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2014.03.08 SAT - 読書ブログ

『知識量を増やすだけの読書は無意味 営業と読書に例えてみる』

『知識量を増やすだけの読書は無意味 営業と読書に例えてみる』

知識量を増やすだけの読書は無意味とはなんぞや?という感じですが、純粋な情報量に関して私たちはコンピューターに勝てません。私がどれだけ読書をしたとしても、単なる情報量ではiPhone&Googleには勝てません。

では、なぜ私は読書をするのでしょうか?それは、純粋に情報量を増やすだけ、知識量を増やすだけでは無いレベルの知識を手にするためです。知識のレイヤーには最低でも3階層あると思っています。
最下層 純粋な情報、記号
中間層 上位層の知識を活用した幅広く応用できる法則
上位層 原理、公式、普遍的な知識

です。単純に情報量を増やすだけ、最下層の知識を増やすためだけに読書をしても絶対にGoogleには勝てません。しかし、大量の読書をすることによって、思考を磨き、中間層、上位層の考えを身につけていくことによってGoogle以上の働きを人間はすることが出来ます。

これをビジネスに例えてみましょう。

私は新卒時代のキャリアを営業マンからスタートしました。4年ほど営業で働いていましたが、営業成績はトップで月収も社会人数年目で100万円以上稼いでいました。その時、私は営業の本を読みまくりました。おそらく100冊以上読んだと思います。(もちろん、営業の本以外にも沢山読んでいました。他の所でも書いていますが、ある分野の本だけを読むのは良くありません。営業の本を読むなら他の本も読んでくださいね^^)

それだけ同じ分野の本を読んでいると、同じような事例にぶち当たります。例えば、営業は大きく分けると

新規営業
ルート営業

にわけられます。他にも分け方として

法人営業
個人宅への営業

等にも分けられます。

飛び込み営業
店舗型営業

にも分けられます。例えば、プログラミングでも

低水準言語
高水準言語

などと分けられます。このように沢山読んでいくと、自分なりの分類が頭の中で出来るのです。そして、更に更に読んでいくと、営業という知識において、一つの認識パターンができあがります(苫米地さん風に言うとゲシュタルトですね^^)

それができあがってきた状態で営業の現場に行くと、あ、この営業現場はあの本の中のAと言う事例とCという事例の組み合わせに似ているな、と言う風に実感するようになります。単なる情報だった知識が、現場に役立つようになるのです。更に更に知識を増やしていくと自分なりの普遍的な『営業の勝ちパターン』というのがわかってきます。読書で圧倒的に営業という知識を増やしていくと、

最下層 営業本の1行1行であったり、営業現場のお客との会話など
中間層 自分なりのオリジナルの法則
上位層 昔から語られているビジネスの普遍的な事

営業においてこういう知識レイヤーが産まれてきます。こういう知識レイヤーを自分なりに作っていくことは、現時点ではコンピューターには絶対に出来ません。例えば、A社に営業する際にGoogleで『A社に最適な営業方法を教えて』と検索しても無意味だし、Siriに話しかけても意味の無い言葉としてしか認識できないでしょう。これは人間にしか出来ない。

この知識のレイヤーを組み立てていく、それも色んな分野で沢山組み立てていくと圧倒的に高い生産性を誇ることが出来ます。人生で完全に同じような事は一切起きません。営業でも同じで、営業先が同じでも、営業相手の気分やニーズは常に変わります。そういう常に変わり続けるビジネスの現場で応用の利く法則を手にし、その思考パターンを手にすること、それを手にすれば圧倒的にうまくいくでしょう。

単純に知識量、情報量を増やしても絶対に人はコンピューターに勝てません。しかし、コンピューターに頼って知識を増やすことを放棄した人は、読書によって高いレベルの思考パターンを身につけた人に絶対に勝てないのです。それが『知識量を増やすだけの読書は無意味』といえる理由で、なおかつ私が大量に読書をする理由です。というわけでみんなも一緒に沢山読書しましょーー^^

 
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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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