2014.03.08 SAT - 読書ブログ

『空海から感じた千数百年前のWant toパワー』

苫米地さんが『空海はすごい!』という本を出されたので、空海関係の本を10冊ほど購入した。三教指帰と言う本が24才の空海の著作らしいのだけど、これが強烈だった。一言で言うと『とにかく書きたくて書きたくて仕方ない。書きたいことが溢れてくる。だから書く。書きたいから書く。書きたいから書いているから別に他人に見てもらおうなんて全く思ってない。そういうモノだと思って書いてない。ただ、私が書きたいものを書きたいから書くのだ!!』と宣言して書き始めている。

他の誰にも見せるつもりで書くわけではない、というのは本音だろう。要するに、書きたいから書くのであって、他人の評価など全く気にしてない。やりたいからやる、それが一番長続きするし、上達するコツだと私も読書が早くなるコツで言ってるけど、空海も書きたいから書いた。それが結局千数百年以上の時間を超えて評価される傑作になった。Facebookページなんて運営していると、いいね!が何件ついたか、と言う短期的な指標を見ることになるけど、正直、本気でやりたいからやっているならそんなことは気にならなくなる。本当に伝えたい事、抽象度が高い話題、まじめな話題ほど短期的ないいね!はつかない。でも、やりたいから私もFacebookページを更新している。

24才の空海の作品から

やりたいからやるのだ!!

というWant toのパワーをまじまじと感じた。正直、やらなければならないことなんて全くの価値がない。殆どの人は『やらなければならない事』に囲まれすぎて感覚が麻痺している。読書すらそうだ。読書は素晴らしいことだけど、仕事で出世するために読書をしなければならない、受験に合格するために読書しなければならない、となった途端に悲惨な読書になる。

とにかく、普通の人は感覚が麻痺していて『我慢してやらなければならないことをやるのが仕事だ、人生だ、勉強だ』となる。それが友達もそう言うし、親もそう言うし、先生も、上司も、同僚も、テレビもそういうのですっかりそれが正しい教え、状態だと勘違いしてしまってる。

空海の三教指帰にも書かれていたけど、間違った教え・状態をありがたがることを空海は『蓼食う虫が辛い蓼の葉を食うことに慣れて蓼が上手いと勘違いしている』『便所のウジ虫が糞まみれになって臭さに麻痺している』と痛烈に表現していた。

空海はお坊さんとして有名だけど、実際は芸術家、エンターティナ—、温泉の発掘、灌漑工事など八面六臂の活躍を見せた。おそらくこんなに多方面に才能を発揮できたのは、やりたいことをやりたい!ととことん追求したからだろう。やらなければならないという義務感ではここまで多方面に活躍できない。

この本を読んだら儲かるのか?
この本を読んだら賢くなるのか?
この本を読んだら試験に合格するのか?
この本を読んだら出世するのか?

そんな、数日、数ヶ月、数年レベルの小さな目標じゃない。読むにしても書くにしても、心のどこかで一千年以上の目標意識、感覚を持ちながら、それでも読みたいから読む、という姿勢で読みたいものだ。確かに、苫米地さんの本から始まり、空海の本を読んだけど、空海はすごかった!(笑)納得!


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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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