トップページ  » 動画ブログ  » 上司の理不尽な怒り! 怒らない選択法怒る技術 苫米地英人 感想

2014.05.21 WED - 動画ブログ

上司の理不尽な怒り! 怒らない選択法怒る技術 苫米地英人 感想



最近『何回言っても部下が同じミスをするんです・・・』と不満顔の知り合いの社長と話をする気合いがあった。私は『何回言ってもわからないなら、分かるようにするのが社長の仕事じゃないの?』と言ったら凄く不満そうだった。気持ちは分かるよ。何度言っても分からない。何か言っても改善されない。腹が立ってくる。でもね、怒っても意味ないんだよね。分かるように説明するのが仕事だし、出来ない仕事を出来るようにするのが指導者の仕事だからね。怒っても意味ないんだよ。

それでも腹が立つ!と言う上司は本当に多い。そういう人達に『じゃあ、あなたは上司で責任者なんだから、何度言っても分からないと感じるならクビにしたら?』と言うと『それはそれで困る』『替えの人員がすぐに見つかるわけではない』と、何度言ってもわからない部下を守る方に回る。

でも、仕事が出来ない部下に対して上司が出来ることは

1.仕事が出来るまで徹底的に教えると決める
2.一定以上時間のコストを掛けられないというラインを決めて、それだけの時間を掛けて分からなかったら法律の手続きを踏んで辞めてもらう(大きな会社なら配置換えをしてもらう)

しかない。辞めさせることが会社や上司の都合で出来ない『替えの人員が見つからない等』のなら、徹底的に効率的に部下を教える方法を論理的に考えた方が良い。そうなった時、自分が腹を立ててムカついて、ギャーギャー怒鳴ることがベストの選択肢である、最高の教育法である、と言う風にはならない。絶対にならない。

と言うことは、辞めさせることも決断せず、さりとて最高の教育法を論理的に考えることもなく、ただ怒り散らしているだけの状態になる。これって最悪の状態だ。部下にとっても上司にとっても社長にとっても株主にとっても最悪の状態だ。

苫米地さんの『怒らない選択法怒る技術』は、怒りを我慢しても無駄だし、さりとて感情的に怒り散らしても無駄だ、という視点で『関係者全員が幸せになるために、前頭前野を働かせようよ。理性的になろうよ』という方法論を書かれている。

ちなみにAmazonで『怒らない技術』で検索すると数百ほど本がヒットするのに『怒る技術』で検索するとかなり少ない。怒りを不等に我慢することなく、論理的になり、関係者が幸せになるためにきちんと考えよう、と言う視点で書かれたこの本はいい本だと思う。オススメ^^

怒らない選択法怒る技術 苫米地英人 感想
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

新着記事

人気ランキング