米、日本にプルトニウム削減要求　核不拡散で懸念という記事が日本経済新聞の1面に6月10日付で出た。これはメディアリテラシーを高める上で非常に役立つ記事だと思う。ぜひ、烏賀陽弘道さんのフェイクニュースの見分け方を読みつつ頭の体操として利用して欲しい。最初の方だけ引用すると

米政府が、日本が保有するプルトニウムの削減を求めてきたことが９日分かった。プルトニウムは原子力発電所から出る使用済み核燃料の再処理で生じ、核兵器の原料にもなるため、米側は核不拡散の観点から懸念を示す。日本は保有量の増加を抑える上限制（キャップ制）を導入し理解を求める。プルトニウムを再利用する核燃料サイクル（総合２面きょうのことば）を進める日本の原子力政策に影響を与えそうだ。

1面記事　米、日本にプルトニウム削減要求　核不拡散で懸念
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO31583890Z00C18A6MM8000/
3面関連記事の米のプルトニウム削減要求、日本の「国策」に難題　https://www.nikkei.com/article/DGKKZO31583530Z00C18A6EA3000/
と言うもの。この記事をちゃんと読もう、理解しよう、とすると最低限下記の質問に答えられるか、あるいは疑問を持って自分で調べようとしないと『へー、プルトニウムの削減要求が出てるんだ。原発再稼働しないと大変だなあ』くらいにしか思えない。これはメディアリテラシーがあるとは言えない。最低限、疑問を持つ、と言う観点を持っている必要がある。

そもそも原子力発電所ってどうやって動いてるの？
そもそもMOX燃料ってなに？
そもそもプルサーマル式ってなに？
そもそも高速増殖炉ってなに？
MOX燃料製造過程での危険性は？
プルサーマル式でMOX燃料でプルトニウムはどれくらい減らせるの？
プルサーマル式でどれくらいプルトニウムは削減できるの？
なぜアメリカはプルトニウムの削減要求をしてくるの？
アメリカからプルトニウムの削減圧力とあるけどこれはいつから始まった？
アメリカからプルトニウムの削減圧力がどれくらい今回はいつもと比べて強いの？
アメリカの誰が日本の誰に言ったの？（それが曖昧になってるなら何故曖昧なの？）
具体的にはプルトニウムの削減要求はいつまでにどれくらい減らせ、という話なの？
国際社会、国際情勢の中でプルトニウムの削減要求を呑まない場合の日本のリスクは何があるの？
プルトニウムを核爆弾に使う場合のコストとウランを核爆弾に使う場合のコストの差は？

うわ〜面倒くさい（笑）でもこういうことを1つ1つ考える事が大切なことで頭の体操になる。面倒くさいから誰か教えて、になるとテレビや新聞の言うことを鵜呑みすることになる。そこに民主主義における自由はないし自分の成長もない。ぜひ烏賀陽さんのフェイクニュースの見分け方を読みつつ頭の体操として欲しい。こういう読書をすることが1つ1つ自分の頭を鍛えることになる。そうじゃなければ何冊読んでもあまり意味が無い。

少なくともこういう疑問を持ち、知識を持ち、情報を仕入れていかないと原発推進なのかそうじゃないのか、核武装についてどうするのか？という事を判断できない。それの知識がないまままともな投票などできない。そんな大変な・・・と思うかもしれないけど投票の権利があると言うことはそれくらい求められてることなんだよね。国際社会の中での日本の政治家を選ぶ権利を持つと言うことはそれだけの責任を持つと言うことです。

知識無く

反原発だ！！！
原発推進だ！！！
日本は非核三原則！憲法九条万歳！
日本は核武装せよ！！！

と言っても全部意味が無い。さりとて、意味が無いと言ってもまた意味が無い。何故そうなるのかを考えずに厭世的になっても意味が無いし、扇動的になるのも意味が無い。何故こうなるのか？を考えないと読書にならないし頭の体操にならない。うわ〜面倒くさい（笑）だからこそ読書は楽しい。

ただ、こんな面倒くさいことをいちいち日々生活しながら調べるのは大変だ。それはわかる。私も面倒くさい（笑）だからこそジャーナリストが必要なのだ。それも広告や他の影響に惑わされずただ事実を淡々と伝えるジャーナリストが必要なのだ。残念ながらそういう人の数は少ない。と言うわけで烏賀陽弘道さんを応援しよう。私も最近フェイクニュースの見分け方を8冊追加購入したばかりだ！

という烏賀陽弘道さん推しの記事なのです。しかし広告費は烏賀陽弘道さんからも新潮社からももらっておりません（笑）

フェイクニュースの見分け方 (新潮新書) 烏賀陽 弘道
http://amzn.asia/7PZfXL9
烏賀陽弘道（うがやひろみち）京都府京都市出身。京都大学経済学部卒業後、17年の朝日新聞社勤務を経てフリーのジャーナリストとして活動中。自らもベーシストでありミュージシャン。音楽評論家。軍事学修士（コロンビア大学1994年）。日本外国特派員協会名誉会員。著書の福島第一原発メルトダウンまでの50年は独自の取材だけで丹念に情報を集め文章としてまとめた傑作。初心者向けの本としてはフェイクニュースの見分け方などがオススメ。知性とユーモアに溢れた顔出し実名出しの気骨のジャーナリスト（この紹介文は清水が書きました^^）

烏賀陽さんのnote
https://note.mu/ugaya
追伸

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今日も読書！

一月万冊　清水有高（しみずゆうこう）滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学で講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70％の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。コーチングと読書を通じて色々な可能性をみんなに伝えていきたくてこのチャンネルを運営中。月1,500冊以上の読書をして、それとは別腹で漫画も毎月数百冊読む。趣味はパイプ、葉巻、ドライブ、喫茶店＆本屋巡り。

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