2016.04.26 TUE - 読書ブログ
目標達成出来るゴール設定の仕方について
ゴールは自分中心では無く他人のため、それも多くの人のためにする。
ゴールはWant toで自分の本音にフタをしないこと。
です。この二つが成り立っているとゴールはエネルギーを生んでくれます。ただ、ゴールは何個合ってもいいので、例えば趣味のゴールなどは自分が楽しむだけのゴールであってもいいでしょう。ただ、私に相談しに来る人達の中でどうしても
ゴールは自分中心では無く他人のため、それも多くの人のためにする。
ゴールはWant toで自分の本音にフタをしないこと。
がしっくりこない人が多いので説明をしたいと思います。
参考図書
悩みを幸せに変える法則
頭のゴミを捨てれば脳は一瞬で目覚める
夢が叶う脳
いずれも苫米地英人著
まず、自分中心のゴールを持っている人は上手く行くわけがありません。恋愛のゴールが本音ベース『とにかく自分の性欲を満たすこと。自分の自己顕示欲を満たすこと。自分の安心感を得ること』だとしたらそんな人の遺伝子は絶滅した方がいいでしょう(笑)じゃあ、かりそめでもいいから『相手の喜ぶ事をする』のをゴールにしても本音じゃ無いと徹底的に人間はそれをやろうとしません。
仕事のゴールでもそうです。ゴールが『とにかく自分が出世したい。自分が褒められたい。自分の報酬を上げたい』ならそんな人は会社にいては迷惑です。とっとと辞めちまえ!と思います(笑)最近起きた三菱自動車の不正も、東京電力をはじめとする原発問題も根底に『自分達だけが良くなればいい』という自己中心的なWant toの追求でしょう。その結果、社会に大きな害悪となって横たわっています。ああいうのを見て『俺も自己中心的なWant toで楽して利権をすすりたい!』と思うのも自由ですが私はオススメしません。
ゴールは自分中心では無く他人のため、それも多くの人のためにする。
ゴールはWant toで自分の本音にフタをしないこと。
自分中心ではないのに、自分の本音にフタをしない
この感覚を恋愛で例えるなら『自分が見返りも無く愛してると言ったら恋人の喜ぶ顔が見れた』という感覚でしょうか。愛してると言ったら自分が好かれる、とかそういう煩悩抜きで言ったら喜ばれる、と言う感じです。言葉や物、プレゼントやお金をあげて喜ばせようというのでは無く、純粋にあげることだけが楽しい、というそういう感じです。こう言うと利他的精神のようですがこれは自己犠牲が伴うと駄目なのです。自分はしんどいけど相手が喜ぶためにする、では長続きしません。言う事自体、あげる事自体がもう、嬉しい。そしたらついでに相手も喜んだ、みたいな感覚です。
仕事もそういう意味では自己犠牲は駄目です。ありきたりな言い方になりますが、お客さんが喜んでくれる顔を見て嬉しいな、と思って仕事を続けたら結果的に上手くいった。そういうイメージです。出世したいから、営業成績を良くしたいから、怒られたくないから・・・お客さんに笑顔になって貰えると嬉しい、では上手く行かないのです。
ゴールは自分中心では無く他人のため、それも多くの人のためにする。
ゴールはWant toで自分の本音にフタをしないこと。
とはいえ、まだこれがしっくりこない人もいると思います。自分がやりたいことは自分が成長したい、上手く行きたいことで他人のためというのに臨場感を感じにくい・・・と感じる人もいるでしょう。
でも思い出してみて下さい。あなたはどうしてこの文章を読めるようになったのでしょうか。おぎゃーとこの世に産まれてこれたのは、どんな親であっても親がセックスしてくれたからです。その後、親が育ててくれなくても誰かが育ててくれたからここにいる筈です。
小学校も、中学校も色々問題は抱えていますが、誰かが税金を払ってくれているから成り立っています。もし、これを読んでいるあなたが私立の小中学校に通っていたならなおさらそのお金は誰かが出してくれたのです。
1年間で一人あたりの子どもに使われる税金の金額きんがくを紹介すると…
小学生は一人当たり約84万8000円、中学生では一人当たり約97万9000円、高校生(全日制)では一人当たり約91万3000円が使われています。
財務省HPより
https://www.mof.go.jp/kids/gakusyu_a_html/jp_03.html
あなたが、そして私も、誰かが税金を払ってくれなかったらこうしてまともに文字を読むことも書くことすら出来ませんでした。小学校は6年間なので508,8万円かかり、中学校は3年間なので293,7万円かかり、高校全日制で3年間273,9万円かかります。合計すると約1,000万以上の税金が投入されています。誰かがこれを負担してくれていたから私たちは『当たり前の様に読み書き』が出来るようになりました。
無論、この1,000万円以上かかる小中高の税金についての使い方には色々問題があるでしょう。1,000万以上という予算が少ない!という意見もあれば多すぎる!という意見もあり、無駄が多すぎる!という意見もあるでしょう。その意見は合っても全く問題ありません。ただ、日本人なら1,000万以上誰かが払ってくれたから当然の様にこの文章が読めています。
私は母子家庭だし、中学校は不登校でした。更にいえば高校は通信制で、大学だけ地元の国公立に通いました。そういう意味ではこの税金の使い方について色々文句を言いたい実体験が沢山あります。それでも、誰かが払ってくれたことに関してはありがたい事だね、と思います。ありがたい事だね、でも、今の使い方には意見をしたい、は合っていい。
ゴールは自分中心では無く他人のため、それも多くの人のためにする。
ゴールはWant toで自分の本音にフタをしないこと。
がしっくりこない、と言うのは少なくとも子供の頃、自分がしてもらったことを冷静に見つめて、それ以上は社会に貢献したい!と思ってもいいのでは無いでしょうか。いや!自分は親から産まれた途端捨てられて、赤ちゃんの頃から自力で生きてきて、小学校も中学校も高校も一切利用してない!という人がいたらこの理屈は当てはまりませんが・・・そんな人はいないでしょう。
自分が子供の頃、1,000万以上誰かが払ってくれたから読み書きが出来ている、という視点がスコトーマの人はどんな人でしょうか。少なくとも、私たちがおぎゃーと産まれて成人するまでに色んなお金を誰かが払ってくれています。子供を産むと補助金が下りますし、成人するまでに病院に行っていたらそれも誰かが稼いでくれて維持出来ている国民保険・社会保険制度の中で病院に行けたわけです。子供の頃に街の治安を守ってくれている警察官、消防署その他諸々も誰かが稼いでくれた税金で成り立っています。無論、そういう社会インフラの制度を守る税金の使い方に色々な無駄はあるでしょう。それは別の問題としてとりあげていいですが、今回は別の話です。
自分が赤ちゃんから成人するまで、家族以外にも色んな人に助けられてここに存在しているのは事実です。おぎゃーと産まれて誰の助けも借りてない、そんな人はいない。なんせ、小中高にかかる維持費だけでも一人あたり1,000万円です。税金だけでも下手したらおぎゃーから成人まで一人あたり5,000万くらいかかっているかもしれません。それに追加して家族が養育費を出してくれています。
文部科学省によると
図表1-1-1のケース1からケース6に示されているとおり,大学卒業までに各家庭が負担する平均的な教育費は,公立の幼稚園から高校まで在学し国立大学に進学した場合が約1,000万円,それらが全て私立の場合で約2,300万円に上ります。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab200901/detail/1296707.htm
税金以外で親や家族が負担してくれた教育費は1,000〜2,300万円。これに衣食住を維持するお金を加えると一人あたり1,500万くらい追加でかかります。教育だけでも私たちが大人になるために社会が税金として負担してくれるお金が1,000万以上。その上で家族や親戚が負担してくれたお金が1,000〜2,300万円程かかります。合計すると2,000〜3,300万円です。下手すると社会と家族で子供が安心して大人になるために一人あたり1億円かかってる人もいるかもしれません。でも、どれだけ安く見積もっても4,000〜5,000万円はかかっています。
私たちは誰かが『はい、5,000万円あげる』『1億円プレゼントする』と言ったらすごくビックリするはずです。それをすでにもらっています。
ゴールは自分中心では無く他人のため、それも多くの人のためにする。
ゴールはWant toで自分の本音にフタをしないこと。
このゴール設定の大前提で悩む人はまずこれを思い出してみて下さい。私たちは既に5,000万円〜1億円、誰かにもらっているから大人になれたんです。それが全てスコトーマに入り『自分が成長したい』『自分が幸せになりたい』という人のゴールなんてぶっちゃけ叶わない方がいいでしょう(笑)というか、本音ベース自分優先の人のゴールは抽象度が低いのでエネルギーも出ないし、上手く行きません。仮に上手く言ったとしても、原発事故のような突発的な何かによって突然破綻します。
私たちは既に5,000万円〜1億円、誰かにもらっているから大人になれたんです・・・と書きましたが、これは日本だけの視点です。私たちが子供の頃であれば、中国やインド、発展途上国の人達が日本などの先進国のために安い給料で使い勝手の良い物を沢山生産してくれたはずです。日本だけでは無く、世界レベルで見たらいったいどれだけの人の助けによって私たちは『ゴールを設定したい』と悩めているのでしょうか。どんだけ贅沢な悩みをしてるんでしょうか。
更にいえば、世界レベルまで押し広げてもそれは所詮人間社会の話だけです。この宇宙、地球、自然環境がどんな風に産まれて酸素を作り、水を共有し、資源を産んでくれていたか・・・まで考えるととてつもない関係性があったからここに私たちは存在出来ているのです。
それを全部無視、スコトーマに隠して『自分が成長したい』『ゴールを設定したい』という人は残念ながら上手く行きにくい。
最低限、
子供から大人になるまで育ててもらった人達に何か恩返しをしたいな、彼らが喜ぶ事は何だろうか。そしてもっと喜ばせるために社会の在り方に何が出来るだろうか。大人になるまでに地球や自然の資源を使ってきたけど、これからも豊かな自然が維持出来るためには何が出来るだろうか・・・
という思考があった上で
自分も成長したいな。自分も幸せになりたいな。
ならいいと思います。そして、そういう人は視点が高いので色々なことに気づくだろうし、自分だけの人よりも色々な人に応援されるでしょうから結果的に成功します。自分だけの成功、本音ベースで自分以外の成功を望んだとき、それはもう成功してるようなものなのです。
参考図書
悩みを幸せに変える法則
頭のゴミを捨てれば脳は一瞬で目覚める
夢が叶う脳
いずれも苫米地英人著
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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