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2014.09.05 FRI - 読書ブログ

出会い系とコーチング、洗脳について考えた

出会い系とコーチング、洗脳と言うことを考えた。出会い系のサイト時代の恋愛社会学、出会い系サイトと若者達という本を読んだ。いずれも2001〜2003年の本なので少し古い。古いけど、結局の所本質は同じだな、と思った。よく、コーチングの話題や苫米地さんの本とかでお金はゴールにならない。お金なんて所詮は紙切れ。数字。数字だけ集めても幸せになれない。という話をしているけど、彼氏彼女の数、セックスの経験回数、恋愛経験回数というのも所詮は数字や幻想に過ぎない。
これを読んでいる人がモテない人で、なおかつ貧乏だと信じられないかもしれないけど、例えば男の場合『例え年収1億円を超えて美人の彼女が10人いる!』という状況になっても、それだけでは絶対に幸せになれない。
私は彼女を100人以上作ったとか、1000人とセックスしたとか、そういう人を何人も知っている。私も知人でも出会い系サイトを使って数ヶ月で30人以上とやった、という男がいる。女の知り合いでも似たようなのがいる。
しかし、結局の所、いくら恋人の数、セックスの経験回数を誇っても幸せにはなれない。裸と裸の付き合いの際に、本当の意味で自分の自信を持っていて、なおかつ男であれば女性を記号(美人、巨乳、秘書、スチュワーデスなどの記号)として見るのではなく、人間としてみて、相手の喜ぶことをして上げて幸せを感じない以上幸せになれない。
結局、いくら恋人を作ろうがセックスしようが、それは動物的欲求を満たしたことにしかならない。例えるなら、一人ぼっちで永遠にフランス料理のフルコースを食べ続けているようなものだ。いくらごちそうを食べても満たされない。もしかしたら同じテーブルに恋人が座ってるかもしれないけど、心が通じ合ってない限りむなしいだけだ。
ご馳走を食べてない人はご馳走を食べ続けたら凄く幸せかも!!と思うかもしれない。でも、結局の所、それは動物的欲求を満たすだけに過ぎない。それはどこまで行っても何の幸せも産まない。衣食住、食欲睡眠欲性欲をたった一人で誰とも心を通わせることなく、ひたすら満たし続ける姿を想像してみるとイイ。
ものすごい大豪邸に住んでいて、召使いも大量にいる。食事はいくらでも食べ放題。最高のベッドがあり、全てのブランドの服がある。呼べば好みの異性がいくらでも相手をしてくれる。しかし、誰とも心を通わし、信頼することはない。
それで幸せになれる!と思っている人はそれに突き進んでみたらいいとおもうけど、間違いなくそれだけでは幸せにならない。結局、人が幸せに感じるときは、自分以外の他人を満たして感謝されたときだけだ。それが人間の幸せだ。それが一瞬だけではなく、何年も、何十年も掛けて幸せにしてるなあ、と感じたらもっと幸せになる。更に一人だけじゃなくて、家族、国、地球全体まで幸せにしてるなあ、と感じたらもっともっと幸せになる。
出会い系サイトについての本を読んでいると『自分のことを愛してない人がいくら出会っても幸せになれない』『他人を愛せない人がいくらセックスしてもむなしいだけ』という文面に出会う。これは本当にその通り。
しかし、世の中は資本主義で洗脳されているように、恋愛主義でも洗脳されている。モテない=価値がないことだし。結婚できない=ダメという価値観が満ちあふれている。そんなどうでも良い価値観のせいで異性を人間としてではなく記号(イケメン、イクメン、美人、美少女、巨乳、、、等々)としてしか見れなくなることは本当に悲劇だ。
LOUIS VUITTONのバッグを一人で大量に持っていても何も幸せにならないし、一人でホテルの高級レストランで食べ続けても何も幸せにならない。結局それを実現しても、LOUIS VUITTONが喜び、レストランが喜ぶだけで自分は幸せになれない。そんなことに気づくためにも読書って大切だなあ、と思う。私は自分でもLOUIS VUITTONのバッグを買うし、服も買うけど、人にあげる方が好きだ。自分でも数個のバッグを持っているけど、人にあげた分は男も女も含めてその5〜10倍はある。Hermesのバーキンとかなんか、人にあげる専用だ。高級レストランも仲間と行く方が絶対楽しい。一人で食べるならスーパーで肉と野菜を買ってゆでるだけで十分だ。
もちろん、幻想だと分かった上で沢山恋人作りたければ作れば良いし、LOUIS VUITTONを沢山欲しければ買えばいい。お金が欲しければ稼げば良い。たっぷり幻想を味わって、やっぱ意味ねーわ。と思うこともまた、自由への道だし、その方法も全て世界中の本に書かれている。さあ!今日も読書!
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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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