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2014.03.08 SAT - 読書ブログ

『自殺する社長のばかばかしさ』

『自殺する社長のばかばかしさ』

上座部仏教のアルボムッレ・スマナサーラさんの本を読んだ。自殺は馬鹿馬鹿しい、とのこと。

たまたまうまくいった
たまたま失敗した
そういう気持ちでやっていれば失敗して落ち込むことも無ければ、まして自殺することも無い。

このふわふわした感じが仏教的な考え。これが一神教の考えになると全ては『絶対的な神が決める視点からみて正しいか、間違ってるか』が判断される。ガチッと決まってる。その点、仏教、釈迦の教えは全ては空、関係性で成り立つ縁起の思想。絶対的な価値観は無く、全ては関係性で決まる。

元々、資本主義は西洋、キリスト教社会で発展した制度だから、お金に絶対的な価値をもたせる。そういう思想とシステムの中で社長として経営をしていて売上が下がって、まして倒産したりしたら『人格と人生の全てが否定された。自分は屑だ』ぐらいの気持ちに落ち込む。一神教の世界で生まれた資本主義的思想の中で、お金が稼げないことは人格の否定ぐらいになるし、お金が減ることは自分の命が削られるかのように苦しい。

でも、世界は全て一神教や資本主義で運営されているわけでは無く、仏教的に考えたら『仕事失敗したくらいで死ぬの?はあ?バカじゃん』という考えもありなわけだ。世界は自分の考えだけじゃないし、思想も宗教も多種多様に存在する。自分の状況を一つの視点だけでは無く、多くの視点から見ることが出来たら、悩みとか、苦しみとかも、幾分軽くなるし、突破口、解決策も見えてくるかもしれない。

読書をたくさんして、色んな視点を持つことは、そういう気づきもゲットできる。

仕事がうまくいかない
売上が上がらない
人間関係で苦しんでる
勉強がうまくいかない

色んな苦しみがあるけど、それも一つ別の視点から見たら苦しみでも何でも無いかもしれない可能性がある、と想像するだけで楽になれる。ふっ、、、と、楽になれる人が増えて欲しいなあ、と思い、今日も記事を更新。

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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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