険基準はどんどん厳しくなってる。今までは安い金額で病院に行けたのに、どんどん高くなっている。健康な人を増やすための変更なのか?それとも、これは国家の都合なのか?そんなことを裏読みしたくなる。

でも、健康かどうかなんて本来自分が一番分かってるはずだ。それなのに『健康かどうかは国家が定めた専門家、国家資格を持っている医者が決めるのだ』という意見に洗脳されてそれに振り回される。私としてはそれが一番不健康だと思う。メタボ判定というのが一時期流行ったけど、あれだってかなり乱暴な意見だ。医学的根拠が本当にあるのかというとちょっとあやしい。

個人の健康だけではなく、地球が健康かどうか、と言う基準も国家次第だ。エコ、という概念も国家が左右する。エコカー減税というのがあったけど、実際プリウスがエコでも何でも無い事なんてGoogleで少しでも検索したら分かることだ。それでも、国家はあれをエコと決めた。そこにお金を動かしたいからだ。健康という基準は国家が定めることになった。

健康だけじゃない、人生における幸せも国家が定めている。文句を言わずに働き、しっかり貯金し、住宅ローンで家を買うこと。これが幸せな人生だ、と国家は宣伝し続けている。1億人以上も日本人がいるなら幸せの数だってそれくらい多種多様の筈だ。それでも国家は『これが幸せですよ』『これが健康ですよ』『これがエコですよ』と決めてくる。今回の人間ドックの新基準については日経新聞だけではなく、色んな新聞で一気に掲載されている。私はテレビを見ないから分からないけど、テレビでもニュースになっているのだろう。北朝鮮の報道と殆ど変わらない。

健康も、幸せも、なにもかも自分で決めるのがいいじゃないか。でもね、その自分で決めるためには知識が必要だ。頭のいい官僚や政治家達、こういう仕組みを考える人達は間違いなく読書をしている。日本人の平均読書量よりも確実に読書をしている。月10冊以上は読んでるだろう。だからこそ、読んでない人を誘導できる。ということは健康も、幸せも、なにもかも自分で決めるのがいいじゃないか、を実現するためには彼らよりも知識を増やすしかない。彼らの都合に流されることなく、確固たる自分の基準を持つためにも大量の知識が必要だ。健康のためにも読書は大事、そんなことを今日ニュースを見て思った。

写真の記事は日経新聞の記事より引用。

nikkei20140405
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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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