2014.09.13 SAT - 読書ブログ
男は女が自分より賢くなると必死に妨害する。
男は女が自分より賢くなると必死に妨害する。
また、女友達は自分のコミュニティ中の女性が読書し出すと必死に妨害する。
最近面白いことに気がついた。女の人の方が、読書を沢山し出すと邪魔されやすい。コーチング的に言えばドリームキラーが現れやすい、と言うことだ。どういう事かというと女の人が沢山読書をすると男、女友達関係なく『そんなに勉強して意味があるの?』と攻撃されやすい。私の友人知人、仕事仲間で読書を沢山すればするほど女の人達は親や女友達と軋轢を生むようになる。
日本は儒教社会であり、儒教社会の中においては『長男の嫁』という表現があるように女は男の所有物に過ぎない。日本の風俗について書かれていた本にも書いてあったが韓国人女性の風俗嬢は儒教社会に染まっているので男にへりくだってサービスをしてくれるので非常に気分が良い、と書いてあった。要するに儒教社会においては女は男の持ち物であり、奴隷なのだ。(ちなみにその一文を読んだとき私は非常に腹が立った。)
儒教は仏教やキリスト教などと違い、寺院があったり教会が合ったりするわけでは無いので宗教として存在している、と言われてもわかりにくいだろう。しかし、お釈迦様は『全ては空であり、縁起である。生まれ変わりもなにもない』といってるしキリストは『神の前には全てが平等』と言っている。要するに本来の仏教的視点、キリスト教的から観ると
・ご先祖様を敬いなさい
・お父さんが家長であり次に偉いのは長男
・先生という表現に観られるように、先に生まれた方が敬われる
等という発想は出てこない。まして、男と女の差なんてないし、全部が平等の筈。でも、日本ではそうはいかない。男女差別は厳然として存在する。例えば女性の平均年収を観たとき、女性のピーク年収は300万にもいかない。男性の平均年収のピークは600万円を超える。これは国税庁のデータだ。つまり、日本社会は女性に対して収入で2倍以上の差が出る構造になっている。また、国会議員の数も男性が圧倒的に多く、上場企業の役員の数をみても女性は非常に少ない。とにかく女性は差別されている。
こういう社会にドップリつかっていると、女性は生存戦略として『支配者である男性にいかに好かれるか』という事に熱心にならざるを得ない。
男性に好かれる格好
男性に好かれる性格
男性に好かれる行動
なんでもいいが、とにかく男に好かれることが重要になる。女性誌が『愛されメイク』などの特集をするのは男に好かれることが目的だ。しかし、男性誌に『女の子に愛されるための服特集』というモノは存在しない。女の人はこの儒教社会において無意識の内にいかに男に好かれるか、と言うことにおいて生存しようとしている。
でも、それはとても悲しい事だ。奴隷として支配者にいかに好かれたとしてもそれは真の幸せなのだろうか。私はそう思わない。なによりも、そういう人生を自主的に選択しているわけではないのが問題だ。
ウォール街には自主的な奴隷達が沢山いる。金融資本主義に媚びて、気に入られて、その中で成果を出す事。ハーバード大学などの良い大学を出て更にMBAや博士号を取ってから金融会社に勤める人達は『世の中の構造を分かった上で、奴隷になる事を選択している』のだ。社会構造がウォール街を筆頭に金融資本主義に支配されているのが分かった上で、俺はその中で出世してやる!と自主的に決めている人達。それは別にイイ。そういう人達はそういう人達で自分で人生を選択しているから構わない。
しかし、もはや空気のように存在し、認識不足なまでに存在している男尊女卑のこの日本社会の中で『イイお嫁さんになりたい』と思って必死に努力し、結婚相手を求めている女の人達はどう考えても幸せじゃない。彼女達がしっかりと
『日本社会にはこういう文化的洗脳がある。しかし、私はそういう洗脳の外に行く』
or
『日本社会にはこういう文化的洗脳がある。だから私はその中で成功する』
or
『日本社会にはこういう文化的洗脳がある。家庭ではその文化に染まるが、仕事や趣味は別だ』
と自主的に選択するなら別にイイ。しかし、殆どが無意識の内に選択させられている。
私の知り合いの女性が大学院に進もうとしたら親に止められた、という話を聞いた。その女性は勉強が好きで大学の成績も良く、学問のおもしろさに気づいてドンドン勉強したい!と思った。更に言うとその家は裕福で学費を出すことにも何の問題もない。親が止めた理由が凄かった。
嫁のもらい手がなくなる
と言うことだ。ふざけんなよ、と私は思った。本人が勉強を続けたいと言っていて止める理由になってない。
なんとなくEランク大学に行き、就職するのが嫌だから、モラトリアム期間を延ばしたいから大学院に進みたい、とかではない。あるいは生活が苦しいからどうしても諦めて欲しい、という話でもない。その家は裕福であり、その女性は偏差値の高い大学に行っていてなおかつ勉強が出来、成績も良かった。また、その女性は大学のミスコンにも出るくらい見た目も良い。要するに才色兼備というやつだ。その娘さんを捕まえて『それ以上学歴が良くなったら嫁のもらい手がなくなる』なんて反対をする親はドリームキラーだ。
確かに、この日本社会において夫婦の学歴を調べてみると面白いことが分かる。夫この学歴は妻の学歴より上のことが多く、妻の学歴の方が夫の学歴より高いことは少ない、と言うことだ。これも社会保障人口問題研究所という国の機関が統計を出しているので興味がある人は調べてみるとイイ。大卒は大卒同士でくっつきやすく、高卒は高卒同士でくっつきやすいと言うことだ。更に言えばデータをみると男が大卒や大学院卒以上の場合、女が大卒高卒以下で夫婦になる可能性よりも、その逆、女が大卒や大学院卒で男が大卒高卒以下で夫婦になる可能性は低い。
つまり、男は女より学歴が低いことが耐えられないのだ。自分より賢そうな女にたいして男はコンプレックスを抱く。これは学歴以外でもそうだ。
彼氏彼女で女の方が学歴が高い、のは男は我慢できにくい
彼氏彼女で女の方が年収が高い、のは男は我慢できにくい
彼氏彼女で女の方が身長が高い、のは男は我慢できにくい
なんでもいい。スペック的に男は女より劣ることが我慢しにくい。何故こんな事が起こるのかというと、男は女を所有物としてみている。自分より劣ったモノだとみているからだ。例えばペットが自分にたいして思いっきり愛情を向けてきたら愛らしいと思うが、ペットがいきなり進化して自分より賢くなってしまったら我慢できないのだ。
問題がややこしくなるのは、女の人に中にも『男に好かれることが一番である』という文化的洗脳すっかりやられてしまい、女の人が『男が支配者 女は所有物』という制度を守ろうするということだ。これはカースト制度ががっちり組み込まれているインドなどでもみられる。カースト制度はバラモンを頂点としてクシャトリヤ、ヴァイシャ、スードラと身分制度がある。魂のアートマン性と生まれ変わりを信じるバラモン教では前世に悪いことをしてるのでスードラという奴隷なのだ、という考えが浸透している。例えばここでみなさんが『前世なんて無い!前世を持ち出して人間を奴隷扱いするのはおかしい!!』と言ったらどうなるだろうか?なんと、スードラ、奴隷階級の人達から『そんなことをしないでくれ』と反対されるのだ。私達は前世悪いことをしてしまって、今それを償っている最中だ。せっかく悪いことを清算してる最中なのに邪魔しないでくれ、と批判されるのだ。つまり、奴隷階級がそのカースト制度自体を肯定しているのだ。
これと同じ現象が日本でもみられる。女の人が奴隷扱いされるのはおかしい!と思って自己実現を果たそうとして、男と同じように学問を究めたり、政治家になろうとしたり、年収アップしようとしたり、出世したりしようとすると、女の人にとって良いことなのに『出過ぎたマネをするな!』と邪魔をされる。
国会議員数が女性と男性同じ数になる事は日本にとってプラスだと思うし、上場企業役員の数が女性と男性同じ数になることもいいことだ思う。出産というハンデがある、と言うかもしれないけど、それこそ男が支えれば良い。男は女の人から産まれるわけだから女の人を男も含めた社会全体で支える制度を作れば良い。
そういう流れになるためには女の人はドンドン読書をして自己実現を果たし、社会の中で成功して欲しいのだけど、本来味方である筈の女の人にまで邪魔される。
少なくとも男がドンドン出世したりしても
旦那のもらい手がなくなる
なんて心配を親からされることはない。
勉強が好きな男が大学院に進み、学問を究めようとしているときに
旦那のもらい手がなくなる
なんて心配されることもない。しかし、逆はある。同じように、女の人がドンドン読書をすると
そんなに読書して意味があるの?
と攻撃される。なんて悲しい世の中なのだろう。沢山読書し、沢山仕事をする女性を引きずり下ろすことは働き手が減るこの人口減の日本社会において国家的観点から見て百害あって一利なし。また、男の方も『女の人に負けるのが怖い』なんて無意識で思っているくらいなら『彼女がどれだけ賢くなって出世しても俺は魅力的だぜ!』ぐらいの気合いを持っている方が非常に健全だ。
そんな健全な社会になるためには、まず、やっぱり読書だと思う。読書をして知識を増やし、自分の置かれてる状況を別の視点で見れるようにならないとこういう事には気づかない。
この意見に賛同してくれる人は少ないだろう。だって、読書してる人が少ないからだ。マスメディアで流されている広告は圧倒的に『支配者は男 女はそれに好かれるためにメイクしろ、スタイルを良くしろ』だ。この意見は女の人にも人気が無いだろうし、男にも人気が無いだろう。
しかし、だからこそいいのだ。世間に迎合して素晴らしい!なんて言われても意味が無い。少数派でも読書をしっかりしている人達に共感して貰えたら良い。
あと、男は支配者、女は所有物、の世界に浸かっていると
高学歴になり、仕事で成功し、賢くなったら男からモテないのでは!!と心配になるかもしれないけどそんな事は無い。女を所有物扱いしない男もいるし、男尊女卑じゃない男だって少数だけどいる。そういう人達と出会える可能性が増える。本当の意味でお互いを尊重し会える男女が夫婦になって、その子供達が増えていき、読書の大切さ、楽しさが社会全体に行き渡ると素敵だな〜と思う。そのためにも今日も読書!^^
追伸
写真はロールスロイスに乗って紀伊國屋書店に行った時のモノ。ロールスロイスの価値も所詮は広告価値によって作られた幻想。LOUIS VUITTONのバッグの価値も幻想。男は女より、偉いなんていうのも幻想。全部幻想と気づき、その中で自由に生きるためにも読書って大切だなあ、と思う。LOUIS VUITTONのバッグもロールスロイスもネタとして使うために乗ったり使ってるけど、私にとってはLOUIS VUITTONのバッグも紀伊國屋書店の紙袋も同じ価値だ。同じ価値だと分かって使うならいいけど、世間には幻想なのに『絶対的価値がある』と信じ込まされてる人が多い。もったいないね!
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リードマン 一月万冊 1ヶ月で1万冊読めたらいいな!
https://readman-wp.demospace.page/ 一月万冊 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/yukoreadman
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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