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2014.07.02 WED - 読書ブログ

与沢翼さんとコンフォートゾーン 金持ちは彼を攻撃しない?気にしてない?

与沢翼さんとコンフォートゾーンという観点から話をしたいと思います。コンフォートゾーンとはその人にとって心地よい状態、関係、場所です。年収も、人間関係も、行きつけの飲み屋もコンフォートゾーンによって決まります。例えば人の悪口を言うのもコンフォートゾーンです。貧乏人が金持ちをバカにしたり、会ってもいないのに人格攻撃をしたりするのはこれが原因です。自分よりも遙かに年収が高い人は、自分のコンフォートゾーン外の人です。簡単に言うと心地よくない。年収400万円のサラリーマンは年収10億円の人のそばにいると心地よくないのです。人はコンフォートゾーンに無意識に逃げ帰ります。物理的に金持ちが目の前にいればその人のそばから離れます。

しかし、コンフォートゾーンは情報、想像の世界でも働きます。例えばネットで年収10億円!と言う人を見たとします。そしたらコンフォートゾーン外なので気持ち悪いのです。そうするとそのページを閉じます。でも、ページを閉じても頭の記憶には残るのです。それが気持ち悪い。気持ち悪いのでコンフォートゾーン外のその人物を攻撃します。あいつは悪いことをしてる、ろくなやつじゃ無い、なんでもいい。自分のコンフォートゾーンまで頭の中で引き下げるのです。自分の頭の中で年収10億円の誰かがぼろくそに言われて自分の頭の中で『やはり金持ちは駄目な奴だ』と納得できるところまでこき下ろすとホッとします。自分のイメージの中でその金持ちが自分のコンフォートゾーンまで下がってきたからです。

そして、気が強い人はそのことを本人に言うかもしれませんし、ネットに書き込んだり、友人との話題として取り上げるかもしれません。これが人が悪口を言うカラクリです。そういう意味では、与沢翼さんは日本中の人達のコンフォートゾーンを攻撃したのでしょう。まあ、どう考えても彼より悪人はいますが、比較的攻撃しやすい身近な金持ちだったので攻撃されたし、したのです。だって、ビルゲイツやロックフェラー、中国の国家主席、プーチン大統領などのほうがよほど金持ちでしょう。そしてとてつもない権力を持っています。これもコンフォートゾーンのカラクリで、自分のコンフォートゾーンの外過ぎると認識できないので悪口を言う対象にすらなりません。

今回は与沢翼さんとコンフォートゾーンについて動画で語りました。まあ、この人が良かったかどうかはこの人が死ぬまでわかりませんよね。与沢さんは著書の中で中村天風が好きだ、と言ってます。中村天風さんは明治〜昭和にかけて活躍した人で子供の頃は大変な悪ガキ、悪が来すぎて軍に目を付けられ軍に入隊、その後軍人として人を殺しまくり、その後、病気になったのでヨガの修行をして健康になり、その後、実業家として大成功して札束を飲み屋で投げまくるほどの悪趣味な豪遊をし、その後金儲けのバカさ加減に飽き飽きして心身統一法という独自の教えを世の中に広めることを喜びとして宗教家/実践哲学者として一生を終えます。中村天風さんは松下幸之助さんなどにも教えを伝えたり、時の政治家やロックフェラー達にも教えを提供しています。

中村天風さんも死ぬまで評価できなかった典型例でしょう。殆どの人は他人の過去と現在だけを見て評価します。その人がすばらしい人なのかどうか、それは死ぬまでわかりませんね。今、善人に見えても5年後はとんでもない悪人かもしれませんからね。

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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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