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2014.03.08 SAT - 読書ブログ

正しく論理的に怒る方法

正しく論理的に怒る方法

これを読んであることを思いだした。私が新卒時代に営業で仕事をしていた。その時、社長以外の全員は土日休んでいたし、夜も早く帰っていた。私は早く成長したかったので、土日も勝手に出社したし、自主的に早い時間の電車(琵琶湖線草津駅発5時43分)に乗って仕事をしていた。

んで、めちゃくちゃ働いていたら成果も出だして、入社して数ヶ月目でTVCM出してるような大阪の結構大きな会社の社長とのアポが取れた。私が働いていた会社は人材紹介の会社だったのだけど私は勝手に自社の商品を2倍以上に値上げし、独自のプランを考え、提案した。そしたらその社長が乗り気になって、口頭ベースで『やろう!』と言ってくれた。

意気揚々、私は事務所に帰ってそのことを報告した。たまたま社長がいなくて、他の人に報告をしたら何故か『怒られた』のだ。曰く、勝手に商品の値段を上げてくるな!和を乱すな!という主張だった。私はこれに対してどうしても納得がいかなかった。だけど、同じレベルでキレたら意味ない、と思ったので一端グッとこらえ、論理的に考えるように努めた。

自社の商品を値下げして売ってきたら怒られるのはわかる。しかし、値上げして怒られるというのはよくわからないけど、どういう意味は教えて欲しい。また、自社の商品の価値を何も変えないまま、価格だけ高くしたらそれは詐欺行為である。しかし、私は自分なりの独自のプランを考え、そこに付加価値を付けた。それ故、先方の社長は納得して貰えた。価値が高くなり、価格も上がった。だから、詐欺でもない。それでも、値上げしたら駄目だ!勝手なことをするな!と言うのはどういう事だろうか?私の知らない社内規則があるのだろうか?それならば教えて欲しい。

と立ち上がって話をしたら相手は黙ってしまった。ぐにゃぐにゃ、もごもごと何かを話したような気はするけど、黙ってしまった。そうこうしているうちに社長が帰ってきたら、私にくってかかってきた人はいきなり話を止めて『お疲れ様です』と言ってそそくさと(本当に、そそくさと、という表現がぴったりな感じで)帰ってしまった。

私はこの時、勝った!と思った。苫米地さんの怒る技術には、

怒りは生理現象
怒りを全て我慢するのは無理 それは良くない
本来怒るべき状況で正しく怒る方法を知ろう
怒る理由は怒っているあなたがスッキリして、自分の主張が論理的に通ることだ。

と書いてあった。新卒時代、私が『怒りを我慢していたら?』それは会社にとっても私とってもお客さんにとってもマイナスの状況になっていただろう。さりとて新卒時代、私が『突っかかってきた相手と同じレベルで感情をぶつけ合っていたら?』それもやはり意味が無いどころか、相手の思うつぼで、私にとって更にまずいことになっていただろう。

怒りを娯楽に変え
怒りを自分にとってのエネルギー源として
ただしく、自分が目標に向かうためのツールとして活用す

それは、

ただ怒りを我慢する
ただやみくもに怒りをぶつける

以上に人生にとってとてつもないプラスを引き起こすだろう。この本は良い本だな、と改めて実感。そして、この本がいいな、と思った人は同じ著者の超高速コミュニケーション術という本もオススメだ。似たような事を、別の視点で書かれているので参考になる。


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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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