2014.03.11 TUE - 読書ブログ
3年目の3月11日 各種新聞一面まとめ 東日本大震災と原発事故関連 朝の速報
朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、東京新聞、読売新聞、日本経済新聞、ウォールストリートジャーナル日本語版、ロイター通信の3月11日をチェックしてみた。結論から言うと日本の新聞はどれも似たような記事ばかりだった。そして、外国の新聞(厳密には時差があるからまだ3月10日の地域もあるけど)の日本語版のウォールストリートジャーナルの一面は一言も震災について触れられてない。ロイター通信の日本語WEBには原発関連記事が多いが原発賛成論も多い。
ウォールストリートジャーナル日本語版より引用。ウォールストリートジャーナルは震災についてはどうでもいいみたいだ。それよりもSTAP細胞の論文の件が大きく取り沙汰されている。世界にとって日本の震災問題はどうでもいいのかもしれない。一方、ロイター通信には二つの原発関連記事が掲載されていた。
色々書いてあるけど、私は東京電力は頑張っているよ、と言う記事に見えた。
極めつけはこっちだ。未だに地球温暖化問題を引っ張り出し(アメリカと日本は大寒波に襲われていて、そもそも地球温暖化問題なんてデータの改ざんだった、という意見が主流を占めつつあるのにもかかわらず、だ)、中国やインドのエネルギー問題を解決するためには原子力発電が重要である、と言う記事やコラムが掲載されている。
日本の新聞記事については非常に情緒的な記事が多かった。震災でこんなに大変な思いをしてる人がいる、とか、まるで短編小説のように震災被害者を描いている。それも必要なのかもしれないけど、どちらかというと一歩先を目指して欲しい。新聞に求めるのはテレビ欄と短編小説ではない。ジャーナリズムだと私は思う。日本の新聞の一面はどれも似たような感じで、海外のメディアは震災について忘れているかのような振る舞いか、原子力は必要だ!という記事が多い。中でも凄いな、、、と思ったのは
新設される原発が最新の安全基準に従い建設され、国際的な監視体制によって、事故発生の見込みが薄いことが保証できれば、米印間の協定は「大勝利」となる。このような2国間の大きな影響を与える取り組みは、京都議定書をめぐる多国間の論争に終止符を打ち、環境には持続的にプラスの影響を与える可能性がある。ロイター通信より引用
の文章。『新設される原発が最新の安全基準に従い建設され』って、福島原発もそういう触れ込みでしたが・・・何十年も何兆円も掛けて安全だ!絶対に安全だ!!と言い続けてきたよ。更に汚染水問題がとてつもないことになっているのに『環境には持続的にプラスの影響を与える可能性がある』ってもう、流石としか言えない書きっぷりだ。原子炉メーカーや電気会社がビジネスや利権を考えて原発は素晴らしいというのは別にいい。それは彼らの自由だし、ポジショントークだし、いくらでもいえばいい。健康食品を売る会社が、自社商品をいくらでも宣伝で良い様に言っていいのと同じだ。でも、メディアやジャーナリズムは『それ、本当か??』という視点で調べて欲しい。
まだ、時差の関係でワシントンポストやニューヨークタイムズなどは更新されていなかった。取り急ぎ、日本語版だけアップしてまとめてみた。私達はこうしたメディアに囲まれている。私はこうしたメディアだけに囲まれて情報を判断すると偏った意見のみを受け入れることになりかねないと思う。そのためにも読書をして、しっかり情報を収集し、情報を自分自身で判断し、自由に決断できる人になるためにも今朝も読書をしたいと思う。
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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