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2014.03.01 SAT - 読書ブログ

『人間は自分にとって都合のいいことを言いたい』

人間は自分にとって都合のいいことを言いたいって、当たり前だよね。私はアニメゲームマンガが大好きだし、読書も好きだし、あと、趣味でドライブと写真撮影も好き。そんな私がアニメゲームマンガのことを悪く言うわけがないし、読書について悪く言うわけがない。自分にとって都合のいいことを言いたい、というのは誰もが持っている心理だ。それでも、一線を超えては駄目だというのは個人のバランス感覚として誰もが持っている。アニメゲームマンガが好きだと言っても、仕事をせずにアニメゲームマンガばかりやってたら駄目だ。(とはいえ、モンスターハンターフロンティアは数千時間やりましたし、他にもそういうゲームは結構ある)個人なら誰もが持っているバランス感覚だけど、これが集団になるとたかが外れる。この前、堤未果さんの『株式会社貧困大国アメリカ』という本を読んでみたら結構面白かったので、Amazonで注文できる堤未果さんの本を全て注文したら日曜日に届いたので全部読んだ。

株式会社貧困大国アメリカのブックレビューはこれ『情報敗戦TPP』
https://www.facebook.com/yukoushimizu/posts/656709254361353?notif_t=like
これらの著作を読んで、いかに大集団である政府が『自分にとって都合のいいことを言いたいか。言ってきたか』というのがとてもよくわかる。そして、個人なら持っているバランス感覚を失い、政府にとって都合のいい情報ばかりを流すことがどれだけ国民を苦しめているか、についてもよくわかる。全部読んでみて、色々とやっぱりこの人の本は面白いな、応援したい、と思い、株式会社貧困大国アメリカは10冊ほど買ってスタッフにもお勧めしておいた。これら一連の本を読めば、TPPがアメリカによって推進されてる陰謀だ、と言うのがいかに間違いなのかがよくわかる。正確にはアメリカによって推進されているのでは無く、アメリカ政府を買収した人達が推進している、なのだ。そういう意味ではバラクオバマ大統領ですらスケープゴートに過ぎない。一般社員や派遣社員がリストラされる時、そのリストラの実務をするのは人事部かもしれないし、自分の上司かもしれない。でも、その上司に命令を下しているのは代表取締役だし、大株主だ。TPPにおいてバラクオバマ大統領は人事部長的なポジションに過ぎず、アメリカ政府ですら雇われ社長程度だ。そこを誤解していると結局問題の本質にたどり着けない。他にも、民営化された刑務所で何が起こっているのか、2001年のグランドゼロの事故現場で何が起きてどんな病気が流行ったか、医療現場で何が起きているのか、などなど非常に面白い。

政府が自分にとって都合のいいことを言うのは当たり前だ。そして、その政府を選んだのは我々だ。だからこそ、政府は都合のいいことを言う物だ、と言う認識に立ち、しっかりと情報を収集することが大切だと実感。ジャーナリストの本は一杯読んでるけど、堤未果さんはノーマークだったのでこれから追いかけていきたい。

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清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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