2014.05.17 SAT - 動画ブログ
若者こそ老死の本を読む 興味の無い分野にこそ閃きがある
老後が不安だ・・・と言う人は結構多いけど、10代の頃からそれを言う人はいない。20代の頃から言う人も皆無だ。30代でも珍しい。40代ぐらいだろうか?増え始めるのは。更に言うと50代からは圧倒的に増え始める。60代からはほぼ全員が言い始める。
しかし、事故死などの不慮の死を除いて10代にも90代にも等しく老後も老死も訪れる。老後と老死が訪れない若者はいない。来ることが分かっている。しかも100%来ることが分かっているのに備えない。地震や原発事故よりも確実に老後はやってくる。でも、若い内から老後について読む人はいない。
私は若者こそ、老後の本を読んだほうがいいと思う。それは精神論的な意味ではなく、読書法として効果のある事だからだ。人が読書をする対象というのは殆どの場合『自分に興味がある分野』だ。自分に興味が無い分野を手にしようと読書をする人は殆どいない。しかし、その人が本当に求めている読書というのは自分の興味の外にある。
読書をする理由は小説やマンガなどの娯楽を除いて『問題解決のため』『自分を向上させるため』などが多い。経営者が売上アップを望んで売上アップのためなら〜〜という本を読んだり、恋愛に苦しむ人がモテるためにはと言う本を読んだり、ダイエットを考えている人がダイエット本を読んだりする。いずれにせよ、何か解決したい、何か向上させたい、と思って読む場合が殆どだろう。
しかし、一歩視点を上げて考えてみたとき、どうしてその問題が問題として自分の目の前にあるのだろうか?その自分のレベルそのものをUpさせない限り、問題を認識している自分と同じレベルの自分が認識可能な情報や知識をいくら手にしても問題は解決しないし、成長はあり得ない。
欲にまみれてお金が欲しくてたまらない人がお金に困って『こうすれば簡単に儲かる!』という本を100冊読んでなにか解決するだろうか?おそらく本を買った分、お金が減るだけだ。
甘い物が大好きでそれをやめたくない人が『欲しいものを食べたいだけ食べて痩せる方法!』という本を100冊読んでなにか解決するだろうか?全く解決しない。デブは止まらない。
何か成長したい、課題を解決したい、と望んで知識を仕入れるとき、そもそも問題を起こしてる自分のレベル時代を変える必要がある。そうした時に必要な読書は自分と関係ない、なるべく興味の無い分野の本を沢山読むことだ。若者の悩みはむしろ、老人向けの本を沢山読むことによって得られる知識で解決できる場合が多い。逆もまた然りだ。読書をするとき、自分が興味のある分野ばかり読むとむしろ視野が狭くなる。
だから私はよく、紀伊國屋書店に行って新刊本をランダムに表紙も見ずに買いまくる。表紙を見て選んでしまったら私が評価してしまうので、興味の無い本に出会えない。とにかく買いまくる。そういうことを繰り返していると、新しい視点と知識が出に入り、自分が飛躍的に成長する瞬間に出会える。そういうのがたまらなく楽しい。だって、今までの自分なら解決できなかったことをあっという間に解決できる自分に成長できた!と実感できるのだ。楽しくてたまらない読書だ!みなさんもオススメ^^
清水 有高Yukou Shimizu
ビ・ハイア株式会社 代表取締役
一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。
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