過去など関係ない！未来こそ大切だ！と言う人ほど過去に囚われてるのではないだろうか、と最近思うようになった。（ていうか、そもそも私がそういう所あったな、と自分自身に思った）でもそれはある意味仕方ない。アリスミラー読んで思ったけど殆どの人には本当に思い出したくもない過去が子供時代に隠されてる。そんなこと思い出したくもない。事実、一人でそれに向き合うことは大変危険で自分の状態を悪化させかねないとアリスミラーにも書いてある。

ただ、子供時代に嬉しいと思う事を嬉しいと思うなと言われ、本当は嫌なのに嬉しいと思え！と感情を壊された人は、一度それに向き合わないと活き活きとした人生が歩めないと私は思う。

本当にやりたい事、と言うのは本当に嫌だった事、を再認識して

ああ、あれは本当は嫌だったな

と感じる事でしか

おお、私は本当はこれがやりたい！

と思えない。そうでなければ

本当は勉強が嫌だったし辛かったけども、勉強しなければ叱られたし勉強してたから喜ばれたので嬉しいと思わざるを得なかった。

本当は親に叱られるのが怖かったけど、嫌だと思ったら親から嫌われるので生きていけない。

という感情を抑圧したまま、自分を誤魔化して生きていても、本当に嬉しい楽しいと感じる事を見つける事は出来ない。

過去など関係ない！未来こそ大切だ！と言う人はその辛い思いを思い出したくないからあえてポジティブな未来を見ようとするのだろう。過去なんて関係ないさ！未来が大切なんだ！と自分に言い聞かせることによって過去を見ないようにする。それは未来を見てるようで思いっきり過去に囚われている。

本当の問題に向き合わないまま、未来を見てもそれは未来を見てるようで見てないのだ。まるで自分を誤魔化すように高い目標に邁進しようとしたり、浪費で誤魔化すような行為と同じだ。

過去よりも未来が大切だ。それは本当に事実だと思う。心の底から同意する。ただし、過去など関係ない！未来こそ大切だ！と言う言葉こそが未来に目を向けてない可能性だってある。

本当の意味で未来を見ようと決意した時、過去と向き合い、過去の再解釈が行われ、感情が復活して人は誤魔化しではなく、本当に自分が嬉しい楽しいと感じられる未来に行けるのだろう。

ただ、冒頭にも書いたとおり、この過去に向き合うことはとても大変な事だ。アリスミラーの

沈黙の壁を打ち砕く―子どもの魂を殺さないために
アリス ミラー
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の前書きにも下記のように書かれている。

子ども時代の真実、私たちの多くはそれを無理やり体験させられました。想像を絶する、腹立たしく、痛ましい体験です。それはしばしばすさまじいもので、例外なく抑圧されています。この真実を突然目の前につきつけられ、自分の内面に組み込みなさいと言われても、それは全く不可能です。たとえどれほど、子ども時代の真実を知りたいと切望していても。人間の生体のもつ、痛みに耐える能力には限界がありますが、それは生体を保護するためです。ですから、この限界を無視して抑圧されていたものを乱暴に引き出そうとしても、よくないばかりかしばしば危険なことになってしまいます。それでは、他の種類の暴行と変わりません。

引用終わり。

この問題は向き合うべき事なのだけども、向き合う事自体がとても大変だ。下手をすると自分に暴行を加えることになりかねない。それはあまりに辛すぎる。とは言え、向き合わず放置していても問題は解決しない。この件はほんとうに根が深く、とても難しい。だからこそ今日も読書して考えていきたい。

スゲー簡単にまとめると

過去を見るって凄く大変だけど、大切なこと。でも、無理して向き合ってしんどくなるくらいなら、自分のペースでちょっとずつ向き合うので充分凄い事だよ！

という事です。

ちなみに全く関係ないけどもこの文章はあべコーヒーの阿部社長が送ってくれた珈琲を飲んで書きました。私が本当に辛くて落ち込んでいた時に、阿部社長がコーヒーを送ってくれたのです。

単純に美味しいコーヒー豆だったけど、それ以上に送ってくれた優しさが嬉しかった。阿部社長のコーヒーの想いは凄いけど、それ以上に優しさを感じた。そういう1つ1つの優しさに支えられながら私は今日も悲しみに向き合い、文章が書けてます。ありがとう。

と言うわけで突然あべコーヒー宣伝！

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福岡県福岡市荒戸１－４－２２
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以上！読んでくれてありがとう！あと、スレイヤーズ新刊万歳！最後は関係ない（笑）

清水有高プロフィール

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